小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #211 地獄からの使者!!

2017年07月17日 | 今週のキン肉マン
・しれっと混ざる中西学
・登場しただけで死亡が懸念されるウルフマン
・「毎度のようにテリーマンやラーメンマンに頼れない」という委員長の言葉からも今シリーズのコンセプトが見える気配
・鬼も雑兵も飛べるのに飛んできただけで敵襲だと見抜く委員長すごいな
・オメガマンだーーーッ!!
・死体を片付けたのにリングに戻るし死んでも生き返るし完全に委員長の天敵
・オメガマンむちゃくちゃかっこよくなってる……
・背中の手が逆になってるから別人説が飛び交ってるがゆでにそんな常識は通用しない
・オメガマン復活により他の5人も生き返った超人と予想されているがどうなるか
・流れに乗って5人の正体を予想しよう

◎ロビンマスク
ほぼ確実。寝返ったわけではなくキン肉マンと再び戦うためにあえて魂を売ったと見るべきか

◎ネプチューンキング
濃厚。オメガマンも完璧超人であり、残る完璧超人の一人でバリバリの悪役でラスボス級。登場しないわけがない

◯ケンダマン&スクリューキッド
忘れちゃいけない完璧超人。みんなウルフマンはオメガマンに殺されると思ってるだろうがこっちに殺されると予想する

▲プリズマン
前シリーズにカピラリア七光線が登場しておりオメガマンともゆかりがある

▲サタンクロス
改心しているはずだがアシュラマンが生きていた理由は彼が登場するからでは?

△ミキサー大帝
王位争奪戦で健闘した連中も何人か登場しそう

△ソルジャーマン(残虐の神)
アタルの参戦が確定しているなら因縁の相手として出てきてもおかしくない

△シングマン
別に死んでないかもしれないし悪役でもないがサンシャインを恨んでいるのは間違いない。むしろ今シリーズの敵に殺されそう

×レオパルドン
始祖編では無印の黒歴史やネタを上手くアレンジしてきただけにこいつの登場もあるかも?

×ナパームストレッチを喰らった強盗
単なるアタルつながり。なんという的確な判断をアレンジして欲しい
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ミステリ(?)感想-『ルビンの壺が割れた』宿野かほる

2017年07月16日 | ミステリ感想
~あらすじ(?)~
「すごい小説」刊行します。
キャッチコピーを代わりに書いてください!

これは新人作家の小説ですが、あまりにすごすぎてコピーを付けられないので、期間限定で公開し読んだ皆さんにキャッチコピーを付けてもらいたいと思います。
担当編集者 拝

本文はこちらから


~感想~
SNSで話題沸騰中(?)の作品だが、確かにこれはすごい。
ミステリ仕立てではあるものの伏線というものがそっくり抜け落ちていて、後出しジャンケンで「実は○○は××でした」を連打するだけの、お手軽に書かれた代物である。
文体は古い。昭和のかほりがそこはかとなく漂う文章で、ベッタベタな展開とやりとりが描かれ、もともと中編程度の分量ながら数十分で読み終えることができる。

伏線が皆無な作品にネタバレ注意が必要かは疑問だがいちおう以下↓ネタバレ注意↓

内容はストーカー化しつつある元カレ(50代)がもうすぐ死にそうなことを武器に、元カノ(50代)へ思い出を語る長文メールを送り付けるというものなのだが、「こんなガラスの仮面は嫌だ!」みたいな設定のもと、もう本当にお前らずっと何言ってんの?とツッコミたくなるほど赤裸々に性癖を語り合い、どんどん性の乱れがエスカレートして行き唐突に幕を閉じる、という有様で唖然とした。
悪い意味での超展開と読者への裏切りにあふれており、思わせぶりのタイトルはそれもうなんでもいいじゃねえかというレベルで物語に絡まずと、褒められるところがほとんど見当たらない、絵に描いたような炎上商法である。
これにキャッチコピーを付けるならば「伏線皆無の性癖レスバトル」か、もしくは

空前絶後の!超絶怒涛の新人作家!新潮を愛し新潮に愛された男!義妹!浮気!レイプ!近親相姦!ソープ!ビッチ!乱交!ロリコン!全ての性癖の生みの親!そう我こそは!そのあまりのポテンシャルの高さに文春!角川!講談社!創元社!光文社から命を狙われている男!この俺は!年齢!不明!性別!不明!長所!性にオープンな所!短所!伏線がない所!この俺は!宿野おおおお!!か!ボゴォ!!!ほおおるううう!!イエエエエエ!!ジャアアアスティス!!!

を進呈したいと思う。


17.7.16
評価:☆ 1
コメント (8)

ミステリ感想-『冷たい太陽』鯨統一郎

2017年07月15日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「娘は預かった。身代金5千万円を用意しろ」突然の電話で知らされた誘拐事件。
倒産の危機に瀕していた父親の謙二は、会社を経営する前妻にも頼み金策に奔走。
警察や探偵も介入し、事態はさらなる混乱の渦に呑み込まれていく。

2015本格ミステリ大賞候補


~感想~
二階堂黎人じゃねえか!!

デビュー以来全く上達していない筆致で古典的かつベッタベタな誘拐事件が描かれ、少しも書き分けられていない登場人物がわんさか現れ、誰が誰だか把握するのも一苦労。
途中で見せる急展開もまたベッタベタな流れで予想の範疇を一歩も出ず、真相自体もありきたりなものだが、「読者を騙す」という一点にのみ集中し、その試みだけは大成功を収めている。
だが二階堂黎人案件はまあ置いとくとしても、この趣向を凝らすためには絶対的に必要なフェアプレイ精神がまっとうされているとは言い難く、明らかに無茶な設定や描写が散見され、またこの極めて杜撰な計画で犯人が警察の捜査から逃げ切れるはずもなく、いわゆるトリックのためのトリックになっていることは否めない。
だいたい(ネタバレ→)開店前に不法侵入されておきながら通報も防犯カメラのチェックもしない宝石店なんて世界中のどこを探しても存在するわけないだろいい加減にしろ。

綺麗に騙されたし驚いたからトリック自体は評価するが、作品自体には高評価できるはずもない。


17.7.12
評価:★★☆ 5
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SCP-831~840

2017年07月14日 | SCP紹介
SCP-831 - Tinkerbug (ティンカーバグ)
周囲の物質から道具を造り出すシロアリの群れ。数と時間に比例して高度な道具を用いるようになり、レーザーやサイクロトロンまで造り上げる

SCP-832 - Accountant's Coin (会計士の硬貨)
米国50セント硬貨。手にした者は自身の資産をあらゆる通貨単位や商品、株に換算できる。また資産の増減に著しく過敏になり、この硬貨自体を含め、ごく少額でも惜しむようになる

SCP-833 - Charity Worms (慈善虫)
寄生虫。寄生された者は他人に対して優しく寛容になる。一方で自身の肉体が極めて美味で栄養豊富だという考えに取り憑かれ、他者に食べさせようとする

SCP-834 - Marked(要注意マーカー)
皮膚に文字や絵を描くとタトゥーのように定着させるマーカー。安全だと思われていたが、描かれたタトゥーによる死亡事故が起こり、またタトゥーも消失したことから要注意とされた

SCP-835 - Expunged Data Released (削除済みデータの公開)
8トンの重量を持つ巨大なサンゴ。極めて頑丈で、異常な速度で成長し、排出物で周囲の生物を感染させる。削除されていた様々な記述が公開された

SCP-836 - Structural Cancer (構造腫瘍)
建築物のコンクリートやレンガといった材料が増殖し、内装や外観を拡大させる現象。無意味な窓や扉等が現れることも

SCP-837 - Multiplying Clay (掛け算粘土)
分割したり結合すると、加減ではなく乗除される粘土。たとえば6ドラムと5ドラムの粘土を合わせると11ドラムではなく30ドラムになり、50ドラムの粘土は5ドラムと10ドラムや、25ドラムと2ドラムに分けられる。決して1ドラム以下にはならない

SCP-838 - The Dream Job (夢のような仕事)
シカゴ近辺に現れる新聞の求人広告。実在しない会社だが、求人に応じた者はペルス社の面接に行く夢を見る。採用されると毎晩の夢の中でペルス社で働き、週末には報酬として楽しい夢が見られる。ただし解雇されるとホームレスになった夢しか見られなくなる

SCP-839 - Candied Worms (グミミミズ)
グミの身体を持つミミズ。色に応じて風味が違い、食べると胃壁から各臓器に向かい、自身と置き換える。色によって選択される臓器は決まっており、身体状況を変質させる

SCP-840 - Drain Feeder (ドレイン・フィーダー)
水道管やパイプ等に棲息するアメーバ。生物の胃や腸のような機能を複製し、水道管を食道に変えたりする
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ミステリ感想-『原島弁護士の愛と悲しみ』小杉健治

2017年07月11日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
原島弁護士はかつて妻子を事故死させた男を弁護し、母子殺害事件で無罪を勝ち取らせた。しかし被害者の夫は釈放された男を殺し…原島弁護士の愛と悲しみ
強盗殺人の容疑者は当初の供述を翻し無罪を主張。事件の様相は、取り調べる刑事の幼少期の記憶とリンクし…赤い記憶
恋人が死に、上司が死に、恋人の兄が死んだ。3人の死は意外な連関を見せる…冬の死
轢き逃げを起こした恋人をかばい交通刑務所に入った女は、恋人の裏切りを知り無実を訴える…愛の軌跡
病没した精神鑑定人の残したノートには、彼が最後に診断した男の記録が残されており…牧原博士、最後の鑑定書


~感想~
2時間ドラマじみた発端や事件から、バリバリの(死語)本格ミステリ的な飛躍した真相に至る短編集。
表題作は大仕掛けすぎて逆に設定だけで真相が見え見えになってしまったが、これも伏線は露骨なものの過去の事件が複雑な連関を見せる「赤い記憶」はまるで横山秀夫さながら。
自殺に思われた3人の死からやりすぎな真相が浮かび上がる「冬の死」は、逆にありがちな構図を目くらましにしており、「愛の軌跡」は都合よく偶然が重なるきらいはあるが、その真相の飛躍っぷりはお見事。
そしてラストの「牧原博士、最後の鑑定書」は、そこしかない着地点に向かって収束し、余韻を持たせる結末で、各編に共通した探偵役はおろか登場人物すらいない中で、これだけミステリ的な飛躍と解決を備え、安定した質を保ったのは素晴らしい。
一方でデビュー初期の作品とあってか、目を疑うほど酷い文章やくどいほどの繰り返しがまま見られるのが玉に瑕。一例を挙げると、

「確かに、課長は元気がないようでした。でも、自殺するような心あたりはありません」
私は、そう答えたが、最近の課長は元気がなかったことを思い出した。


とはいえミステリ的には文句のない、意外性と発想の飛躍を味わえる、粒揃いの好短編集である。


17.7.10
評価:★★★ 6
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ミステリ感想-『明治断頭台』山田風太郎

2017年07月10日 | ミステリ感想
~あらすじ~
明治2年。役人の不正を糺すため設立された弾正台。その大巡察を務める香月経四郎と川路利良は、フランス人の美女にして巫女エスメラルダの霊媒の力を借り、密室、足跡のない殺人、鉄壁のアリバイ、身元不明の死体……様々な事件の謎に挑む。

東西ベスト(2012)90位、本格ベスト27位


~感想~
先日読んだ「妖異金瓶梅」もオーバーテクノロジーの塊だったが、本作も大概。短編集が最終的に一つの長編となるいわゆる連作短編集形式の草分け的存在とのこと。
1~2話目こそ舞台説明と人物紹介に費やされるが、その後はいかにも本格ミステリらしい謎に、この時代ならではのトリックが凝らされる。そして終章では全編に渡って張り巡らされていた伏線が火を吹き、とんでもないどんでん返しが起こり、時代小説さながらの大立ち回りの末に迎える結末まで、その完成度の高さは尋常ではない。

また当時の有名人やその関係者、まだ無名の頃の有名人が次々と現れるのも見どころで、しかも作者は登場しても決して不自然ではない状況作りに注力し、歴史の狭間にあったかもしれない知られざる逸話として成立させているのも素晴らしい。
時代小説とミステリの融合としても高レベルで成功しており、連作短編集の元祖といった歴史的意義が無くとも高評価でき、意義も踏まえればもう絶賛する他ない秀作である。

それにしてもたった2冊(+バジリスク)を読んだだけでも山田風太郎の恐ろしさと偉大さをひしひしと感じずにはいられない。
山風一人によってミステリのみならず日本のサブカルはどれだけ発展させられたことか。未来人だと言われても信じる。

※角川文庫版・筑摩書房版の木田元の解説はネタバレ要注意


17.7.6
評価:★★★☆ 7
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SCP-821~830

2017年07月08日 | SCP紹介
SCP-821 - Dixie Funland (ディキシー・ファンランド)
フロリダ州に存在したアトラクション施設。模型や人形が意志を持ち観客をもてなしていたが、遊園地やアミューズメント施設の発展により忘れられて行き廃墟となった

SCP-822 - Landmine Cacti (地雷サボテン)
踏むと爆発し種子を撒き散らす地雷のようなサボテン

SCP-823 - Carnival of Horrors (恐怖のお祭り)
多くの不可解な犠牲者を出した遊園地跡。調査団も半数が死亡した

SCP-824 - Active Weed Control (活発な雑草制御)
イチョウに似た樹木。自律移動でき、周囲の植物を抜いて、根の下に埋め込み養分にする

SCP-825 - Helmet of Disturbing Visions (苦悩幻覚兜)
中世様式の兜。頭にかぶったり、身体の一部でも兜の内部に入れると不快な幻覚を見せられ、長時間に及ぶと精神崩壊を引き起こす

SCP-826 - Draws You into the Book (*ほんのなかにいる*)
龍の頭をかたどった一対のブックスタンド。本を挟み部屋から出ようとした者は、作中のどこかに移動する。ブックスタンドもどこかに出現しており、見つけて本を取り除けば脱出できる。脱出できないまま物語が完結すると、作中人物として取り込まれてしまう

SCP-827 - The Soup (スープ)
巨大なヒト幹細胞の塊。ヒト組織を触れさせると元の組織の複製を造るが、元と同じ機能はしない。ある博士が末期癌の治療のために自身の幹細胞を活性化させた結果、このSCPが誕生した。博士は幹細胞をスープと呼んでいた

SCP-828 - ᖃᓪᓗᐱᓪᓗᐃᑦ (ᖃᓪᓗᐱᓪᓗᐃᑦ)
半魚人のような人型生物と彼女が所持していたアマウティ(イヌイットの衣服)。溺れた子供を救助し発見された。アマウティにくるまれた子供は水中でも低温や気圧に耐え、呼吸も必要としない。もともとは人間だったと語った

SCP-829 - Bloodthirsty Nail Polish (血に飢えたマニキュア)
血液から造られるマニキュア。爪に塗った者は、爪で触れた相手を魅了し操ることが出来る。相手の身体を切り刻み、血液をマニキュアの瓶に補充し、殺すと新たな獲物やマニキュアを使う仲間を求める

SCP-830 - Inky Quicksand (黒流砂)
油と砂で構成されているように見えるプール。生物が触れると引きずり込まれ、これまでに落ちた人物の顔が水面に現れ、会話も出来る。800人ほどが取り込まれていると推測される
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6/21のNXT #398  貴様のエルボーすでに見切った

2017年07月07日 | 今週のNXT
エンバー・ムーン ◯-× ペイトン・ロイス
(フライング・スタナー)

負傷により王座戦を逃したエンバーが意外と早く復帰。
序盤から必殺のフライング・スタナーを狙うが、ペイトンに捕らえられ逆に雪崩式フィッシャーマンズスープレックスを掛けられそうに。
それは堪えたものの、ペイトンがレフェリーと交錯した隙にビリー・ケイがエンバーの負傷明けの左腕をロープに叩きつけ、さらにペイトンに追い打ちされる。

左腕を狙い撃たれたエンバーは苦戦を強いられ、またもスタナーをビリーに妨害される。ビリーは場外ダイブで仕留めたもののウィドーズピークを被弾。それをなんとかカウント2で返すと、三度目の正直でスタナーを喰らわせエンバーが復帰戦を飾った。


イーリー・ブラザーズ(ゲイブリエル&ユリエル) ×-◯ SAnitY(エリック・ヤング&アレクサンダー・ウルフ)
(バックドロップ+スワンダイブ式ネックブリーカー)

SAnitYにキリアン・デインは同伴せず。ようやくまともに試合をさせてもらえたイーリーズだが良いところはなく、ゲイブリエルが長時間つかまり、やっと交代したのも束の間、ユリエルが背後からヤングのネックブリーカーを浴びると、ウルフのバックドロップにヤングのスワンダイブ式ネックブリーカーを合わせるツープラトンであっさりフォールされてしまった。


ソーニャ・デビル ◯-× レイチェル・エヴァース
(アームロック)

一瞬エラリング姓に戻ったレイチェルはまたエヴァース姓に。単なる誤記だったか。
MMAスタイルのソーニャは打撃技のみでレイチェルを圧倒。最後はおよそ必殺技に見えないただのアームロックでタップさせた。


カシアス・オーノ ×-◯ アリスター・ブラック
(後ろ回し蹴り)

打撃を得意とする両者は投げ技をほとんど使わず激しくしばき合う。最後までどちらか一方がペースを握ることなく一進一退の攻防が続いたが、オーノのローリングエルボーを完全に見切っていたブラックがカウンターで的確に封じ、最後もエルボーに後ろ回し蹴りを合わせかろうじて勝ちを拾った。
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ミステリ感想-『幻夜』東野圭吾

2017年07月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
阪神大震災のさなか、水原雅也は借金返済を迫る叔父を撲殺したところを新海美冬と名乗った女に目撃される。
身寄りを失った二人は、成り上がるために手段を選ばず凶行に手を染めていく。

2004年文春7位、直木賞候補


~感想~
真・サイコパス無双2。「白夜行」の姉妹編で、作者は明言を避けているものの普通に考えれば続編であるため正確には真・サイコパス無双猛将伝か。
「白夜行」に続きサイコパスが大暴れするのだが、今回は二匹(サイコパスは人間ではないので匹で数えましょう)から一匹に減ったものの、その一匹が二匹分以上の無双乱舞をするため胸糞の悪さは前作に勝るとも劣らない。
ひょっとして作者がただサイコパス無双をもう一度描きたかっただけなのではと思うほど、前作をなぞるような展開が延々と続き、しかし「白夜行」にはあった昭和史をなぞるような壮大さや、2つの物語が連関しあい裏の真相をほのめかすといった凝った仕掛けもほとんど無しと、前作を全く楽しめなかった自分のような読者はほとほとうんざりする。
だが終盤も終盤になってようやく「白夜行」の姉妹編、あるいは続編としての趣向が明らかになり、そういう物語だったのかと納得は行き、糞長いサイコパス無双を2冊も我慢して読んできた甲斐は多少はあった。

だが他人に勧められるかと言えば口が裂けてもそんなことは言えないし、こんなものが東野圭吾の代表作だなどとは認めたくない。
「白夜行」を未読で「幻夜」を単体で読めばおそらく面白さは十分の一になってしまうので、「白夜行」を楽しめた向きにだけ、必読とまでは言わないがなるべく読んでおくべきだろうと、消極的におすすめしておく。

なお集英社文庫版の黒川博行の解説はネタバレ三昧のため要注意のこと。


17.7.5
評価:★★☆ 5
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今週のキン肉マン #210 波乱の叙勲式!!

2017年07月04日 | 今週のキン肉マン
・ストーリー上の要請だろうけど叙勲式に大王がいないという不自然さ
・とどめ刺されてないブロッケンはまだしもマッスルスパークぶちかまされたラーメンマンも1ヶ月で治るのかよ
・ジェロニモが叙勲されるならタイルマンやベンキマンも叙勲されるべきだよね
・久々にジェロニモ勝利が描かれると思ったがそんなことは無かったぜ
・アシュラマン生きとったんかワレ!!
・はぐれ悪魔超人コンビ参戦不可避
・ひっそりジャンクマンも腕が再生している
・今シリーズのラスボスはサタン!!
・今回はシンプルな正義 VS 悪の構図になりそう
・真の悪魔となりうる一族。さては王位継承をふいにされたシゲル君だな
・結界の外にいるメンバーが先に戦う流れか
・前シリーズで戦わなかった老害マ…ネプチューンマンか?
・1ページ目に出てきたネメシスか
・将軍様も結界の外にいるようだが将軍様がいたら楽勝すぎる
・将軍様が噛ませに使われないだろうな……
・この展開だとペンタゴンの参戦がマジでありえるかも
・大穴で同人の設定を逆輸入し運命の王子たちとか
・アタルは味方側のサポートか
・ミートも敵に回るかと思いきや味方新人の育成に回りそう
・いよいよ間隙の救世主カオスの参戦が濃厚か
・新シリーズの展開予想は楽しすぎる
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