いやー参ったね。正力松太郎さん、いやさ渡辺恒雄君、このカメラマンには金一封をあげなさい。1日の読売新聞朝刊社会面のカラー写真。見事に捕らえたタイミング。こころみに下手なキャプションを付けてみました。
英語ならこうかな、
Young Ladies in Ohikizuri at Inaugulation Ceremony
佐藤ゆかりさん、添削してね
写真もアップしたいが、コピーライトの問題もありそうなので図書館ででも見てください。一見の価値はあります。『お引き摺り』のすそを気にしてご両所が手で持ち上げている。猪口さんが広げたドレスのすそから子供みたいな足首が見えている。いかにドレスが大きいかが分かる。小錦でも着れそうだ。小池さんはスリットのあるドレスからきれいなおみあしを膝の上まで出して両足を広げたところなど安定感抜群だ。
大体『お引き摺り』をする人はすそなどが床や地面をこすっても気にしないものだ。すその「いたみ」など気にするなど貧乏たらしい人がしてもさまにならない。高価な衣装もどんどん使い捨てる人でなければ『お引き摺り』は似合わない。気になるならシャペロンを従えてケアさせればよい。猪口さんのあのドレスは雅子妃殿下の御成婚の記念だと本人は誇らしげにインタビューに答えていた。猪口さんと御成婚とどういう関係があるかもテレビ記者がフォローしないから不明だがネ。御成婚というと十数年前でしょう。よく持たしたものだ。物持ちのいいことだ。さぞナフタリン臭かっただろうね、小泉さん。
変だな、と思ってよく写真をみると階段を下りるところらしい。ひっくり返っては大変と持ち上げているんだね、きっと。
それにしても、不良女学生の白いルーズソックスを思い出した(古いね、流行おくれだよ)。このごろの女性閣僚はああいう場所で判で押したように田舎の女子高生が卒業ダンスパーティに着ていくような、いかにも安っぽいドレスを着るようになっているらしい。成人式に猫も杓子も似合わない和服を着ていく小娘の神経と少しも変らない。本当に改革は大丈夫なの。
猪口さんには失望した。この人は極端なジェンダーフリーの闘士だそうだ。危険人物らしい。知らなかった。それで男女共同参画担当なんだな。それならそれで、ズボン、おっと失礼汚い言葉を使って、パンタロンでもキュロットでもいいから穿いたらいい。あんな少女趣味の色キチガイばあさんのような格好はしなくてもいいのに。それとも、男も皆あんなドレスを着ろということかしら。小泉さんも恥ずかしくないのかな。両手に妙な花で(日本語は微妙だ、あいだの「な」を省いて妙花にするとまるで感じが違ってくる)。
もっとも、ブルー・ドレスにはもっと深い猪口さんの意思表示が秘められているのかもしれない。晴れて小泉内閣の閣僚になったからには(目的を達したからには)、ジェンダー・フリーなどという不届きな思想とは縁切りをするという転向宣言なんだろう。女は思いっきり女らしくとね。いいことだ。