リナックスのパッケージを見かけた。久しぶりに大手量販店のパソコンソフト・コーナーをのぞいた。手にとって見なかったが、個人のパソコン用にウインドウズ並みの汎用性を持つOSになったのか。インターネット利用にはまだ制約があるらしいが。
リナックスといえばUNIXだ。オフコンとかミニコンとかいったコンピュータのOSでパソコンには高価で移植できないから、パソコンに乗せられるUNIXライクなOSとして、フリーソフトとして前世紀最終年代から孜々として開発されてきたものだそうだ。
ミニコンと言ったって、パソコンから見れば怪獣ガメラのように巨大だ。大型汎用コンピュータ、スーパーコンピュータに対してミニだというに過ぎない。値段も一台数千万円以上だろう。最近の値段は知らないが。ちなみにオフコンというのはオフィス・コンピュータという日本語らしい。
パソコンとインターネットという世界はタイタニック号の船底にある三等船室のように危険に満ちている。一等船室はいまでも大型コンピュータと専用回線で構築されたシステムだ。もっとも安全性が高い。しかし、アッパーデッキを借り切る財力を持った会社は数えるほどしかない。
ウインドウズの安全対策というと、不節操な『更新の準備が出来ました』と、他はいわゆるウイルス・ソフトだ。商品によって若干の違いはあるが、こいつを使うとパソコンがやたらに重くなる。ゴールデンウイークの高速道路みたいに渋滞する。とくにパソコンに火を入れるときにかかる時間は気が遠くなるほど遅くなる。
マイクロソフトは利口だから、使用者のフラストレイションが高まるこの分野のソフトは他の会社にやらせる。昔からの老舗で格調高いN社、その代わり恐ろしく重くなる。珍妙でずうずうしいメッセージが出てくるM社、比較的バランスが取れているV社などなど。こういうソフトは一週間もウイルスソフトを更新しないと『あなたのコンピュータは危険にさらされています』と脅迫してくる。
マックOSはマイクロソフトに買収された。昔は日本のNECもOSを作っていてかなりのシェアもあったが、どういうわけか撤退してしまった。外国のソフトに頼らざるを得ないということは、俗な言葉で言えば『**タマを握られている』のと同じことになる。個人のパソコンのためにリナックスが商用化される方向にあるなら望ましい。もちろんオープンソースという利点を維持できればの話だ。