東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

三行ブログ:外部の人間を呼ぶのは禁治産者

2006-05-30 20:19:15 | 社会・経済

社会保険庁が勝手に年金を免除して徴収率を取り繕った。川崎大臣が外部の人間を入れて調査するという。この手の事案が発生すると、安易に『外部の有識者に諮問して』てなことを皆いう。自分が禁治産者であることを白状しているのが分からないのか。

何のために大臣を拝命しているのか、何のために『身分保障』のある高級官僚のオマンマを頂戴しているのか。調査するのは自分の責務ではないか。妙な風潮だ。外部を入れるというと客観的で厳正な印象を国民に与えると期待している。国民をずいぶん愚弄している。楽をして、責任を転嫁し、ガス抜きをするというずるがしこいやつらだ。

行政、立法から一切の有識者諮問、外部調査を排除せよ。あるいはその費用は自分たちのオマンマ代から削れ。そして、結果については明確に、潔く責任を取れ。


仮面の告白

2006-05-30 08:01:24 | 社会・経済

やしゃごの女子高生の読書傾向を監督するのがわたしの役目である。先日娘の机の上に「仮面の告白」という本が置いてあった。怪しい本だと取り上げると著者は三島由紀夫だ。ますますいかんと顔をしかめてパラパラとページをめくる。

見たことのない妙な言葉が目に入った。「屎尿処理人」、なんだこれは。「糞尿汲み取り人」だったかな。ぎょっとして視線のピントを合わせて、あらためて見ると汚わい屋のことらしい。どこかの「言葉のゆすり屋」を恐れてわざわざ注をいれたらしい。それとも汚わい屋といっても現代の娘にはわからんのか。言い換えてかえって生々しくカラフルになった感じだ。

いくらハイカラな三島由紀夫でもこんな言葉は使わないだろう。後で編集者が***の襲撃を恐れて注を入れたものと思われる。汚わい屋が市役所のヴァキューム・カーになり、それも水洗便所に取って代わられて久しい。化学肥料になって米にカオリがなくなったわけだ。

最近は、汚わい屋というと医者を連想するようになった。肉体の壊れ物、汚れ物、排泄物を扱う。また「不浄役人」を思う。不浄役人といっても最近テレビのワイドショーで話題を賑わす貪官汚吏のたぐいではない。江戸時代には司法労働者を不浄役人といった。不浄者を扱うからであろう。