東方のあけぼの

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ジーコの心

2006-05-16 07:48:47 | スポーツ

ワールドカップのメンバー決定の話題で占められているね。ジーコの心にあるキーワードの最大のものは『情報の少ない新兵器』だろう。フォワードの巻がその例だ。正直言って日本が一次リーグを突破する力があるかどうか、不安だろう。ジーコは別にして蹴球協会のお偉方も不安を漏らしている。客観的なところだろう。

飛びぬけた相撲の『バルト』のような、ロナウジーニョのような選手なら、ワールドカップに3回も4回も出ていて、相手から徹底的に研究されていても攻略するのはむずかしい。

日本のベテランにはそういう選手はいない。中田英しかり、世界レベルで言えば贔屓目にいっても中の中だろう。2回、3回も出た選手は皆相当な資料を持って研究されているだろう。相手の研究を蹴散らす桁外れな実力を持った選手はいない。

日本としては、そこそこの力のあるピチピチした選手で外国のチームがあまり情報を持っていない選手を多用することが最善の作戦だ。もちろん場慣れしたベテランと適当に組み合わせることも必要だ。ジーコはそこにわずかに一次リーグ突破の望みをかけている。

フォワードを5人にしたのも正解だ。日本の決定力のなさは女性的である。シュートの数は多くてもゴールには入らない。あれくらいイライラするものはない。組織的なパス回しで相手の間隙をつくという日本の戦法はたとえゴールを決めても面白くない。ドリブルで一人でDFを突破してゴールを決める。これが蹴球の醍醐味じゃないかな。

DFやMFは組織プレーでよいが、FWは目の醒めるような個人技を見たいね。現時点では日本の一次リーグ突破のオッズは11.6というところか。大会直前までにオッズがどのくらいになるか。7.5以上だったらロンドンのブックメーカーに注文を出そうと思っている。