東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

亡国への世代数

2007-05-06 13:29:04 | 社会・経済

明治維新の大業が崩壊していく過程は大正末年の元老達の死からとするか、出先関東軍が政治中枢を無視して軍を動かした満州事変からとするか、色々見方があろう。

しかし国民精神に与えた影響と言う観点からみればせいぜい太平洋戦争で劣勢が明らかとなり戦時内地の国民生活が窮迫の度合いを加速した昭和17,8年ころから始まり終戦直後の未曾有のどん底生活、つまり昭和18年から昭和23年ころまでの社会の窮迫混乱が経済のみでなくて、国民精神の崩壊に直接影響を与えた時代といえるだろう。すなわちせいぜい5年間である。一世代にもみたない。本来なら後世に深甚な影響は残さないはずである。

戦後アメリカ占領軍による影響を昭和27年の独立後も放置したことの影響はすでに60年になる。世代交代を約20年とすればすでに3世代を閲している。太平洋戦争の敗戦の混乱は5年すなわち四分の一世代である。3世代対四分の一世代!!


文化国家建設

2007-05-06 09:06:33 | 社会・経済

今日のフジテレビ「報道2001」に出ていた藤原正彦氏は話し方に力がある。国家の品格というベストセラーの著者のそうだが、訴求力がある。私は本を読んでいないのだが、ベストセラーになったのが分かるような気がする。

今日の座談で思い出したのだが、小学生の頃に習字の時間に書かされた言葉のことだ。いろいろとお題はいただいたようだが、おぼえているのはだた一つ。「文化国家建設」。なぜかこの言葉だけが習字と関連して思い出される。今日の座談を聞いていて何故かなと思い出した。

それ以後の日本ではいつの間にか「経済国家建設」一色になったようだが、戦後日本の社会風潮の変遷を見るような心地がする。今の小学生はどんな題を書くのかな。

もっとも「文化国家建設」とは何だったのか、考えると分からない。すばらしい伝統的な日本文化から軍事官僚という亡国徒を塗りつぶすということなのか、一切の伝統文化を放擲してアメリカの女田舎教師の説教を聴こうというのか、よく分からん。しかし、当時はまず文化からという熱気があったので子供心にも深い印象を残しているのだろう。