明治維新の大業が崩壊していく過程は大正末年の元老達の死からとするか、出先関東軍が政治中枢を無視して軍を動かした満州事変からとするか、色々見方があろう。
しかし国民精神に与えた影響と言う観点からみればせいぜい太平洋戦争で劣勢が明らかとなり戦時内地の国民生活が窮迫の度合いを加速した昭和17,8年ころから始まり終戦直後の未曾有のどん底生活、つまり昭和18年から昭和23年ころまでの社会の窮迫混乱が経済のみでなくて、国民精神の崩壊に直接影響を与えた時代といえるだろう。すなわちせいぜい5年間である。一世代にもみたない。本来なら後世に深甚な影響は残さないはずである。
戦後アメリカ占領軍による影響を昭和27年の独立後も放置したことの影響はすでに60年になる。世代交代を約20年とすればすでに3世代を閲している。太平洋戦争の敗戦の混乱は5年すなわち四分の一世代である。3世代対四分の一世代!!