東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

またぞろ靖国問題2

2007-05-09 18:48:14 | 社会・経済

レイモンド・チャンドラーならこう書く。「その男にはアゴが無かった」。またこうも書くだろう。「その男は反っ歯だった」。

その男の娘もアゴが無かったし、反っ歯だった。その娘の産んだ男が安倍晋三である。したがって安倍首相の遺伝子はその外祖父のものではない。むしろ大叔父すなわち外祖父の弟の遺伝子を受け継いでいる。外祖父とは岸信介であり、大叔父とは佐藤栄作である。勿論肉体的な遺伝子のことである。精神的なものが遺伝するかどうかは現在の科学ではまだ解明されていない。

安倍首相の行政改革にいま一つ違和感があるのは岸信介こそ官僚が国を誤った見本だからである。昭和十年代に軍事官僚がのしてくると、相乗りしようと腹に一物の文官が軍事官僚と組んで政治の世界に入り込んでくる。彼らを「革新官僚」なる美名で世間ははやしたのだ。その典型が産業行政官僚だった岸信介である。ちゃんと東条英機と一緒にA級戦犯としてアメリカは訴追した。東京裁判のうさんくささはともかくお仲間のクラスタリングには妥当性がある。

安倍さんは外祖父の例を見て官僚を亡国の元凶と見ているのかもしれないが。それならいいのだが。

革新官僚といえば1990年代に自民党一党支配が終わって、小沢一郎とかいう人物が出てきたときに小沢のもとに群がって政界に進出した官僚たちは戦前の「革新官僚」の同類である。信用できない。

書きかけ


またぞろ靖国問題1

2007-05-09 08:12:09 | 社会・経済

安倍首相が靖国神社の春の例大祭に真榊料を納めたとかいう話題である。本人は肯定も否定もしないとシラをきっているわけである。マスコミの読者としては一応報道の真実性を疑わなければいけないが、ことは単純であり、すぐに分かることだろうし、一応事実としておこう。

もっとも、こういう報道の時は誰が何処で何を(供物)を見たかと記事に書かなければいけない。いわゆるナンダ5W1Hだったかな。そんなことは書いてない。主語も述語も判然としない文章をマスコミは垂れ流しているわけだ。ま、いつものことだがね。

安倍さんは教育改革に熱心だが、安倍さんの態度を見て子供がなんと思うか肝心だ。アメリカ初代大統領のワシントンが子供の時にサクラの木を切ったのを正直に白状したというのが戦前の道徳教科書では大きく扱われていた。昔は修身といったかも知れない。日本の教科書だよ。安倍さんの場合はいいこと、当然のことをしたと思っているのだろうから隠すのはどうかな。もっとも陰徳という言葉もある。

中国報道官の反応を見ると、この辺で暗黙の了解が出来ているともとれるが、いずれにしてもシナは大成功だ。日本のよい子に与える悪い影響を考えたら連中はほくそえんでいることだろう。いまのオトナは(特に保守系の人たちは)感覚が麻痺しているから安倍さんの言動を利口に立ち回ったと見ているのだろうが、子供は純真で人間本来の無垢な感受性、批判能力が鈍磨していない。教育上は大問題である。

書きかけ