東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

愛知の立てこもり拳銃死傷事件

2007-05-19 08:54:01 | 社会・経済

こんなひどい事件があるかね。これで警察の指揮系統の人間が一人も重く処分されなければ驚きである。

事件直後に駆けつけ、犯人にクビを撃たれた警官を倒れたまま長時間放置した行為は弁解の余地が無い。あとで投入したSATの若い隊員が射殺されたが犬死ではないか。未曾有の不祥事だ。SATの隊員がかくも簡単に多少銃の扱いになれたとはいえ、元ヤクザに簡単に撃たれるとは。百戦錬磨のテロリストを想定して日ごろ訓練をしているのではないか。

SAT隊員に無用なしばりをかけたとしか考えられない。そうだとすれば、警察幹部による殺人罪にあたる。

今日のワイドショー(4チャンネル)でも指揮官の問題が出ていたようだが、たまたまチャンネルを合わせて最後のほうを1,2分見ただけなのでどういう話をしていたかまでは分からない。こういう問題は新聞や週刊誌が後でじっくりとまとめてほしいね。とくに指揮命令系統は氏名入り、時系列で詳細に報告してもらいたい。

すくなくとも責任は現地警察署長くらいではすまないだろう。最低でも県警幹部、警察庁、国家公安委員長あたりは調査の対象にしなければいけない。

SATの使い方だが、普通に考えれば緊急事態の制圧が第一任務であろう。今回そういう使い方をしたのか。犯人の捕獲を至上命題にするのは、のちに犯人の尋問が絶対に必要な場合に限られるだろう(たとえば国家機密を狙うスパイ)。今回そんな必要はないように思われる。急迫した事態を即刻制圧するのが第一の目標だろう。

安倍政権は国民の安心安全を第一とするそうだが、今回は安倍さんが自ら事態に対処する姿勢を示すことが大切である。