東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

同盟はアートである

2014-09-02 09:21:37 | 国際・政治
インドのモディ首相が滞日している。安倍首相の提唱するダイヤモンド構想へ一歩近づいたようだ。「プーチン訪日」でも述べた様に同盟交渉はアートである。

日本の外交史で同盟政策は時系列的に並べると次の様になる。

# 日英同盟 1902-1923
締結は成功であり、日露戦争を勝利に導いた。日露戦争後の講和調停にアメリカが乗り出したのは、日本の成長に脅威を感じたからで、極力日本に不利な調停をした。その後のアメリカの政策目標は日英同盟の延長を阻止する一点に注がれた。

1923年陰に陽に工作していたアメリカは日英同盟を失効させることに成功した。その後1945年日本の敗戦まではアメリカのシナリオ通りに進行した。

# 日本はアメリカの脅威に対抗するために1940年日独伊三国同盟を締結、1941年には日ソ中立条約を結んだ。三国同盟は結果的には失敗した。
すなわちイタリアは第二次大戦にまず敗退、45年5月にはドイツが敗退して意味が無くなった。

# 1945年2月クリミアのヤルタで行われた米英ソの首脳会談で、アメリカはドイツ敗戦後ソ連が中立条約に違反して日本領土に侵入することを約束させた。

1945年4月ソ連のモロトフ外相は駐ソ日本大使に中立条約の破棄を通告した。日本側は、条約は5年間すなわち1946年まで有効、延長をしないという通告なら1946年以降に失効することを指摘、ソ連も同意した。

しかし、1945年8月ソ連は満州、南サハリン、千島列島に侵入した。東京裁判では強者の論理でソ連の横車が通った。

$ こうして振り返ると日本の同盟政策は一勝二敗ということになる。すべては大正末年日英同盟の延長に失敗したことによる。之には様々な理由がありアメリカの外交的働きかけのほうが勝っていたことの他、日本側では日英同盟の功労者である元老山県有朋が老齢で政治的影響力が低下していた上、宮中某重大事件で失脚したことが影響している。

同盟交渉、政策はアートである。安倍さんに出来るかどうかは、来月のプーチン訪日問題の捌き方が判断材料となるであろう。

# 最後に戦後の日米同盟であるが、地政学的に根本的な矛盾をはらんだ条約であり、スムースに機能したのは冷戦の激しい期間だけである。日米同盟の全側面に綿密な考察を加えた議論は存在しないのではないか。危うしと言わざるをえない。



朝日新聞の発行停止命令を出せ

2014-09-02 00:02:32 | 国際・政治
今度の組閣で消費者庁担当は誰かなるのかな。最初の仕事は朝日新聞の発行停止命令だろう。

食品産地偽装や賞味期限改竄も悪質になると消費者庁が営業停止何ヶ月なんて命令を出している。

朝日新聞の「従軍慰安婦」の意図的誤報はその長期間なこと、国民の利益を毀損した深刻さはスーパーやレストランの食品偽装とは比較にならない重大な犯罪である。直ちに営業停止(発行停止)命令を出すべきである。

それと同じ穴の狢であるテレビ朝日には総務省が即刻放送免許停止の措置をとるべきである。