多国間協定を忌避するのはディールが下手な証拠である。二国間のディールは多国間に比べると恐ろしく単純である。まあ、小学生レベルといえる。しかも圧倒的な国力を背景に行うのは圧力であってディールの力量を全く必要としない。
だからトランプは百戦百勝でなければおかしい。それがどれも見栄えがしないのは相当に力量がないということだ。日本もトランプを使うのはいいが、その辺のことも安部君は考慮に入れておく必要がある。とんだところでいかりや長兵衛ということになりかねない(この文章意味不明、そうかもしれないね)。
トランプは意味不明なタイミングでやたらと札をばらまく。エルサレムへの大使館移転もそうだろう。なぜ今やる。問題の是非は議論しないが、いまやればどういうことになるかわかっていない。案の定国連などでの孤立が目立つ。北朝鮮が妙な因縁をつけ始めたのも、エルサレムでの暴動発生で絶好の好機と思ったことは間違いない。とにかく、問題は紛らわしくなった。
もし米朝会談がパーになれば論理的帰結は空爆開始しかなくなるが、ここでトランプが首尾一貫しない態度をとったら安倍首相も考え直さないといけない。