メキシコで、豚インフルエンザが人に感染している。1300人ほど発症して87名が死んでいる。思ったより重症のようである。インフルエンザウイルスは変異しやすいウイルスである。豚の感 染ではそれほど重症になるようではないようである。
今回の人に感染したものは、A型H1N1とWHOで認定したようである。メキシコの死者の発生場所を見ているとかなり広範囲に及んでいるようである。アメリカの感染例も報告されているし、ニュージーランドの高校生が感染している。こうしたことを見ていると、かなり感染力は強いようである。
通常インフルエンザの感染は、接触感染は勿論のことであるが飛沫感染があり、今回は飛沫感染力かなり強いものと推測される。マスクも有効だと思われる。ワクチンはまだない。治療薬としては、タミフルが効果があるようである。日本は、世界中のタミフルを買い漁っている。島国であることからも、感染への対応はかなり可能だと思える。
ところで、鳥にしろ豚にしろこれらのインフルエンザは、人獣共通伝染病ではない。炭疽や破傷風のように同じ菌が、人に感染するのではない。株が変異するなり遺伝子交叉などが起きて、似て非なるウイルスになることで人に感染するのである。
症状は類似の呼吸器病であはあるが、豚インフルエンザは豚の感染よりもかなり重いようである。パンデミックにはならないと思うが、このところのインフルエンザウイルスの人への広がりは、どうも気になって方がない。歪な形で人が家畜を飼養するために起きていることであることは、間違いない。