そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

むのたけじの生き方

2011-09-06 | 政治と金

4 2年前に、むのたけじの書評を書いた。戦争に真摯に向かい、自らの感性を通じて未来を見つめる96歳である。http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/cat10396259/

むのたけじの100年インタビューが、NHKのBSで先 ごろ放送された。

冒頭彼の、若いアナウンサーへの質問である。9.11の同時多発テロを、オサマ・ビンラディンが実行したと報道しているが、誰か本人に聞いただろうか? そして、お前さん本当にやったのかい?何のためにやったのか?

と、誰も聞きに行かない。そしてそのまま殺してしまっ3た。報道は何をやっているのだと、怒りにも似た質問を浴びせた。

むのは、戦時中大手の新聞記者であったが、戦争の事実を報道しなかった。負けると知りながら、事実を報道しなかった自分を恥じて、終戦と同時に職を投げ出した。

地方に戻り、地域に密着した新聞を発行する。全国紙は、日本ぐらいにしかないことを彼の言葉で知った。

先祖伝来の田んぼを放棄して、ペンペン草を生やすと3万5千円貰える。おかしいんでないか。

70万人もの国民が国会に押し寄せた、60年安保が終わると消費は美徳と急にい出した。

誰にでも読んでもらえる新聞記事を書く。視聴者や読者におもねる。企業におもねる結果、原発を許してしまった。

だから原発のことを思いきって書くことが出来ない。原発を奨めた自分たちの反省がなければならない。

「希望と絶望は別々に存在しない」

「今が人生のてっぺん」という言葉に、年齢を感じさせない感性を見た気がする。

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