北九州市で原子力学会が開かれた。福島原発事故から初めての、学会である。色んな意味で注目された。
学会では、反省意見が相次いだ。「原子力学会は事故と向き合い、解決に向けて最大の努力をしなければならない」や「原発神話を作り上げることに手を貸してこなかったか」とか「本格的な原子力安全の取り組みを避けてきた」などと、これまでには考えられなかったような発言が相次い だ。
日本の原発は、正力松太郎が学者たちを、金で封じ込めて政治主導で推進してきた。学者や研究者たちは、原発推進派から、無視されて、海外技術を丸のみする形で建設されてきた。
今回のシンポジュウムで出された多くの意見は、研究者たちの健全な意見であったと評価していいだろう。
又、19日には大江健三郎たちが呼びかけた、東京都内での反原発デモは、3万人近く集まった。大成功と言えるであろう。マスコミの報道の扱いは低いが、組織されずにこれだけの人たちが、真剣に原発を考えるようになったのである。
視点は多少異なる人たちの集まりかもしれないが、思い思いの反原発を訴えていた。
今日の二つの出来事を見ていると、もう再度原発へとはこの国は走ることはないだろう。少なくともそう思いたいものである。