先日昼時、コンビニで買い物をしていた。レジに並ぶ私の前は、5歳ほどの女の子を連れた若い女性だった。大人と子供の弁当を買って、大きなペットボトルを二つとスナック菓子を幾つか買い物カゴに入れていた。見るとはなしに見ると、4600円ほど支払っていた。
帰ると家内が昼食を作っていた。うどんであるが、値段を聞いてみると二人合わせて150円するだろうかということだった。失礼だが、決して豊かそうには見えない親子であったが、これが現代の食事情かとも思ってみた。
ヨーロッパでもっとも肥満度の高いとされる、ハンガリーが塩分や糖分の多い食品への課税が今月から始まった。通称「ポテチ税」といわれる。正式名称は『国民健康製品税』で、国民の健康のためとされる。
袋入りスナック菓子、クッキーや炭酸飲料、栄養ドリンクなどの国内製造メイカーと輸入業者に課税する。炭酸飲料は1リットル2円、栄養ドリンク1リットル105円、ケーキやクッキー類は1キロ42~84円課税するとのことである。
税収は、81億円上がると見込まれている。そのため財政健全化のため の課税であって、国民が買い控えして健康になるとはいえないとの反論もあるようだ。
しかし、わが国でも若い世代を中心に、出来合いの口当たりのいい食べ物を子どもたちに与える傾向にある。タバコ同様、こうした不健康商品には、課税をするべきである。食品に対する、若い人たちの考え方を見直させる、いい機会にもなるであろう。