パレスチナ暫定政権のアッパス議長が、23日国連で演説をして加盟を申 請した。国連加盟国190か国のうち、120カ国以上が賛成するものと思われる。
当初アメリカは拒否権の使うようであったが、あまりの賛同者が多いために、戸惑いを見せている。来年苦しい大統領選挙を控えた、オバマは迂闊に拒否権を発動できなくなった。
相対的に、アメリカの力が落ちたことが背景にある。中国やロシアが平然と、パレスチナを支援し始めた。アメリカを追いつめるの格好の手段でもある。
アメリカは中東の民主化を支援している素振りを見せているが、次々と樹立される政権は、反米になるジレンマに悩んでいる。最も大きな変化は、エジプトである。反イスラエル政権が成立する可能性が高いが、少なくともこれまでのような、親イスラエル政権は望むべくもない。
ユダヤ系のロビー活動は活発である。オバマは結局は、拒否権を発動することになると思われるが、イスラエルを支援するだけでは最早中東問題は解決できなくなっている。
両国の対話を望むとするオバマの発言にも重みなどない。
最も情けないの日本である。アメリカの顔色を伺う外交しか知らないこの国は、意見を持ち合わせていない。
しかし、小渕政権でアメリカに盾ついて、クラスター爆弾禁止条約に賛成の側に回ったことがある。今回も、小渕を見習ってパレスチナ人たちを、明るいところに出す努力をするべきである。
日本はアメリカの言い分のまま、両国で話し合いをと言っている。どうも反対側に回るようである。
もういい加減にアメリカの顔色を伺うだけの、追従外交を脱するべきでないか。