オバマ大統領が、野田との会談をそそくさと終えるとすぐさま、アフガニスタンを訪問した。深夜の予告なしの訪問である。お忍びというには、あまりにも隠密過ぎる行動
である。まるで何かに怯えるようにも見える。
アメリカとヨーロッパ連合軍は、この10年余りあまりにも、アフガニスタンで理不尽な行動を行って来ている。無数の無人偵察による、一般人を殺害する行為や、死体への放尿や、一般市民の無差別殺害など数知れない。
就任早々にノーベル平和賞を受賞したオバマは、こうした行為を容認してきたばかりか、どう見てもテロ行為と思える作戦で、ビン・ラディンを殺害している。
今回の唐突な訪問で、アフガニスタンと戦略的関係を持つパートナーシップとしての、調印をやっている。大国アメリカが、アフガンが望むように金をばら撒くから、これまでの不祥事に目をつむってくれということである。
冷戦当時、ソビエトのアフガン侵攻を非難して、アメリカなど西側がモスクワオリンピックを、ボイコットした経緯がある。アメリカは、自らが非難した行為とほとんど同じことを、同じくアフガニスタンに対して行っている。
そしてソ連同様に敗北してしまった。今回はそれらの尻拭いである。懲りないアメリカはアフガンはもちろんのこと、イラクでの敗北も認めていない。