そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

精彩を欠くオバマ演説

2013-01-22 | 政治と金

4年まえにオバマが、黒人として初めての大統領になり、戦争大統領ブッシュの交代とあって、就任演説を深夜聞いていた。150万の国民を前に、オバマの演説に活気があった。

Obama_2nd_teams何かが変化(チェンジ・Chenge)すると思われ、我々はできる(Yes we can)との訴えは、何かを変えてくれると、我々に印象付けるに充分であった。

4年経った2期目のオバマの演説は、極めて精彩を欠く内容で、いわば実務的なものであったと言える。聴衆も4年前の3分の1程度であった。

アメリカの団結を呼びかけ、中間層の充実こそアメリカに必要だと、就任演説にしObama_dancingては、ねじれ国会対応のための議会に向けた内容で、拡張の低いものであった。

世界各国も、アルジェリアの人質事件を優先して報道し、オバマの2期目の就任演説は、すっかりかすんでしまった。主要閣僚を息のかかった人材を揃えるなど、全閣僚の入れ替えなどの対策が小手先のことに思えてならない。

外交問題には、イランの核開発、程なく代わるイスラエルとの関係、テロ対策、中国との関係、中東からの撤退、東南アジアへの連携など課題は多く、1期目の残滓のように思えるものばかりである。

国内では財政問題に銃規制など、どれをとっても高い支持が得られるものではない。言葉だけで就任できた前期とは異なり、オバマは真の意味でチェンジするべきである。

2期目になれば再選もなく、思い切った政策も打てるであろう。相対的に、アメリカの地位は落ちている。力の政策ばかりを打ち出すのではなく、核廃絶や銃規制など歴史に残ることもできるはずである。

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