東京知事選挙での、自民党の動きは何とも情けない分裂劇を演じてしまった。しかし自民党の候補者選びは、小池百合子が東京都連を越えての行動に、石原が激怒したに過ぎないよくある内紛である。これで小池が当選すると手の平を返すことになるが、ある意味自民党らしいともいえるものである。
ところが民進党のドタバタ劇は常軌を逸している。蓮舫に断られなす手をなくし参議院選挙で三重県に張り付いた岡田代表の民進党は、候補者の選定にあたふたするばかりであった。野党共闘を打ち出してはいたが、浮かんでは消える候補者の名は10名を超えている。選挙公示まで10日もないところでまだ迷走していた。わずか三日前になって、突如として降って沸いた鳥越俊太郎が野党の迷いを払しょくさせた。
鳥越氏は、これまで反原発や安保法制の反対や立憲主義を唱えてきた、ジャーナリストである。人物としては温厚で名前も知れ渡っている。特に共産党が相乗りし易かったこともあって、野党共闘候補となった。元官僚の古賀氏の禅譲も後押しした。それを見た宇都宮健児氏の勇気ある辞退も評価されるべきである。
しかし、なんといっても鳥越俊太郎は76歳の高齢である。癌患者でもある。何よりも行政経験が全くない。政策の公表もほとんどが情緒的なものでしかなく、とてもじゃないが政治家になる素養の基本すら持ち合わせているように見えない。任期を終える頃には80歳にならんとしている。これから勉強しますともいえないだろうし、支えるブレインすら見当たらない。地方行政には個別の判例が多すぎる。現場が様々で多様なのである。それを行政経験すらない76歳が、これから勉強して取り組みますでは説得力がない。
鳥越の主張は同感することが多く、安倍政権の横暴や暴走を批判する姿勢も評価したいし、立憲主義を取り戻したいし、人物的にも人間的にも全く否定するものではない。しかしながら、政治家として日本の首都巨大都市東京の首長としての素養があるかとなると、極めて疑問が多いと言わざるを得ない。
名前が知れ渡っているからと言って、究極の後出しじゃんけんで当選するようであるなら、日本の民主主義や選挙制度は再評価されるべきであろう。私が都民なら鳥越に投票すると思うが、何とも納得がいかない人選であり、支持の底辺が広がらない民進党の象徴的なふがいないドタバタ劇である。
ところが民進党のドタバタ劇は常軌を逸している。蓮舫に断られなす手をなくし参議院選挙で三重県に張り付いた岡田代表の民進党は、候補者の選定にあたふたするばかりであった。野党共闘を打ち出してはいたが、浮かんでは消える候補者の名は10名を超えている。選挙公示まで10日もないところでまだ迷走していた。わずか三日前になって、突如として降って沸いた鳥越俊太郎が野党の迷いを払しょくさせた。
鳥越氏は、これまで反原発や安保法制の反対や立憲主義を唱えてきた、ジャーナリストである。人物としては温厚で名前も知れ渡っている。特に共産党が相乗りし易かったこともあって、野党共闘候補となった。元官僚の古賀氏の禅譲も後押しした。それを見た宇都宮健児氏の勇気ある辞退も評価されるべきである。
しかし、なんといっても鳥越俊太郎は76歳の高齢である。癌患者でもある。何よりも行政経験が全くない。政策の公表もほとんどが情緒的なものでしかなく、とてもじゃないが政治家になる素養の基本すら持ち合わせているように見えない。任期を終える頃には80歳にならんとしている。これから勉強しますともいえないだろうし、支えるブレインすら見当たらない。地方行政には個別の判例が多すぎる。現場が様々で多様なのである。それを行政経験すらない76歳が、これから勉強して取り組みますでは説得力がない。
鳥越の主張は同感することが多く、安倍政権の横暴や暴走を批判する姿勢も評価したいし、立憲主義を取り戻したいし、人物的にも人間的にも全く否定するものではない。しかしながら、政治家として日本の首都巨大都市東京の首長としての素養があるかとなると、極めて疑問が多いと言わざるを得ない。
名前が知れ渡っているからと言って、究極の後出しじゃんけんで当選するようであるなら、日本の民主主義や選挙制度は再評価されるべきであろう。私が都民なら鳥越に投票すると思うが、何とも納得がいかない人選であり、支持の底辺が広がらない民進党の象徴的なふがいないドタバタ劇である。