そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

公明党に残されたわずかな理性、それは具体化されないのか

2016-07-19 | 安倍晋三
元公明党副委員長の二見伸明氏が今回の野党共闘を強く支持している。安倍晋三は自民党政治、保守ではない。やることはすっかり極右翼のナショナリズムの政治段団体になってしまった。すべてを閣議決定で決める独裁的なやり方は、最早これは革命であるとまで言い切っている。8分ほどの参議院選挙前の動画である、ご覧ください。
消費増税は安倍晋三にとって、前門の虎後門の狼になっているというのである。消費増税をやれば日本経済は破綻し、止めればアベノミクスの破たんを認めることになるというのである。
政治は格差是正に取り組むべきである。新自由主義が日本人の生き方を誤らせている。野党共闘を提案した共産党の姿勢を支持している。TPPは日本の農業を壊滅させる。原発再稼働は大反対である。
誰を聞いても当然のことのように思えるのである。かつての姿から自民党はすっかり変わったが、公明党も同じである。公明党の中道政治、平和主義はすっかりなくなってしまった。あまり報道はされないが、参議院選挙で東京から創価学会役員が、公明党を批判する形で立候補している。創価学会の人たちもおかしいと感じているのである。
安保法案を与党内で協議する時には、唯一公明党とだけ協議していると自認(自慢)して歯止めをかけたなどとの発言を、公明党役員は繰り返している。公明党は現役員が、自民党を支援することで議席を獲得し、同時に閣僚のポストを一つもらい受けている。これが公明党のトラウマになっている。政治組織としては共産党を下回る組織であるが、国会議員の数はダブルスコアーで上回っている。おまけに閣僚を一つ貰える。安定した公明党の組織(創価学会であるが)は、今のところ自民党にとって魅力的である。
今のところ自民党は公明党を手放さないと思われるが、憲法に関する考え方は維新の方が近く、維新が議席を増やすようだと公明党から維新へ鞍替えすることもあるだろう。
公明党は立党の精神を破棄してまで、自民党のコバンザメに成り下がって20年ほど経つ。今回の参議院選挙でも沖縄では自民党支援から自主投票に回っている。共産党攻撃で民進党を批判する公明党には、自らの足元を見る姿勢すら失ているかに見える。公明党が立党の精神に立ち戻り安倍政権から離脱することを期待したいが、残念であるが彼らにその度量はなく、選択肢はないだろう。
コメント (2)
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