そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

何ともふがいない政権奪取の気概を失った民進党

2017-01-15 | 立憲民主党
共産党の第27回党大会が今日(15日)、熱海市で始まった。志位和夫委員長は、衆院選を見据えた野党共闘について「後戻りすることは決してない」として、小選挙区での候補一本化など協力推進をアピールした。民進党の安住淳代表代行や自由党の小沢一郎共同代表、社民党の吉田忠智党首の3野党幹部が来賓として初出席し、それぞれ選挙協力への決意を示した。
三党で最も格の低い代表代行を出席させた民進党であるが、蓮舫代表は今日記者会見で、選挙協力はするが政権構想はしないと他人事のような発言をしている。国会での議席は欲しいが、政権意欲はないということである。
昨秋蓮舫が代表になり、補佐役の幹事長に野田佳彦を据えたが、新代表になるとどんな時でも必ず上がるご祝儀支持率が全く上がっていない。むしろ下降気味である。このコンビに党勢を立て直す気概などまったく感じられない。
一強の暴走を繰り返す安倍晋三の自民党である。これまでなら失脚間違いなしの失態を繰り返しても、せいぜい首をすげ替える程度でお茶を濁している。その一方で、国民のほとんどが支持していない、憲法に抵触する安全保障関連法の強行採決や、カジノ法の強行採決や、原発の再稼働や、意味不明で公約違反のTPP参入の国会決議など、やりたい放題である。
こんな安倍晋三を政権の座から降ろさなければ、次の論議が始まらない。民進党はそうした危機感が鈍く、結果的に安倍晋三を補完する作用をしていることになる。昨年の参議院選挙では32の一人区で野党共闘が実現し、11の選挙区で成功している。北日本では全勝であったし、北海道5区の衆議院補欠選挙では圧勝が予想された、世襲の婿さんを追い詰めている。新潟知事選挙では、民進党が放棄していても、市民共闘という形で自民党の候補を破ってる。もっとも、新潟では市民連合が有利だとみると、蓮舫がおめおめと応援に駆けつけている。
こうした一連の民進党のふがいない行動は、政権奪取の気概がないと思われても仕方がない。
さらには、安倍政権成立の第一の立役者の野田佳彦幹事長は、共産党を含めた野党共闘について「私は自衛官のせがれで、共産党に対する意識はどなたよりも強烈だ。魂は売らない」と述べ、共産党との共闘すら否定的である。
寄り合い所帯の野党第一党の民進党は政党としての自覚の最も重要な、政権奪取へのなりふり構わない姿勢を放棄した姿を現指導者は露わにしたといえる。
コメント (2)
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