そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

不本意であろうが、北朝鮮を核保有国と認めなければ交渉すらできないではないか

2017-09-04 | 朝鮮半島
北朝鮮が6度目の核実験を行った。これまでとは明らかに異なる巨大な爆発で一年前の12キロトン(TNT火薬換算)をはるかに上回る、70キロトンと思われる。水爆と紹介するような画像がその朝放送されている。偽画像の可能性はあるが、形態などから見ても本物か同じものであるか、少なくとも作りたいものと思われる。爆発力の大きさに比して、極めて小型になっていると。小型化は潜水艦などの移動するも仁尾からの発射も可能となることを意味する。
これは明かに、トランプが示した『レッドライン』を越えている。シリアの化学兵器使用で不確定情報ながら、即座に空港を空爆した論理は適用せず、経済制裁のレベルを上げる選択を行った。レッドラインはあっさり引っ込めた。トランプの中朝への褒め殺しも効果がなかった。
安倍晋三は、話し合うことはしないと明言し、アメリカンに何度も要請しロシアや韓国にも制裁の強化促している。韓国のムンジェイン大統領も表向き同調している。国連の安保理の開催も促している。
経済制裁や武力の脅しは国民には受けが良いだろうが、これまで金正恩に全く効果がなかった反省などどこにもない。国際社会の制裁というが、味方ばかりの世界ではない。現体制が崩壊すると困るのが韓国と中国である。中国はBRICS開催直前で顔を潰された感があるが、それでも石油の輸出停止は、物理的に難しい。ロシアも中国も石炭や鉄鉱石の輸入と、安価な北朝鮮の人件費は定着している。制裁など本気でやるわけない。交渉を訴えている。

北朝鮮は、核保有国ミサイル所有国であることを認めたうえでの交渉を主張している。核保有国と認めろというのであるが、アメリカなどは核開発の放棄を前提にしなければ交渉しないというものである。安倍もこれに乗っている。これまでの入り口論議のやり取りには、北朝鮮は乗ってはこない。出口の論議で放棄させればいいと思わないのだろうか。
アメリカの核の脅威に対抗する自衛の核開発であるとの主張を、金正恩が下げることはない。さらにはEMP(電磁パルス攻撃)攻撃まで示唆している。恐ろしい陰りである。
世界最貧国の北朝鮮がいつまでも核開発やミサイル製造を続けられるわけがない。北朝鮮も本音では話し合いを望んでいるはずである。北の望むように、核保有国として認めたうえで使わせない話し合いを、それこそ国際社会は取り組むべきである。時間が経てば、北朝鮮の核とミサイルの技術は世界に拡散することになる。制裁はそれ促すことになる。
安倍晋三が政策変更を促すのを本気であれば、弱者の国の意見を聞くべきである。安倍の本音が本当に平和国家を目指すのであればであるが、機会を見ては悪徳国家に仕上げているようではそれもままならない
コメント (4)
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