そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

「核なき世界へ言葉をさがす」サーロー節子さんの国連演説、それに比べて・・・

2017-09-19 | 
NHKドキュメンタリー作品、明日世界が終わるとしても「核なき世界へ ことばを探す サーロー節子」が放送された。広島の被爆者で、カナダに移住した女性サーロー節子さんが、核兵器禁止条約に向けて高齢ながらの草の根の活動をされている。
国連の核兵器禁止条約への向けての会議で、彼女はたった4分の市民としての演説に、何度も何度も言葉を探して、体験した原爆の恐ろしさを訴えた。多くの各国の代表が彼女に寄ってきて、最も感動的な演説であったと述べている。
会議は核保有国のすべてがボイコットしている。被爆国の日本もアメリカの後を追って堆積している。日本の席には、誰が置いたか知れないが、「彼方にはここにいて欲しかった」と、書かれた大きな折り鶴が置かれていた。日本は世界各国の熱い希望を、こともなげに切って捨てたのである。
核兵器禁止条約は、核保有国と日本が退席した中で、122か国の賛成で批准された。サーロー節子さんは、「核兵器はこれまで道徳に反するものであったが、これからは法律に反することになった」と述べた。

その国連に安倍晋三がノコノコ出かけて行った。日本には、「解散するぞ!」と言葉を残して出かけた。多分冒頭解散をやるつもりである。贈収賄事件が明らかになりつつある加計学園問題を隠蔽し、安倍昭恵が実質的に旗振り役であった森友問題も彼女の関与の事実も吹っ飛ばす、冒頭解散である。
世界各国に、北朝鮮憎しの制裁強化を求めての行脚でもある。アフリカ諸国の首脳と会談を重ね、話し合いなどするなと封じ込めるのである。これが安倍晋三が訴える積極的平和主義か、地球を俯瞰する外交か。こうした積極的封じ込め姿勢は、まるでこの国をヘイトするようでもある。相手国に平謝りしか求めない政策に普遍性などあるはずもない。ましてや、被爆国でありながらも、核兵器禁止条約を蹴飛ばして、北朝鮮に何を言えるというのか。
同じく国連で演説したサ-ロー節子さんの高尚な演説の場を、政治的汚濁のさ中の安倍晋三はどんな言葉で穢すのか。
コメント (4)
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