当ブログと相互リンクさせていただいている「釜山でお昼を」に
よれば、殖民地時代の釜山の精米所では、精米作業の前に、
モミに交じった小石を取り除くため多数の作業員を雇っていた
とのこと。
過去、朝鮮の稲作では、精米前のどこかの過程で、モミに多量の
小石が混ざっていたのである。
「ヲタク」は、そのどこかの過程とは、稲刈り後の稲の乾燥過程に
あったのではないかと見ている。
△日本における伝統的な稲の乾燥法(photolibraryより)
日本の稲作では、機械化以前の段階でも、杭や棒を使って
脱穀前の稲を地面から離して天日に干すやり方が一般的だった。
籾(もみ)すり前に庭先などで、筵(むしろ)の上でモミを天日干し
するのは、あくまで補助的な乾燥法だったと見ていいだろう。
しかし、木や竹の杭や棒が利用しにくかった朝鮮では、脱穀後に
モミを地面に広げて干すやり方が乾燥法の中心だった可能性が
強い。
「ヲタク」が、そう推測する理由が、この秋もまた、韓国メディアの
フォトニュースになっていた。
韓国の農村の一部では、現在でも、モミを道路上などの地面に
干す習慣が残っており、秋の農村の風物詩ともなっているのだ。
もちろん、現在では、小石などが混ざらないよう、モミの下には
シートを敷くようだ。
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■ 누렇게 익어가는 벼
黄金色に輝くモミ
(連合ニュース 10月11日)
11일 충북 단양군 가곡면 대대2리 마을 앞 도로에서 한
농민이 갓 수확한 벼를 건조하기 위해 바삐 손을 놀리고 있다.
11日、忠清北道タンヤン郡カゴク面の農村で、一人の農民が、
収穫したてのモミを乾燥させるため道路上に干している。
(終わり)