現在の仁川市中区、仁川駅前の中華街に隣接して、旧日本人租界が
存在していたことを、最近、初めて知った。
△仁川中華街の南東部(コネスト韓国地図より)
考えてみれば当然のことながら、1910年の日韓併合以前から、
日本と朝鮮の関係はあったわけだから、併合以前の日朝関係
関連の史跡が仁川港に残っていても全く不思議な話ではない。
△清日租界地境界階段。左が旧清国人租界、右が旧日本人租界(ネイバー地図2017年11月撮影)
とは言え、「仁川港レトロ」地区の歴史は、そのまま朝鮮民族の
屈辱の歴史、つまり、日本の侵略の歴史と重なっている。
△清日租界地境界階段(ネイバー地図より)
日本人が単なる懐古趣味で訪れることは厳に慎むべき性質の
街なのだろうが、歴史の現場に立ち、歴史に思いを馳せることは
大事なことである。
いつの日にか、ぜひ、訪れてみたい街である。
(終わり)
■행복 「(直)幸福」 2007年 〇〇---
(529)
2007年、120万(公式統計)を超える観客を動員したメロドラマ。
肝硬変を患う男と肺病を患う女が、民間の療養施設で出会い、恋に
落ちる。
お互い、どちらかが死ぬまでいっしょにいようと誓い合いながら、
病状が回復に向かった男は、その存在の大切さに気付かないまま、
女を捨てる。
そして、男が自分の過ちを悔い、再び、女を訪ねた時、女は病床で
死を迎える直前だった。
失ったものの大きさを、後になって思い知らされる男の、何とも
やるせない悲恋の物語であった。
ところで、この映画で「ヲタク」が気になったのは、2人が出会った
民間の療養施設。
△療養施設の菜園で作業する主人公ら(映画より)
豊かな自然に囲まれた中、酒、たばこを絶ち、食餌療法を中心に
健康の回復をめざす施設。
病(死)に至るとわかっている生活習慣を、なかなか改善できないで
いる中高年「ヲタク」としては、大きな魅力を感じた。
そういう施設が実際にあるのなら、まずは1~2週間くらい、体験
入所でもしたいくらいである。
(終わり)
△仁川中華街のメインストリート(ネイバー地図2017年11月撮影、以下全て同じ)
陰気な趣味ではあるが、最近、ネット地図のストリートビューで
仁川の中華街を観察していて、新しいことに気が付いた。
△仁川駅(ネイバー地図より)
それは、仁川駅前の大通りの北側に、新たに大型の中華門(牌楼)が
登場したことだ。
△コネスト韓国地図より
新しく登場した中華門は、上記地図で⑤の位置にある。
△2016年2月撮影のネイバー地図より
ストリートビューの過去画像(上の画像)で確認すると、少なくとも
2016年2月には完成していたことがわかる。
△上記地図中の⑤(ネイバー地図より)
門の扁額には「韓中門」とある。
△上記地図中①「中華街」門(ネイバー地図より)
仁川中華街のメインストリート入口(仁川駅前)にある「中華街」門にも
ひけを取らない豪華さだ。どうやら、「中華街」門がリニューアル
された同じ時期に、「韓中門」が新たに建設されたようだ。
この2つの中華門を見ただけでも、仁川中華街の勢いが感じ取れる。
△東側山手の門、上記地図中②(ネイバー地図より)
ここでは、ついでに、仁川中華街に立つ、その他3つの門についても
記録しておく。
△南側の門、上記地図中③(ネイバー地図より)
仁川の中華街と言えば、釜山の中華街同様、清国の租界時代からの
歴史を持つ中華街だ。
△北側の門、上記地図中④(ネイバー地図より)
機会をつくり、ぜひ、一度は訪れてみたい街である。
(終わり)
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