■걷기왕 「ウォーキングの女王」 2016年 〇〇〇--
(1018)
2016年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。
△江華島でトレーニングに励む2人(映画より)
江華島の高校で競歩に青春を燃やす、ワケありな女子
高生2人の出会いと友情を描いた癒し系のドラマ。
2人とも競歩の全国大会は放棄せざるを得なかったが、
人生に必要な希望と勇気をつかむ。
△主演女優はシム・ウンギョン(映画より)
主演女優はシム・ウンギョン。(2020年、「新聞記者」で
第43回日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞した女優)
なかなか見ごたえのある映画だった。
ところで、この映画でも、例によって物語の本筋とは
全く無関係なシーンが印象に残ってしまった。
主人公が、ロシア旅行を夢に見るシーンだ。
△主人公が夢の中で歩いてロシアを訪れたシーン(映画より)
いきなりロシア語が耳に飛び込んできたことにも
驚いたが、2、3年前、プサンのとある飲食店で盗み聞き
した親子客の会話が、妙に鮮明に思い出されたのである。
△主人公女子高生が持っていたロシア本(映画より)
「ヲタク」の隣のテーブルに座った家族が、女子大生
(女子高生?)の娘さんの海外旅行先について、いろいろと
話し合っていたのだ。
娘さんは友だちと行く海外旅行について、福岡に行くか
ウラジオストクに行くかで、迷っていた。
両親は、事情がよくわからないロシアではなく、福岡の
方が安心だと語っていたが、娘さんは、航空券とホテルの
チケットをセットで購入しておけばウラジオストクも
安心だと反論していた。
気になって、2020年度の大学入学共通試験の統計を
確認してみたが、第2外国語の試験でロシア語を選択
(志願)した生徒が、例年通り1000人を超えていた。
どうやら、韓国の若者の方が、日本の若者より、ロシアに
ついて、より強い関心と親近感を持っているのは間違い
なさそうだ。
(終わり)
■꼬방동네 사람들 「コバン村の人々」 〇〇〇--
(1017)
1980年代の韓国映画を代表する作品の一つ。公開は
1982年。
△プサンで出会った2人(映画より)
プサンからソウルに上京した父親と母子が、一旦、
離れ離れになりながらも、あるスラム街で再会を
果たし、絆を回復する物語。
△ソウルのスラム街(映画より)
この映画では、主人公の父親がプサンに暮らして
いた折、バスに乗って「水晶洞」(東区)を通った
シーンが印象に残った。
△プサンで男がバスに乗ったシーン(映画より)
「水晶洞」は、「ヲタク」にもなじみの深い街である。
なお、細かいことを言えば、この映画でプサン出身の
男を演じた主演のアン・ソンギが、終始一貫、まったく
クセのない標準語を話していたことが不自然に見えた。
(終わり)