福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国映画と銀河鉄道999

2020年03月23日 |  ┗注目女優

기쁜 우리 젊은 날  すばらしき我が青春の日々」 1987年
(1025) 〇〇〇〇〇



1987年に公開された恋愛ドラマ。


△主演女優はファン・シネ(映画より)

あるドジな大学生の男が、1人の美しい女子学生に
一目ぼれする。


△男は女性にゆで卵とジュースをすすめるが拒否される(映画より)

そして、大学を卒業した後も、何年間も一途に1人の
女性だけを思い続けた男が、ついに彼女と結ばれ、
バラ色の幸せをつかんだかに見えた。


△男の思いが女性に伝わる(映画より)

しかし、人生とは、全く持ってママならぬもの。

彼女は、文字通り命をかけて一人娘を出産し、産後
すぐに天に召されてしまう。

可笑しくて悲しくて、それでいて心の温まる、実に
いい映画だった。

ところで、この映画では、ラストシーンに登場した
小物に、強く関心を引かれた。


△男は娘からもゆで卵とジュースを拒否される(映画より)

主人公が昔、女性といっしょに座った同じベンチに
娘と座って語り合う、悲しくも心温まるシーンに、
「ヲタク」もよく知る日本のアニメ作品(銀河鉄道999)が
登場していたのだ。

娘のスケッチブックを入れたカバンのカバーだ。

これには、時代と国境と民族と文化を超えた、不思議な
共感を覚えずにはおれなかった。

この際、著作権問題の可能性をあげつらったりするのは、
野暮というもの。



(終わり)


韓国映画とキリスト教

2020年03月23日 |  〇映画・映画音楽

바리새인 「パリサイ人」 〇----
(1024)



2015年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

主人公は、大学の哲学科に入学したばかりの内省的で
きまじめな青年。

倫理的に厳格なキリスト教信者の家庭に育ち、彼自身、
強い信仰を持っていたが、性的な欲望を抑えることが
できなくなり、苦悩する。


△食事前のお祈りをする主人公家族(映画より)

一旦は、自分や家族をイエスを迫害したパリサイ人
(形式ばかりを重んじる偽善者)と重ね、自暴自棄に
陥るが、やがて、性欲のみならず様々な弱さを持つ
自分を受け入れ、穏やかな信仰と生活を手にしていく。

キリスト教徒の多い韓国ならではの映画なのだろうが、
「ヲタク」の趣向には合わない作品だった。


(終わり)