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福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

チャジャン麺の光と影

2021年06月03日 |  ┣銀幕のチャジャン
2012年公開の韓国映画「容疑者X  天才数学者のアリバイ
(鑑賞番号277)。日本の小説を原作にした「ヲタク」の
大好きな作品だ。


△彼女の作る弁当を「ヲタク」も食べてみたい

主演女優のイ・ヨウォンも、何度見ても魅力的である。

ところで、先日、久しぶりにこの映画を見た「ヲタク」は、
あることに気付かされた。

実は、韓国映画とチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)の
関係にこだわり続ける「ヲタク」が、チャジャン麺について、
これまで避けて来た話題があったのだ。

問題のシーンは、車の中で2人の刑事が捜査について
語り合う会話部分(下画像)。


△標準語をプサン方言のアクセントで話す後輩刑事(右)

具体的には、後輩刑事が口にした以下の発言。

김철민이 통화한 기록도 나왔는데 9일 낮에  짱깨 시켜 
먹은 거 말고는 진짜 별거 없다니까요.
(キムの通話記録も出て来ましたが、9日の昼にチャジャン麺
出前を取った以外、本当に何もないんですよ。)

この発言の中に、チャジャン麺の別称とも言える「짱깨
なる言葉が登場したのだ。


△チャジャン麺を食べながらキムのチャジャン麺について証言した旅館の主人

これまで「ヲタク」が、この「짱깨」なる言葉を避けて
きたのは、この言葉が中国料理店の店員や中国人全般に
対する差別的な蔑称としても使われているからだ。

今回あえて、この「짱깨」なる言葉を話題にはしたが、
個人的には、韓国語学習者はもちろん、たとえ韓国人
であっても、口にすべき言葉ではない、と考えている。



(終わり)

韓国映画で徒歩旅行

2021年06月03日 |  〇映画・映画音楽
무순,세상을 가로질러   「ムスン、世の中を渡って」  〇〇〇--
(1438)



2021年に公開された青春ドキュメンタリー映画。

ソウルの屋上住宅に暮らす青年・ムスンが、地下住宅に
暮らす友人と2人で、11日間をかけプサンからソウル
までの470kmを徒歩で走破する姿を記録した作品だ。


△屋上住宅の前でインタビューを受ける主人公青年

徒歩旅行の合間合間に、青年のソウルでの生活の様子や
インタビュー映像が流される。


△青年が働くサンドウィッチ店

現在、青年はサンドウィッチ店でアルバイトをしながら、
自分の心のおもむくまま、囲碁(途中で断念)やボクシング、
さらにはバンド活動(ギタリスト)にと、精一杯に青春を
燃焼させている。


△ひたすらに歩く2人の青年

故郷のスウォン(水原)では、貧しく不安定な家庭で
困難な子ども時代を送った。

ソウルに出てきて9年目。夢は、平凡で幸せな家庭を
持つこと。


△道中、遭遇した同じ徒歩旅行者とつかの間の交流と記念撮影

彼女がいた時期もあったが、今はいない。


△ゴールはサンドウィッチ店

徒歩旅行中の睡眠や食事の様子が全く紹介されなかった
点に不満は残ったが、懸命に人生を模索する青年たちに
心からのエールを送りたくなる映画だった。


(終わる)