日本語で言えば、「証し」、「証明」、あるいは「裏づけ」くらいの意味で
使われている「방증(傍証)」という単語について、おもしろいことを
発見した。
最初に断わっておくが、この発見は極めてマニアックなものであり、
一般的な韓国語学習には全く役には立たないし、また、十分に
検証されたものでもない。
では、「ヲタク」の「発見」に話を移そう。
最近の韓国語の文章の中で、正しくは「방증(傍証)」と書かれる
べき文脈の中で、「반증」という単語が多用されているのだ。
(その一例として「日本語能力試験」の記事がある)
もしこの「반증」が「反証」という漢字語をストレートに意味している
のならば、はっきりとした誤用と言えようが、問題はそう単純なもの
ではないようだ。
Yahoo!KOREAの検索を利用し、ウェブ文書とニュース記事の
二つで「裏付けているように」程度を意味する「방증(傍証)하듯」の
ヒット数を調べてみた。
□방증(傍証)하듯
ウェブ文書...14.700件
ニュース記事...3.368件
そして、次に同じく「반증(反証?)하듯」のヒット数を調べた。
十分な検証をしたわけではないが、「ヲタク」が確認した限りでは、
意味的には全て「방증(傍証)하듯」と同じ使われ方がなされて
いた。
□반증하듯
ウェブ文書...51.300
ニュース記事...4.073
結果はこの通りだ。
「ヲタク」が誤りと見ている「反証」と同音の「반증」の方が
「방증(傍証)」より多用されている実態が見て取れる。特に
ウェブ文書でその傾向が顕著だ。
そこで、「ヲタク」の立てた仮説は、もしかすると「반증」の「반」という
音で多くの韓国人がイメージしている漢字は「反対」の「反」では
なく、「伴奏」や「伴侶」の「伴」なのではないかと。
もちろん、韓国語の辞書、韓国の漢字字典のどこを探しても
「반증(伴証)」という単語は出てこない。
しかし、そういう仮説でも立てないことには理解できない現象なのだ。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話