福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

続・韓国の体罰問題

2010年07月26日 |   〇科学・教育



■ソウル市の体罰禁止決定について
(ヤフー韓国 ネット世論調査 7月25日現在)

ソウル市教育庁が2学期から、市内全ての幼稚園、小・中・高の
学校で体罰を全面禁止する決定を下し論議を呼んでいます。
みなさんは、体罰の全面禁止についてどう考えますか?

・賛成       39.7%
・関心がない    2.8%
・反対       57.5%

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前回に続き、韓国の体罰問題にこだわってみたい。

と言うより、体罰をめぐる「ヲタク」の楽しい思い出を、どうしても
当ブログに記録しておきたくて我慢ができなくなった。

どうやら、韓国の時事問題に「ヲタク」のノスタルジーが、強く
刺激されてしまったようだ。

当ブログの趣旨とは大きく逸れてしまうが、今回は、「ヲタク」の
家族以外で「ヲタク」の人格形成に多分、最も大きな影響を与えて
くれた故A先生に捧げる意味で、以下の思い出話を紹介したいと
思う。

思い起こせば、「ヲタク」が学校教育を受けた1970年代は、
まだまだおおらかな時代で、学校の教師も、今では考えられない
ほど「伸び伸び」していた(ように見えた)。

「ヲタク」が見るに、最近の学校現場では、教育委員会主催の
研修資料や校内研究の資料、それに主任や管理職への各種
報告書などを小脇に抱えたスーツ姿の先生たちが、いつも、
忙しげに廊下を小走りしているようなイメージ(大げさな話である
ことは自覚している)があるが、ほんの3、40年前の日本の
学校は、全く違っていた。

おそらくは、当時、まだ日教組の組織率も高く、主任制などの
管理体制もなかったので、教師一人ひとりが独立した1個の
大人として、いい意味でも悪い意味でも誰に気兼ねすることもなく、
自らの人格と経験、知識をストレートに子どもたちにぶつけることが
できていたのだろう。

日本では違法行為である体罰と言う脱線行為も、日常茶飯事の
こととして行われていた。

今でも、強烈な思い出として残っているのが中学の頃の社会科
教師A先生である。

若いころ(戦時中)、台湾の学校で教えていたというのが口癖の、
退職前の痩せたおじいさん先生だった。「ヲタク」は、よく授業が
脱線し、おもしろおかしい昔話を聞かせてくれるA先生が
大好きだった。

しかし、彼は、「ヲタク」も含め、生徒が机に腰かけたと言っては
生徒をビンタし、掃除を怠けたと言っては、定期的に生徒を
整列させビンタを張る体罰教師だった。

それも、ニヤニヤ笑いながら、思いっきり叩くのである。

おそらく、「ヲタク」のこれまでの人生の中で、最も多く叩かれた
大人は、父親ではなく、A先生だったと思う。

そういう中で、「ヲタク」の一番の思い出は、A先生の大げさな
昔話にヤジを飛ばして叩かれた記憶である。

先生曰く。「私は、若いころ、台湾でグラマン戦闘機の機銃掃射を
受けたことがある。地面にうつぶせた私の体の脇を、グラマンの
機関銃の弾がタンタンタンとかすめて行った時には、ほんとうに
肝を冷やした」。

「ヲタク」は、瞬間的に、「うそやろ。先生、絶対、大げさに言い
ようちゃッ!」と、思ったことを素直に口にした。

すると、A先生は、「ヲタク、ちょっと前に来い」と、「ヲタク」を
教壇の横に立たせ、みんなの前で「ヲタク」にビンタを食らわせた。
それも、笑いながらである。

また、ある日、A先生は言った。「熱帯病はこわい。私は台湾で
一度、熱帯病にかかり、○玉(男にしかない大事な2個の袋)が
スイカくらいに腫れあがって、死ぬかと思った」。

「ヲタク」は、後で先生から叩かれることがわかっていながら、
教室のみんなと先生に向かって、思っていることを口にせずには
おれなかった。

「絶対、うそやあ!そんなに大きく腫れるわけねえやんッ!」

・・・・・・。

先生のビンタは痛かったけれど、今となっては、実にいい
思い出である。

2度とは戻って来ない、古き良き日本(「ヲタク」)の学校風景を
なつかしみながら、今は亡きA先生のご冥福を心より祈りたい。

先生は、あの世でも、誰にごますり、誰に気兼ねすることもなく、
白墨を握って「ほら話」に熱中しておられるのであろうか。

そして、時おり、思い出したように、台湾人や中国人に対する
贖罪の気持ちを吐露し続けておられるのであろうか。








△「9割脚色の思い出話だな







△「今日のBGMはユーミンの
『時代』で決まりですね・・・



(終わり)


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