■엽기적인 그녀 「猟奇的な彼女」 2001年 〇〇〇--
(171)
久しぶりに韓国の恋愛コメディ映画「猟奇的な彼女」を見た。
신승훈 - I Believe (2001年)
2001年、480万を超える観客を動員し、「友へ チング」と並び、
社会現象ともなった大ヒット作だ。
若い男女が、長い紆余曲折を経て結ばれる物語だか、映画に挿入
されたシン・スンフンの「I Believe」(主題歌)は、間違いなく
名曲だ。
(終わり)
今日、「ヲタク」は観客動員が500万を超えた69本の韓国映画を
すべて見終えた。(2018年3月現在)
「ヲタク」以外の人には全く意味のない、小さな達成感を感じた
瞬間である。
とは言え、そもそも、映画は言葉の学習になるばかりか、社会や文化の
理解にも大いに役立つ。
さらに、いい映画や面白い映画を見た時は、カタルシスや幸福感まで
味わうことができる。
韓国語学習者なら、韓国映画を見ない法はない。
以下、最近の鑑賞記録を書き残しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■완득이 「ワンドゥギ」 2011年 〇〇〇〇-
(170)
2011年、530万を超える観客を動員したヒット作(年間3位)。
貧困者や外国人労働者が多く住む庶民街を舞台に繰り広げられる
社会派の人情ドラマ。
障害者の父とフィリピン人の母を持つ高校生、ワンドゥギと近所に
住む担任の高校教師が主人公。
困難な状況の中にあっても、他者への思いやりを忘れず、未来への
希望を持って生きる人々の姿が描かれている。
■검은 사제들 「プリースト 悪魔を葬る者」 2015年 〇〇〇
(169)
2015年、540万を超える観客を動員したヒット作(年間7位)。
オカルト・アクション映画とも呼べる韓国流「エクソシスト」
(구마사/駆魔師)。
悪魔祓い師の神父と彼を補助するカトリック大の神学生が主人公。
壮絶を極める悪魔との死闘の物語にすっかり引き込まれてしまった。
ちなみに、映画を見ながら一つだけ疑問に思ったことは、悪魔が韓国語
以外にラテン語、ドイツ語、中国語を話すという設定だ。そのため、
その3か国語に精通した神学生が神父と悪魔の通訳を務めた。
■조폭 마누라 「花嫁はギャングスター」 2001年 〇〇〇
(168)
520万を超える観客を動員した2001年当時の大ヒット作。
神業のような刃物(ハサミ)の使い手である伝説の女ヤクザ
(組織内ナンバー2、若頭?)が、余命幾ばくもない姉の懇願に
こたえ結婚することを決めた。
その彼女の婚活から新婚生活、子作りまでのハードボイルドな日々を
描いたコメディ映画だ。
組織のボスや一部構成員の言葉づかいからして、女ヤクザが所属する
組織はプサン・慶尚道系であることがわかる。
■숨바꼭질 「かくれんぼ」 2017年 〇〇〇
(167)
2013年、560万の観客を動員したスリラー映画(年間6位)。
老朽化し解体を控えた古いアパートと現代的な新しい高層アパートの
2つの対照的な居住空間を舞台に繰り広げられるサイコスリラー。
分解しかけた家族が、サイコパスとの死闘を通じ、再び家族の絆を
取り戻していく。
非常に見ごたえのあるスリラーだった。
ただ、最後に家族が韓国を去り、アメリカに移住してしまう展開に
ついては、複雑な気持ちが残った。
■덕혜옹주 2016年
「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」 -----
(166)
2016年、「クッポン」(理性をなくした愛国主義)映画との批判を
受けながらも、550万を超える観客を動員したヒット作(年間8位)。
大韓帝国最後の王女、徳恵翁主をモデルにしたフィクション映画。
主人公の王女は独立運動を支援する一方、日本で酷使される朝鮮人
労働者を感動させ勇気づけるような演説を公然と行う。さらに、
朝鮮への帰国が許されないまま日本に暮らすよりも、上海に亡命し、
異国に暮らす朝鮮の子どもたちに朝鮮語を教えながら暮らしたいと
願う。
ただ、こうした王女像は、あくまで現代韓国を生きる制作者らが
作り上げた「理想の王女像」ではあっても史実ではない。
また、独立運動家らの秘密会議のシーンで、ある工場における朝鮮人
少年らの悲惨な実態が報告された。その工場では、朝鮮人少年が機械で
指を切り落とす事故が多発しているが、日本人監督らは、その指を
拾い集め<공기놀이>までしている、というのだ。
△공기놀이(小石を使った伝統的な手遊び)
残念ながら(?)、日本には<공기놀이>はない。「おはじき」や
「お手玉」ならあるが、大の大人が人間の指(の骨)を使ってやる
ような遊びではさらさらない。
結局、こうした極悪非道な日本人像もまた、制作者らが作り上げた
「空想の日本人像」であって、史実や日本の文化とはかけ離れている。
映画とは、いや、そもそも人間とは、歴史とどう向き合うべきなのか、
自問しながら見させてもらった映画である。
「クッポン」批判を待つまでもなく、「ヲタク」自身、少なくとも、この
映画のような歴史との向き合い方は間違っていると考える。
(終わり)
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ハングルとロロ文字の間に、直接的な関係性は何もない。
ただ、ハングルもロロ文字も、中国の全国人民代表大会(全人代)で
サポートされている少数民族の7言語に含まれている、という共通点を
持っている。
実は、この共通点のおかげで、「ヲタク」は初めてロロ文字の存在を
知ることになった。
「中国の少数民族の言語と文字」(CRIonline)によれば、全人代で
同時通訳など特別な地位が認められている少数民族の言語は以下の7つ。
蒙古語、チベット語、ウィグル語、カザフ語、朝鮮語、イ語、チワン語。
△13期全人代で使われた投票用紙(連合ニュース)
ロロ文字とは、イ族の話すイ語(ビルマ語、チベット語に近い)を
表す表音文字だ。
△社会実情データ図録より
13期全人代で使われた投票用紙を見ながら、木の葉や枝を並べた
ような独特な文字(ロロ文字)の存在が気になり、調べてみたのだ。
なお、投票用紙の最下段にあるローマ字(ラテン文字)も気になったが、
こちらはチワン語(タイ語に近い)だった。
今回、あらためて意識させられたことだが、中国という国は奥が深い。
<追記>
チベット文字も気になる人は、当ブログの「ハングルとパスパ文字」
なども参考にしてほしい。
(終わり)
主席の任期制限を撤廃する憲法改正案が可決されたことで、世界の
関心を集めた中国の全国人民代表大会(全人代)。
その全人代で使用された投票用紙が8つの言語で表記されていたことを、
韓国メディアのニュースで知った。
△中央日報より
中国共産党に対する少数民族の支持、求心力を高める意味もあるの
だろうが、今さらながらに中国が多民族国家である現実を再認識
させられた。
ここでは、連合ニュースのフォトニュースを翻訳練習させてもらった。
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■'한글도 포함' 중국 개헌안 투표용지
中国 改憲案投票用紙にハングル文字も
(連合ニュース 3月11日)
11일 오후 중국 제13기 1차 전국인민대표대회(전인대) 3차
전체회의에서 중국의 5번째 개헌안이 통과된 가운데 개헌안 투표
전 투표 주의사항 안내에서 투표용지에 대해 설명하고 있다. 개헌안
투표에 사용된 투표용지에는 중국어와 조선어(한글) 등 8개의
언어로 찬성, 반대, 기권이 표기돼 있다.
11日午後、中国第13期全国人民代表大会第1回会議(全人代)の
第3回全体会議が中国で5度目となる改憲案を可決した。投票前の
諸注意では投票用紙についての説明がなされ、改憲案投票に使用された
投票用紙には、賛成、反対、棄権の3文字が中国語や朝鮮語(ハングル)
など8言語で表記されていた。
(終わり)
△福岡空港で一行を迎えたのは嬉野温泉・和多屋別荘の送迎車(映画「家門の受難」より)
韓国の人気コメディ映画「家門の栄光」シリーズの第4作「家門の受難」
(2011年公開)には、全く驚かされた。
△福岡市
全羅道の名門ヤクザ一家・百虎会幹部らの日本珍道中を描いた第4作の
舞台は、何と九州の福岡と佐賀だった。
△福岡市天神
当然のごとく、「ヲタク」のよく見知っている街の風景がたくさん
登場した。
たとえば、福岡タワー。
ヤフオクドーム。
△天神渡辺通り
天神のオフィス街や繁華街。
△太宰府天満宮の参道
太宰府天満宮の参道や境内。
△太宰府天満宮の境内
おまけに大濠公園まで。
△大濠公園
福岡県人なら、見てすぐにそことわかる場所の数々だ。
△嬉野温泉
一方、佐賀からは嬉野(うれしの)の温泉街や茶畑。
それに武雄(たけお)のゴルフ場など。
△武雄のゴルフ場
映画全編を通して、まるで福岡・佐賀観光のプロモーションビデオでも
見ているような錯覚に陥るシーンの連続だった。
キャプチャー画像の紹介は省いたが、この映画には、福岡・佐賀の
温泉旅館やコンビニ、パチンコ店、銀行、老舗日本料理店なども
登場していた。
「ヲタク」の記憶が正しければ、これだけ福岡がたくさん登場する
外国映画を見るのは初めての経験だった。
以下は、例によって週末の鑑賞作品。
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■말아톤 「マラソン」 2005年 〇〇〇〇-
(165)
2005年、510万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
実在のマラソンランナー(ペ・ヒョンジン)に着想を得て作られた
フィクション映画。
自閉症ランナーの母親の苦悩や迷いに感情移入してしまい、涙を
誘われた。
久しぶりにカタルシスを感じた映画だった。
■⑤가문의 귀환 「家門の帰還」 2013年 -----
(164)
シリーズ第1作で人気を集めた3J(スリージェイ)一家が堅気となり
経営する建設会社。その会社で起きるお家騒動を描いたコメディ映画。
日本人女優ユーミンの韓国語が思ったより流ちょうなのには、驚いた。
観客動員は116万人(年間20位圏外)と振るわなかった。第1作の
主役だった末娘も出演しておらず、主要メンバーの役者が大きく
入れ替わった点などが不人気の要因だったと考えられる。
■④가문의 수난 「家門の受難」 2011年 〇〇
(163)
百虎会最高幹部らの福岡、佐賀旅行。銀行強盗の現場に居合わせた
ことから始まる脱線続きの珍道中。
福岡県人や佐賀県人にはなじみ深い街や観光地が随所に登場する。
観客動員237万人、年間12位。
■③가문의 부활 「家門の復活」 2006年 〇〇
(162)
全羅道の名門ヤクザ一家・百虎会の長男が丸暴の検察官と結婚した
ことを機に、一家はキムチを販売する食品会社へと転業をはかる。
プサン出身のボスが率いるヤクザ組織の妨害を受け、会社は倒産の
危機を迎えるが、何とか危機を克服し復活を遂げる。
観客動員346万人、年間6位。
■②가문의 위기 「家門の危機」 2005年 〇〇〇
(161)
2005年、560万を超える観客を動員した大ヒット作(年間3位)。
全羅道麗水の名門ヤクザ一家・百虎会の長男が丸暴の検察官女性と
恋に落ち、一家は危機を迎える。
しかし、長男と恋人(検察官)の協力で、プサン出身の悪徳組織の
悪だくみを粉砕し事なきを得る。
■①가문의 영광(家門の栄光)「大変な結婚」2002年 〇〇〇
(160)
2002年、500万を超える観客を動員した大ヒット作(年間1位)で、
記念すべきシリーズ第1作目。
全羅道麗水の名門ヤクザ・3J一家の会長の策略により、会長の末娘が
ソウル大法学部出の一般男性と恋に落ち結婚するまでの過程を描いた
コメディ映画。
(終わり)
■일급기밀 「1級機密」 2018年 〇〇〇--
(159)
国家機密のベールに隠された空間で常態化していた、軍と軍需産業の
癒着と不正な取引を、一人の軍人が勇気をもって内部告発する社会派
映画。
実際の事件を題材にした映画なだけに、軍用機の部品購入をめぐる
不正や裏金作りのからくりは実に生々しかった。
それにしても、もし国家機密のベールが、国家機密に関係する人間
たちの不正まで、国民の目から覆い隠してしまうものであるとする
なら、何とも皮肉で恐ろしい話である。
■더 테러 라이브 「テロ、ライブ」 2013年 〇〇〇--
(158)
2013年、550万を超える観客を動員したヒット作(年間7位)。
相次ぐ建設労働者たちの悲惨な労災死に対し、一人の遺族が正当な
補償と大統領の謝罪を求め大規模なテロを決行する。
ラジオDJ(元ニュースキャスター)の主人公とテロ犯とのやり取りが
ライブでテレビ放送される。
「ヲタク」の予想をはるかに上回る、非常にスケールの大きな社会派
サスペンス映画だった。
いや、主人公が選択した結末を思えば、この映画は間違いなくノワール
映画だ。
■도희야 「私の少女」 2014年 〇〇〇--
(157)
主人公は同性愛者である女性警官。同性愛者であることが周囲に
知られ、海辺の小さな村の派出所に転勤させられる。
彼女は、その村で虐待に苦しむ少女や過酷な労働を強いられている
外国人労働者らに出会う。
それぞれに深刻な社会問題がからみながら展開していく、見ごたえの
ある映画だった。
ラストシーンでは、主人公や少女らの幸せを祈った。
(終わり)
「ヲタク」のカウントが正確なら、「ヲタク」は昨年12月末から現在に
かけてのおよそ2か月半の間に、合計で156本の韓国映画と1本の香港
映画をネットで見た。
さすがに、鑑賞のペースは今後、落ちて行きそうだが、2017年12月を
基点に、鑑賞した韓国映画の本数を当ブログに記録していくことにした。
鑑賞作品数の記録自体に大した意味はないが、「ヲタク」の韓国映画
鑑賞歴をはかる上で、一つの目安にはなってくれそうだ。
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■골든슬럼버 「ゴールデンスランバー」2018年上映中 〇〇〇--
(155本目)
日本の「ゴールデンスランバー」のリメイク版。
「国家のために」大統領選に介入し、有力野党候補を暗殺した韓国の
情報機関。数々の証拠をねつ造し、全ての罪を宅配業者の主人公に
かぶせ、殺害(自殺偽装)するはずだった計画に狂いが生じて行く。
主人公は、とにかく生き延びるために逃走を続け、最後の最後に反撃に
出る。
なかなか見ごたえのある映画だった。
■아가씨 「お嬢さん」 2016年 -----
(156本目)
日本統治時代を背景に、変態の後見人(おじ)の元から自由になろう
とするお嬢さん。そんな彼女を助けたのは、お互いに愛し合うように
なる下女だった。
映画の中で交わされる会話の半分くらいが日本語という珍しい韓国
映画だったが、「ヲタク」の趣味ではなかった。
(終わり)
映画「シュリ」が韓国で初めて600万人を超える観客を動員し、韓国
映画界の歴史を塗り替えたのが1999年。
映画「シュリ」 OST(Carol Kidd When I Dream)(1998)
以来、2018年の現在に至るまで、実に52本の韓国映画が観客動員
600万超えを達成している。
主に中国語系の無料動画視聴サイトを活用しながら、その52本の
映画を全て観ることができたのは、陰気で粘着質な「ヲタク」が、
密かな悦びとするところである。
以下、最近、「ヲタク」が観た映画を記録しておく。
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■쉬리 「シュリ」 1999年 〇〇〇〇- (140)
1999年、韓国で初めて600万を超える観客を動員した大ヒット作。
韓国に潜入した北朝鮮工作員と韓国情報機関要員との悲しい恋を
描いたアクション映画。
日本でも大きな注目を集めた作品で、日本語吹き替え版を含め、
「ヲタク」がこの映画を見たのは今回で4、5回目にはなる。
■연평해전
「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」2015年 〇----
(139)
2015年、600万を超える観客を動員したヒット作(年間6位)。
2002年に発生した南北朝鮮間のヨンピョン(延坪)島沖銃撃戦を
題材にした映画。
■사도 「王の運命 -歴史を変えた八日間-」2014年 〇〇---
(138)
2015年、620万を超える観客を動員した時代劇(年間5位)。
朝鮮王朝は500年間にわたり26代の王が治めた(大韓帝国を含め
れば27代)。
王家にまつわる様々なエピソードがあっても不思議ではないが、
王朝の派閥争いに巻き込まれ、王から米びつの大箱の中に閉じ込め
られ餓死させられた皇太子(사도세자)までいたとは穏やかでない。
この映画は、その2人の確執を題材に描いている。
■리베라 메 「リベラ・メ」 2000年 〇〇〇--
(137)
放火殺人という復讐に取りつかれたサイコパスと消防士の闘いを
描いた映画。
惨い虐待を受けて育ったサイコパスの悲し過ぎる半生には、同情の
余地があった。
以前、日本語吹き替え版を見た記憶がある。
■전우치 「チョン・ウチ時空道士」 2009年 〇----
(136)
2010年(前年末公開)、610万を超える観客を動員したアクション
コメディー(年間2位)。
500年の封印を解かれ現代によみがえった朝鮮の伝説的道士(仙術
使い)、チョン・ウチ(田禹治)が、妖怪退治に恋にと大活躍する。
(終わり)
■미녀는 괴로워 「カンナさん大成功です!」 2006年 〇〇〇--
(135)
2007年(前年12月公開)、660万を超える観客を動員したヒット作
(年間3位)。
日本の漫画「カンナさん大成功です」を原作とするコメディ映画だが、
映画の内容は原作とは大きく異なっている。
韓国系アメリカ人と偽って歌手になった主人公が、コンサートで整形の
事実をカミングアウトし、「友だちも父親も、自分すらも捨て、本当の
自分が誰なのかわからなくなってしまった」苦悩を吐露し、本来の
自分の名前を取り戻す場面など、涙を誘う感動的なシーンもあった。
김아중 마리아 미녀는 괴로워 ost
整形前の自分も自分、整形後の自分も自分。過去の自分を隠したり、
今の自分を偽ったりせず、自分なりの幸せを自分らしく追求して
いけばよい・・。
この映画は世の整形女性たちに、そんなメッセージを伝えている
のだろう。
■투사부일체 「マイ・ボス・マイ・ヒーロー2」 〇〇---
(134)
2006年、610万を上回る観客を動員した学園コメディ(年間3位)。
「ヲタク」も見た「頭師父一体(マイ・ボス・マイ・ヒーロー)」
(2001年123万人動員)の続編。
学園を私物化し横暴の限りを尽くす悪徳理事一味を、教育実習生と
して学園にもどったヤクザの若親分が退治する物語。
いい悪いは別として、暴力団排除をめざす昨今の日本社会の方向性
とは、異質の内容の映画である。
(終わり)
■좋은 놈,나쁜 놈,이상한 놈
「グッド・バッド・ウィアード」 2008年 ----- (133)
2008年、660万を超える観客を動員したヒット作(年間1位)。
映画の英語題名が物語っている通り、西部劇の名作「続・夕陽の
ガンマン」(The Good, the Bad and the Ugly、1966年)の
パロディのようなアクションコメディ。
1930年代の満州を舞台に3人の朝鮮人ガンマン(?)が、秘密の宝を
追うという摩訶不思議な物語り。
最後まで見るのに苦痛を感じた映画だった。
■늑대소년 「私のオオカミ少年」 2012年 〇〇〇--
(132)
2012年、660万の観客を動員したヒット作(年間3位)。
江原道華川の山荘で療養生活を送る少女とオオカミ少年の心の交流と
悲しい別れを、メルヘンチックに描いた映画。
現在はアメリカに暮らす老女の回想として物語りが展開する。
映画の終了まぎわ、江原道の山荘で数十年ぶりの再会を果たす老女と
オオカミ少年。
全く年を取っていない美形のオオカミ少年が、老女に対して「君は
全く変わっていない。きれいだよ」と語りかける。
「ヲタク」にはゾクッとするほど気持ちの悪いシーンだったが、この
映画が多くの女性の心をつかんだ理由がわかったような気がした。
(終わり)
■터널 「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」 2016年 〇〇〇--
(131)
2016年、710万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
崩落したトンネルの中に閉じ込められた男が、絶望の淵から生還を
果たすまでの物語。
手抜き工事や設計と異なる施行、人命軽視の風潮など、韓国社会の
負の側面に対する風刺も盛り込みながらの展開に、ぐいぐいと
引き込まれた。
非常に見ごたえのある映画だった。
■럭키 「LUCK-KEY ラッキー」 2016年 〇〇〇--
(130)
2016年、690万を超える観客を動員したヒット作(年間6位)。
日本映画「鍵泥棒のメソッド」のリメイク版。
笑いあり、スリルあり、感動ありの実に見ごたえのあるラブコメディ
であった。
■써니 「サニー 永遠の仲間たち」 2011年 〇〇〇--
(129)
2011年、730万を超える観客を動員した大ヒット作(年間2位)。
女子高時代、「サニー」という名の仲良しグループを作っていた
オバちゃんたちの過去の友情が、20数年後の現在に復活する。
この映画は、オバちゃんたちだけではなく、疲れた中高年男も含め、
観る者全てに、日常の生活の中でついつい忘れてしまいがちな大事な
ことを思い起こさせてくれる。
オバちゃん曰(いわ)く、全ての人に歴史があり、全ての人が自分の
人生の主人公なのだ。
■베를린 「ベルリンファイル」 〇〇〇--
(128)
2013年、710万を超える観客を動員したヒット作(年間4位)。
ドイツのベルリンを舞台に、南北朝鮮を軸に各国の諜報員たちが
繰り広げるアクション映画。
主人公は北の英雄的工作員でありながら、本国の権力抗争に巻き込まれ
裏切り者として粛清される立場に。
彼は妻と妻のお腹の中の子どもを守るため、韓国への「転向」を
決意し、韓国の諜報員とともに北の諜報員と戦う。
しかし、妻は北の諜報員に殺され、北との平和的共存を優先する
韓国政府は、彼の身柄を北に渡すことを決めた。
上部の命令を拒んだ韓国の諜報員が彼を逃がし、彼が妻と子の復讐に
向かうところで映画は終わった。
■인천상륙작전 2016年 〇----
「オペレーション・クロマイト( 仁川上陸作戦)」
(127)
2016年、700万を超える観客を動員したヒット作(年間5位)。
朝鮮戦争における仁川上陸作戦を題材にした戦争映画。
困難な上陸作戦を成功に導いた韓国軍諜報員らの超人的な大活躍
(フィクション)が英雄的に描かれている。
「クッポン」(理性が麻痺した愛国主義)映画との批判を呼んだ
映画の一つである。
(終わり)
韓国を代表する人気男優のファン・ジョンミン(黄正民)は、慶尚南道
馬山(現昌原市)の出身。
馬山と言えば、「ヲタク」の妻の妹の夫の故郷。(2人の長女が
最近、福岡に遊びに来た。)
2人は結婚式を馬山で挙げたので、「ヲタク」も、あの頃はまだ元気
だった妻の長兄といっしょにプサンから送迎バスに乗り込み、馬山の
式場まで出かけたことを昨日のことのように思い出す。
20年ほど前の話だ。
この週末、ファン・ジョンミンが主演で慶尚道方言を話す映画を
2本見た。
彼の話す方言は、決してわざとらしくはないが、かと言って、地元の
人が話す深みのある慶尚道方言でもない。
誰もが聞き取りやすい薄味の方言とでも言えばよいのか。
いずれにしろ、「ヲタク」が慶尚道方言を強く意識しながら観た
2本の映画を記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■사생결단 「死生決断」 2006年 〇〇〇--
(126)
プサンを舞台にしたノワール映画。
主人公の刑事は、プサンの覚醒剤販売を取り仕切る大物を逮捕する
ため、市内のある地区を縄張りとする売人と手を結ぶ。
結末には、3人それぞれに、韓国ノワールらしい破滅が待っている。
■히말라야 「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」 〇〇---
(125)
慶尚南道固城出身の実在の登山家をモデルとする映画。
命をかけて険しい山にいどむ登山家たちの絆が描かれた映画だが、
正直、「ヲタク」には共感しがたい世界の話であった。
(終わり)
韓国の映画史をふり返ってみると、2001年、「友へ チング」が初めて
観客動員800万人を突破して以来、現在(2018年3月)まで、800万を
超える観客を動員した韓国映画は、実に26本。
「ヲタク」は、その26本の韓国映画を全て原語(韓国語)で観た。
と言っても、何の自慢にもならないことは痛いほど知っている。
例によって、「ヲタク」が陰気な自己満足を重ねただけの話である。
以下、この週末に見た2本の映画を記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■과속스캔들 「過速スキャンダル」 2008年 〇〇〇〇-
(124)
820万を超える観客を動員した2008年暮れ公開の大ヒットコメディ。
主人公の男は、元アイドル歌手で、現在、テレビCMにも出演する人気
ナンバーワンのラジオDJ。優雅な独身生活をおう歌する30代半ばの
人気芸能人だ。
そんな彼の元を、ある日突然、娘と名乗る見ず知らずの若い女性と
幼児の母子が訪ねてきた。知り合いの動物病院の検査で、彼と女性の
親子関係も立証されてしまった。
彼が知らされてなかっただけで、実は、彼が中学生の頃、隣に住む
年上女性と初体験を持った時にできた子どもが、その女性だったのだ。
全くナンセンスな話である。
30代の人気芸能人に、隠し子どころか隠し孫までいる。とんだスピード
違反のスキャンダル(「過速スキャンダル」)というわけである。
韓国語の「過速」とは、スピードの出し過ぎのことを意味している。
この映画は、そんな彼らが晴れて「過速三代」バンドとして活動する
ようになるまでの日々を描いている。
笑いあり、涙ありの心温まるコメディ映画であった。
■D-War 「D-Wars」 2007年 〇---- (123)
840万を超える観客を動員した2007年最高の大ヒット作。
ロスアンジェルスを舞台に、朝鮮の伝説上の竜が復活し、世界を
破滅の危機から救う物語り。
竜の復活を助ける2人の男女は白人のアメリカ人。500年前の朝鮮の
男女が、現代のアメリカ人の男女に転生したのだ。
めずらしい韓国映画ではあるが、「ヲタク」の趣味ではなかった。
(終わり)
釜山フィルムコミッションのサイトを見ていて面白いことを発見した。
昨年末以来、「ヲタク」が観てきた韓国映画の中に、プサン市内の
同じ中華料理店が撮影場所として3回も登場していたのである。
△全羅南道麗水出身の華僑が主人公の映画「新しき世界」(2013年)より
その中華料理店とは、プサン市中区東光洞の「화국반점(華國飯店)」。
△プサンが舞台の映画「悪いやつら」(2012年)より
繁華街である南浦洞の界隈にある老舗の中華料理店だ。
グルメサイトでも確認したが、全国ネットのテレビ番組に何度も
登場している有名店らしい。
△ソウルが舞台の映画「コンフィデンシャル/共助」(2017年)より
次回のプサン訪問時には必ず訪れてみたい店である。
以下、最近観た2本の映画も記録しておく。
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■국가대표 「国家代表」 2009年 〇〇〇〇-
(122)
2009年、830万を超える観客を動員した大ヒット作(年間2位)。
長野冬季五輪に初出場した韓国のスキージャンプ国家代表チームを
題材にしたハートウォーミングなスポーツコメディ。
アメリカに養子に出され成人した後、韓国に戻り実の母親を探す
主人公と実の母親との再会には胸が熱くなってしまった。
■수상한 그녀 「怪しい彼女」 2014年 〇〇〇--
(121)
2014年、860万を超える観客を動員した大ヒット作(年間3位)。
突然、20歳のギャルに若返った老婆が繰り広げるハートウォーミングな
コメディ映画。
(終わり)