BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 水星の魔女 第4話 『みえない地雷』 感想: スレッタとエアリアルが特別な関係にあることを暗示したエピソードだったなw

2022-10-23 18:56:05 | 水星の魔女
地味といえば地味だった第4話。

でも、アクションなしで、こういう物語世界の社会状況を描く回も必要だからね。

とりあえず、アーシアンがスペーシアンに虐げられている構図があるのはわかった。

そこに水星がどう絡むかだけど。

少なくともスレッタが地球寮に加わった、ってことは、アーシアンと同じ位置に水星も置かれる、という位置づけでいいんだろうな。

ていうか、逆にスペーシアンの拠点ってどこなんだろう?

おいおい説明されるのかな。


にしても、さすがの大河内一楼。

冒頭の短いAパートで、前回の引きのグエルくん告白事件wを一瞬で処理しきったw

なんかこのリズム、ギアスを思い出させるような瞬殺的処分で笑える。

とりあえず、グエルは、スレッタに対する告白を、自分自身でチャラにしたみたいだけど、あれ、どう見ても、ただのツンデレ王子にしか見えないので、この先、どういうタイミングで、グレルがスレッタに手を指しのべるのか、気になる。

まぁ、それも含めての、スレッタの周りをうろつくエレンなんだろうけどw


しかし、今回の地雷突破試験の様子を見ると、やっぱりエアリアルって、スレッタに完全カスタマイズされた機体であることが明らかさにされた気がする。

というか、エアリアルは、事実上、スレッタの身体の一部のようなものなのだろうね。

操縦系の基本コンセプト自体が全く異なるのだろうね。

いまどきの各種情報サポート付きのオートマしか乗ったことがない人が、いきなりただのマニュアル車に乗れ、という感じかね。

とにかく、今回の描写を通じて、エアリアルとスレッタの特別な関係性が逆に際立った気がする。

そういう意味で、この地雷試験、地味だけど、もりだくさんだな。

結果、スレッタは地球寮の面々と関わることになったし、

きっと、ミオリネも、あれだけ地球に行きたい行きたいと言ってるのだから、スレッタ経由で絶対関係するようになるだろうし。

グエルのこともあってスレッタを独占したいミオリネが自分からスレッタのサポート役のポジションを占めるようになったし、

その過程で、スレッタが学園に来た理由が、いつか水星に学校をつくりたいから、という動機も分かったしw

正直、え? それって、さすがにラブライブすぎじゃね? って思って呆れたけどね。

でも、そういう個人的な譲れない動機がないと、頑張れないのが今の時代、ってことだよね。

イデオロギーなんて皆無で、日常の維持が唯一の動機の源。

そういう意味では、アーシアンの窮状をどう本編に組み込むかは、大河内の腕の見せどころ。

下手すると、ただの巨大な労働争議に終って、鉄血の二の舞いになる。

まぁ、スレッタママンの陰謀がそこで絡んでくるのだろうけど。


にしても、ママンはひどいなぁ。

スレッタの、水星で学校を作りたいという夢を利用して、自分のコマとしてスレッタを学園に送り込むのだから。

うーん、やっぱり、これ、スレッタは、プロローグに出てきたエリーじゃなくて、そのクローンだったりするのかな?

さすがに実の娘を復讐のための刺客に使ったりしないよね?

『水星の魔女』の面白さについてちょっと書いてみたように、もしも、スレッタがママン、というかプロスペラの手によるマシンチャイルドだったとしたら、ミオリネやエラン、あるいはグエルまで含めて、皆、親の所要物のように使われる身であることに理不尽さを感じて、親殺しの反乱を起こすのかもしれない。

まぁ、その方が、老害憎し!の今の世相に合っているのかもしれないけれど。

そこもまた大河内の差配に期待したいところ。

とまれ、次回は、いよいよエラン回・・・かな?

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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が大化けしそうなほど好評な、タイトルに隠された2つの理由

2022-10-23 13:18:09 | 水星の魔女
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が、一気に注目株として上昇してきた。

百合だ、はめふらだ、ともっぱらキャラの関係性で盛り上がってきているけど、それはそれとして、物語としても面白いなぁ、と思ってきている。

そしてその仕掛けはタイトルに綺麗にこめられているなぁ、と。

一つは、「水星」であること。

ガンダムに限らず、今までよくアニメに出てきた、火星でも木星でもなく、ましてや太
陽系の外宇宙でもなく「水星」に焦点を当てたこと。

プロローグでも語られていた通り、太陽フレイアにより近い水星の過酷な環境で生存できる身体を得ない限り、人類が外宇宙に自信をもって進出することはできない、という冒険魂が込められている。

要するに今の地球で言えば、超深海の過酷な環境でも生きていけるような人類に「進化」しない限り、宇宙で生きていくことはできない、という見通し。

今までのガンダムが、ニュータイプという精神的オカルトでなんとなくごまかしたり、あるいはSEEDのコーディネーターみたいに、遺伝子操作で超人を作っちゃいました、というような安直な(バイオ)テクノロジー信仰とかでやり過ごしてきたところを、わりとハードSF的に、その「進化の過程」を示す方向に舵を切った。

その「人類の進化」のための、過酷な環境として選択されたのが「水星」だった、ってこと。

つまり、水星は、植民先の火星や資源採掘先の木星とは異なり、最初から「過酷」だからこそ選ばれた。

なぜなら、ヴァナディーズ機関代表のカルド・ナボ博士は確信していたように、その水星の過酷さこそがGUND-ARMの開発のために必要だったからだ。

このカルドの開発思想として選択されたのが、人間と機械の接合という、コンセプトとしては古いけれど、2020年代現在、むしろ現実味を増している開発方向だった。

つまり、遺伝子操作よりも、人間の機械化の方を優先する思想。

その典型がスレッタの母プロスペラの右手の義手ということ。

プロローグで描かれていたように、プロスペラはGUNDの実験担当者として、試験機であるガンダム・ルブリスの起動を試みていた。

もっとも、彼女までは機械工学ベースの開発が中心だったようだが、幼児のスレッタが、いきなりルブリスを稼働させてしまったことを踏まえると、水星という生育環境がすでに、子どものスレッタの身体に何らかの適用を迫っていて、その結果、ルブリスの稼働をなしてしまったようにも見える。

つまり、バイオテクノロジーによってGUNDフォーマット理論をセカンドステージに上げさせる可能性が、スレッタという成功事例によって示唆されている。

第2話でプロスペラが、評議会に語っていた「エアリアルは(封印された技術である)ガンダムではない」というのは、そういう意味なのかもしれない。

むしろ、スレッタの頭脳や身体に合わせて開発されたのがエアリアルで、その意味で、エアリアルも、スレッタ同様、成長するAIなのかもしれない。

ここでちょっと脱線すると、プロローグの顛末を見ると、このエアリアルの「成長するAI」の雛形になったのは、プロローグでスレッタたちを守るために亡くなったスレッタの父ナディム・サマヤなのかもしれない。

あるいは、カルド・ナボ博士の脳配線データ、という可能性も捨てがたい。

脱線ついでにもうひとつ書いておくと、すでにガンダム名の専用搭乗機をもつエラン・ケレスは、ガンダムのお約束的に言うと、強制的にGUND-ARMとの適合を図られた、いわゆる「強化人間」枠のようにも見える。

つまり、人工的に作られたスレッタ、ということ。

場合によっては、デザイン・チャイルドなのかもしれない。

そう考えれば、エランが、自分は人間には関心を持ちえない、と触れ回っているのも理解できる。

エラン自身、自分がガンダムに登場するためだけに(彼のスポンサーであるペイル社によって作られた)人造人間であることを自覚しているからかもしれない。

と、ここまで書いてふと思ったけど、もしかしたら、そもそもスレッタ自身が、水星でカルド・ナボ博士によって「調整」されて生まれたバイオテクノロジーの産物なのかもしれない。

プロローグでの、スレッタの家族の描写は、物語的には盛大なミスリードであったということ。

そうひねくれた見方をしてしまうのも、シリーズ構成・脚本を担当したのが大河内一楼からなのだけどw

ともあれ、本作については「水星」が重要な意味を持つ、というのが今までのガンダムとは異なりユニークなところ。

実は、太陽系のうち、地球の外側の星ではなく内側の星に向かったところには、比喩的には、より「心の奥底」である「内宇宙」に向かったことも意味しているように思えるのだけれど、つまり、『メイドインアビス』的な意味合いも込められているように思っている。

こちらは、物語の終盤で、象徴的に意味を持ってきそうなものだけど。


で、もう一つのタイトルのキーワードだけど、それは、「魔女」であること。

魔女とは、禁忌を犯す存在であり、これまでの常識を覆す存在である。

それにはジェンダーとして、現状の世界を統べる男性ではなく、女性があてがわれていた。

よく知られるように、西洋中世において、魔女=ウイッチとは、必ずしも女性のことだけを意味しておらず、男性のウイッチもいた。

つまり、魔女とは、現在の秩序の破壊者を象徴している。

で、そう思うと、いきなり第1話のラストで、ミオリネに「水星ってお硬いのね」と言わせて、同性婚もありの未来世界を匂わせたことも理解可能となる。

破壊者の筆頭は、魔女というように本作においては「女性」だけれど、その魔女という存在は、必ずしも女性というジェンダーに左右されるものではないこと。

であれば、第3話ラストで、グエルがスレッタにまさかの求婚をしたのも理解可能。

彼は彼で、自分を認めてくれる相手とともに、今の体制を「ぶっ壊す」側に映っていくのだろうし。

というか、学園のスレッタの同級生たちの多くはそちら側につくのだろうな。

なにしろ、このミオリネ父による独裁国家的企業グループが、宇宙に出ていく際に有益なあり方とは思えないから。

もっとも、この点は、今後、もっと具体的に、しかもエグく描かれていくのだろうな。

なにしろ、大河内一楼がシリーズ構成なのだから。

大河内一楼という「崩し」の巧者の安定感は半端ない。

大河内は、また父殺しが好きだから、きっと終盤では、スレッタが、母プロスペラと敵対する展開もあるのだろうな。

なにしろ、スレッタのバディはエアリアルだからね。

シェークスピアの『テンペスト』では、魔女プロスペローの使い魔である大気の精霊がエアリアルだからw

スレッタがエアリアルをプロスペラから奪い取る動きはきっとあるはず。

とまれ、まだまだ思いつくことは多いのでまた次回。

ホント、久しぶりに大河内一楼っぽい作品で笑えるw


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SPY×FAMILY 第16話 『ヨル's キッチン/情報屋の恋愛大作戦』 感想

2022-10-23 01:05:53 | SPY×FAMILY
前回までの3話がまとまった一つの中篇エピソードだったのに対して、今回はオムニバスの短篇が2本、並んだ感じ。

といっても、大半は前半の方の、ヨルさんが、ロイドとアーニャのために料理を頑張ったってほうw

いわゆる料理が壊滅的な残念女の称号を変えるべく、頑張ったものの、なかなかうまくは行かずw

にしても、普段はつっけんどんなカミラが、ちゃんと助け舟をだすところが素朴にいいw

ヨルとユーリの家庭事情を理解しながら、それならお母さんが存命だったときに作ってくれた料理は?ってヒントを出して、さらに出身地を聞いて隠し味のサワークリームまでとりだしてくれて。

なんだ、カミラ、いいやつじゃんw

こういう風に、よくよく見れば、世界は善人で溢れている、というのは、姑息だけどいいよねw

おかげで、この母が作ってくれていたシチューを振る舞うことで、ロイドもアーニャもニンマリw

もっとも、その後のヨルさんオリジナルの「何か料理されたもの」では、いつも通り、ロイドもアーニャも撃沈していた、というのは、まぁお約束w

一応、ホッコリするネタだった、ってことでw

あ、情報屋の方の話は、なんか尺合わせに使われただけのようなものだったw

まぁね、今回は、箸休め回だった、ってことで。

次回あたりから、また次男ダミアン攻略戦が始まるみたいだけどね。

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アキバ冥途戦争 第3話 『メイドの拳、膵臓の価値は』 感想

2022-10-21 15:19:59 | Weblog
これもダメだ、限界。

全然面白くない。

さすがに3話だから、なんか嵐子がもうちょっと何かこの先の展開にかかわるようなこだわりなり目的なりを示してくれるのだと思っていたのだけど、そんなものはまったくなく。

単にメイド仲間を一人増やすだけのこと。

しかもなんか無駄に「あしたのジョー」的な演出ばかりが目立ち。

よくわからないけど、これ、制作サイドによっぽど高齢の、それ故誰もノーが言えない老害なプロデューサーとか監督とか構成とかが、いるってことなのかな?

画面から終始、ここで笑え、ここで驚け、というシグナルが送られてくるけど、全然ノレない。

ものすごく押し付けがましい演出ばかりで疲れる。

これが、うる星のリメイクと同じ日ってのは、結構な苦痛だな。

かたや昭和のリメイク、かたや昭和に憧れた平成のリメイク、みたいなものばかりで。

まぁ、でも、アキバ、とか今どき言っちゃうところがすでにアナクロニズムの塊なんだよな。

気持ち悪い。

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うる星やつら(2022年版) 第2話 『あなたにあげる/幸せの黄色いリボン』 感想

2022-10-21 15:11:28 | Weblog
つまらん。

全く面白くない。

単に昭和の世界で、昭和のギャグを、昭和のノリで、再演しているだけ。

なんなのこの骨董品。

演出とか構成とか、手、抜きすぎじゃない?

これはちょっとないわ。

多分、監督も脚本も『うる星やつら』らしさ、って何か、全然、考えてないんだろうね。

今更リメイクするのだから、そこには「新訳」の要素が入ってきて当然なのに、それを頑なに拒んで、ただ昔のものを、というか、原作をほぼそのまま動かしているだけ。

それくらい監督の頭を空っぽのままにしてつくってもの。

ここまで何の新鮮味もなくつくれるのも凄いな、ある種の才能かも。

とはいえ、さすがにCVが似てる!っていうので驚くのも飽きたし。

これで4クールもやられてもなぁ。

なんかもうほんとに、単に業界が死なないように、ただ制作会社にカネを回す口実をつくるためだけに通った企画っぽいなぁ。

あの『うる星やつら』のリメイクですよ!っていえば、役員の連中もゴーサインだしてくれるよね?という、ただただ企画を通すことだけを考えて実現してしまった企画。

業界を殺さないための、一種の公共事業としてのリメイク、ってところが実情なんじゃない。

逆に、だからここまで、昔のCVの語りの再現にまで力を入れて、CVの選出をしたのだろうなぁ、と感づいてしまったよw

次回が面堂の登場回のようだけど、それも、凄い、宮野、神谷明そっくりじゃん!みたいなところで驚いて終わり、みたいなのりになるのだろうな。

同じことを、レイやラン、お雪、弁天様、クラマ、と繰り返していくうちに、1クール目はなんか終わっちゃった、って感じになるのかなぁ。

そういう意味では、サクラの沢城さんは合ってなかったねw


ともあれ、さすがにここまで何の工夫もされないのは苦しい。

昭和はもう過去なんだよ。

あんな暴力ギャグが通じたのは昭和だったからだと思うのだけどな。

ある意味、毎日、あたるは、家族(妻)からDV受けているようなものだものね。

むしろ、昭和の日常が、どれだけ暴力に溢れていたのか、と想像させられてしまってゾッとしてくる。

もういっそのこと、作中で温泉あたりにヘビースモーカーさせて、タバコは素晴らしい、とでも行ってくれればいいと思うほどのギャップ。

令和は昭和のコピーです、反復です、としたい、業界のドンとかいるのかね?

社会の価値観的に。

いやマジで、このリメイク、洒落になってないよ。

醜悪でグロテスクで、気持ち悪い。

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グレイプニル 第82話 『忘れられた男』 感想: 池内があまりにもサイテー野郎過ぎてさすがに笑えない。

2022-10-20 18:50:35 | グレイプニル
うーん、なんだよ、これ。

池内、ただのヘイトを撒き散らしに来ただけじゃん。

しかもコイン100枚使って、自分の恨みを全部呪いにして、修一たちに「苦しみ」だけを与えるよう願って消えるとか。

いや、お前、マジで何のために来たんだよ。

しかも、吉岡のことも忘れていたわけでしょ?

いくらほのかにすでに消されていたとしても、その想い人のことも忘れてしまっていたという、滑稽なまでの悲しさ。

哀れんでやるべきなのだろうけど、この土壇場で現れて、場を思い切り乱してひっくり返して、その挙げ句、ほのかに消されていくとか、

これ、マイナス方向のデウス・エクス・マキナなだけじゃんw

次回、いったいどんな「苦しみ」を残すのか、ということになるけど。

皆が修一のことを忘れた世界が登場するのかね?

で、そこからまた、その問題を解決して、改めてほのかの討伐に向かうことになるのかね?

もうなんだかわけがわからないよ。

海斗の単独襲撃のときも思ったけど、この作者、物語構成があまりにも雑、と感じることが多くて困る。

そりゃ、吉岡たちはもう出てこないのかな、とは思っていたけどさ。

その「出て来ない」という事実までが、実は、すでにほのかに消された結果だった(と解釈してね)というのは、ちょっとアクロバティックにすぎないかね。

それも含めて、今回の池内の無意味な再登場並びに退場は、単に、物語を引き伸ばすだけのものでしかなかったように思うのだけど。

一応はコイン100枚を使うから、これ、もしかして、世界の再創造がなされてしまって、次回からは、事実上の新章開始、とかになったら、薄ら笑いしながら受け入れるしかないけど。

笑えないなぁ、まったく。

一体全体、何がしたいんだ?

お話的には完全に破綻してきてると思うのだけど・・・。

どうするの? これ? 

さすがに呆れた(苦笑)。

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ゴブリンスレイヤー 16 (第16巻) 感想

2022-10-19 13:08:25 | Weblog
もはや「ゴブリンスレイヤー」というタイトル縛りで書く四方世界の不思議話、あれこれ、という感じの赴きのシリーズになってきた。

とにかく、ゴブリンだして、ゴブリンスレイヤーがそれを叩き潰していけば、とりあえずタイトル詐欺ではないでしょ?という程度のものでw

だから、ただただひたすらシリーズを継続させていくためだけのお約束に過ぎなくてくて、その規定演技さえこなしておけば、あとは何を書いてもいいですよね?というノリ。

でも、それでつまらなくなったりしないのが不思議なところ。

まぁ、キャラの出し入れはそれなりにあるのだけどね。

じゃあ、今回は何が主題だったかっていうと、結局、ゴブリンスレイヤーが目をかけた後輩の若者冒険者たちが、みな成長しましたね!ということに落ち着く。

その若手冒険者というのが、女神官、圃人の少女剣士と少年魔術師の3人。

彼らがそれぞれ、彼らだけしかできないことを成し遂げることで、成長の証を示した。

今回、女神官は、ひとりだけゴブリンスレイヤーのパーティから離れて活躍。

彼女の脇には、なぜか受付嬢と牛飼娘が控える、という展開だけどw

でも、女神官がいないことで自分たちパーティの手札が確実に減ってしまうことを、ゴブリンスレイヤー以下、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶の残りのメンバーが皆噛みしめる、という流れ。

次巻ではきっと、女神官の等級も一個あがるのかなー、と思うくらいの活躍ぶり。

一方、圃人の少女剣士と少年魔術師は武闘大会に参加して頑張ったw

そうそうこの大会、企画者が今風の「ポリコレWoke野郎」の騎士で、人間か亜人かをとわず、みな「平等」に「同じ舞台」で争うべきだ、という思想の持ち主。

この騎士をぶっ飛ばす、ということは、ポリコレWoke野郎なんかいらない!というメッセージでもあり、これはやっぱり、ゴブリンスレイヤーがもともと、ネット小説から出てきたことをよく物語っていた。

その上で、圃人が勝ち残る、というのが良かったわけだけどw


ということで、もうこれ、完全に雰囲気で読んでるだけになってきた。

ただ、それでも、読んでる最中は十分満足できるのが素晴らしいと思う。

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チェンソーマン 第2話 『東京到着』 感想

2022-10-19 11:39:59 | チェンソーマン
アキとパワーの登場回。

あと、デンジがマキマに公安に誘われて加入する回。

その上で、事後承諾的に、デンジは公安やめたら悪魔認定されて殺処分される運命にあるとも伝えられる。

普通に見て、マキマはブラック上司w

でもマキマに魅せられているので、デンジは公安をやめようとは思わない。

って流れ。


実は第1話を見てから、原作の第1部、全部読んだ。

まだ未消化な部分はあるけれど、確かに面白かったので、・・・というよりも、ユニークな作品だったので、あとで、また原作については感想を書くと思うけど。

でも、端的に、先に原作読んで正解だった、と思った。

というのも、やっぱりこのアニメ版は、MAPPA解釈のオマージュ映像なんだな、って確信できたから。

何が言いたいかというと、『チェンソーマン』という作品は、本質的にアニメ向きではない、ってこと。

マンガという媒体だから成立したところがとても多い。

手塚治虫じゃないけれど、最近の映画の魅力をマンガに盛り込んだところがとても多い。

なので、コマ割りつきのマンガで読んだほうが絶対面白い。

書き込まれた一枚絵による圧倒感とか、コマの転調による意外感とか、そういうのをうまく使った上で、そうした絵の総体で、トリッキーな物語構成をにじませているところがあるから。

もっといえば、アクション作品では全然なくて、ニヒル寄りのポエムなんだよね。

文学作品なんだよ、本質は。

アニメにするなら、実はもっと動きを減らして、あるいは、コマ送り的な動きによって、画面の情報量を絵画的に増やさないといけないたぐいの作品。

にもかかわらず、MAPPAの動きは静止場面でもヌルヌル系が残ったものになっているんだよね。

結局、全体の印象は『呪術廻戦パート2』みたいにしか見えなくて。

今回のエピソードについては、アキやパワーが登場することで台詞の掛け合いが増えてそれがチェンソーマンっぽい、とかいう見方もあるようだけど、

でもそういうセリフもキャラも含めて、全部表面的なものにすぎず、物語をミスリードさせるためのものでしかない、というのが原作を読んでの感想なので、そこは正直、どうでもいいんだよね。

極論すれば、アキとパワーという仲間キャラ、バディキャラが出てくるだけでいい。

なので、ちょっとこれはもう、MAPPAまたかよ、という感じがしてきている。

なんていうか、呪術廻戦系ジャンプマンガの映像化サービス請負人としてのMAPPAくらいにしか思えなくなっている。

悪いことは言わないから、原作未読者は、アニメを放り出して、まずは原作を全部読むべき。

その知識をもった上でアニメ版は見たほうが、MAPPA的金太郎飴感から抜け出してなんとか見ることができると思う。

今見ているものは本物ではない、
というのが、『チェンソーマン』の表現の常なので、表面ばかり強調されてしまうアニメを見ると、いろいろと勘違いしてしまうと思う。

まぁ、それも含めて、原作の拡販素材と思えば、このアニメは確かに良質のティーザーになっているのかもしれないけれど。

でも、それだけなんだよね。

パワーもアキも、原作の方が100倍も1000倍もいいよ。

まぁ、でも最初から極彩色で描かれてしまうアニメでは、そもそも原作の画風に勝ち目はゼロなんだけどね。

そういう作品。

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カッコウの許嫁 第131羽目 『天野さんの隣りにいるのは』 感想: 凪が暴走し始めた!

2022-10-19 10:16:10 | カッコウ
もちろん、いい意味で。

自分の中の矛盾に気づくけど、吠えないわけにはいかない、というのはラブコメ的にはいいね、ありだね。

あとはエリカがどう応えるか、だけど。

でも、凪の言い分が、完全に子どものロジックwだから

エリカも子どもじみた論理で応えるのかな。

私を探して!ってことなのだろうけど。

次回、お楽しみ、ってことで。

でも、凪がいいところは、自分がおかしいことを言っているのをものすごくちゃんと自覚しているから、理人から殴られても、直接殴り返してないところ。

むしろ、壁を殴りつけて、ただの自傷行為に至っているわけだから。

そこは凪っぽいよね。

喧嘩の仕方や意味をちゃんと、育ての親に教え込まれている。

これに限らず、だんだん、凪のクールさがクリアになってきている感じがする。

なおのこといっそう、実父がラスボスに違いないと確信してきたよw

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よふかしのうた 第145夜 『お前の目的のためだろ』 感想

2022-10-19 10:04:25 | よふかし
あの流れからのいきなりのお風呂場全員集合展開だったわけだがw

しかし、そうかー、星見キクと七瀬ハルの目的は

吸血鬼が人間に戻れる方法の探求

だったのね。

まぁ、そりゃ、コウが半吸血鬼という、半端な中間形態になってしまったくらいだから、人間と吸血鬼の間の「過程」が問われる様になるのは時間の問題だとは思っていたけど。

でも、いきなりリバースエンジニアリングのほうに行くとは思ってなかった。

ということは、ハルもキクなみに古株の吸血鬼だった、ってことだよね。

それで、いわゆる、不老不死の呪いに飽きてしまった。

で、そこからの脱却を願った。

問題は、いつからその試みを始めた、ってことだよな。

その探求が徒労に終わった時間がながければ長いほど、ハルにせよ、キクにせよ、心がすり減ってるはずだから。

裏返すと、セリとかニコたちが、モテパワーマックスとか言って、一見すると享楽的な生活をしているのも、その不老不死の呪いの矛盾から目をそらすためだよね。

直視しないため。
だから、ニコたちは、キクはちょっと違う、とか言ってたんだな。


ともあれ、今回の修学旅行の話が、こうした、わりとシビアな方向にも飛び込んでいくことがわかってきた。

さて、どこまでいくのだろう。

ハルカもそのためのキャラ、ってことで。

まぁ、流れ的には、コウの嫉妬を引き出すためのウザキャラなのだろうけどw

でも、ナズナがいうのも一理あって。

自分がハルカの好いたハルとうり二つだからといってデートさせろ、というのはいhどい話だよ。

ナズナからすれば、自分はハルの代用品でしかないのだから。

でもそれも、コウの目的のためだろ、と言い含められるコウが、あまりにも少年少年していて、ちょっと微笑ましい。

そのコウ君の嫉妬深さにわざわざ言及する探偵さんもズルいw

にしても、完全に、そのアンコ探偵、オヤジ枠扱いになっていたw

でもまぁ、とにかく、面白くなってきたぞw

そうそう、アキラ、って、ホント都合のいいキャラだよねーw

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