この別荘地帯には、電気は来ていますが、水はちょっと先のボダク(泉、湧き水)まで汲みにいきます。
この湧き水は胃に良い良質の水なのだそうです。
広い草原のその先に見えるので、近くに見えますが、かなり距離がありそうで、歩いて水を持ち帰るのは、一仕事です。
しかも、そこにいくには、飛び越すには幅が広く、水を渡るには今の気候ではさすがのモンゴルの人にも冷たすぎるのです。
夏は、ジャブジャブ歩いて渡り、冬は氷の上を歩くのです。
今日でも、氷は張っています。渡ってと誘いかけられているようですが、石を落とすとぱりぱりと割れてしまいます。
それで、今日は、湧き水を汲むのを諦め川の水を汲んでバケツにためることになりました。
私たちが到着したときは、3日ぶりの訪問でした。
ここは、まだ、住人が定住していないので、3日おきくらいに聡怩笂_検にやってくるのだそうです。
バケツに汲み置いていた水は凍り、テーブルの上のトマトは見かけはしっかりしていても、中はぐずぐずになっています。
2階は、整備されてなくて、まだ物置状態です。
モンゴルの人たちが、大好きなタルバガンの肉が冷蔵保存されていました。
私たちのために、とっておきのタルバガンを振舞ってくれるつもりだったようですが、日本人には、食べるなと言われているものです。
タルバガンはペストを運ぶといわれています。モンゴルの人もそれは良くわかっていて、健康で元気なタルバガンしか撃たないのですが、見かけの元気さだけで確かに食べて大丈夫とわかるなんて信じられないので、せっかくですが、お断りしました。
日本人のことを良く知ってくれているトヤさんですから、気を悪くすること無く判ってくれました。
壁につながっているストーブに、じゃんじゃんと薪をくべて部屋と、室内にある煙突部分がどんどん暖まってきます。
薪が十分に燃えてくると、そこに石炭をくべるのです。
大きななべに水を入れ、お茶と食器を洗うための湯を沸かします。
モンゴルでは、湯という単語はなく、熱くても「オス(みず)」といいます。
あえて、熱いものといいたいときは、ハドン(熱い)を前につけ「熱い水」と表現ます。
こんな場所に来ると、癖の強いフルーツティーに砂糖をたっぷり入れて、薪のぱちぱちはぜる音をききながら、とりとめの無いおしゃべりをしながら飲むのがとても美味しかった。