風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

文字が立ち上がって色を

2017年07月14日 | 体を整える
山田先生の指導の下、毎日の体操が、その時によってアレンジされたり、種類を変えたりして続けています。

ちょっと前から、先生は、膝の後ろを延ばしましょう。
関節の間を開けるようなつもりでと、サメ[トしてくださっています。
まさにそれが、テレビの健康番組で、どこかの医師が実践し効果を上げているそうです。

物事の本当のところと言うのは、結局同じところに落ち着いて、繋がっているのだと、わかります。


喉の調子が悪いとき、呼吸が深くはいらないときは、首の付け根が滞っています。
先生の操法により、咳がじゃんじゃん出てきます。
我慢しないで、しっかり出し切りましょう。
そう、何時も先生がおっしゃる。
そして、自分では、蒸しタオルを当てましょうとおっしゃる。

出てくるものは、出しきる。とても大事なことです。

そこから、先日の涙した人の話に及びました。
「涙も出しきりましょう。そして、その方は、心の奥の何かを出しきっているといいですね。」と。


白い紙に、黒々と書かれた文字は、漢詩であれば、画数の多いものがほとんどで、それを見ただけで、難しいと心が叫ぶ。

ところが、須藤先生が、お話を始めると、漢字がゆらゆらと縛られた紙の表面から、はがれて立ち上って、自由に動き始める。
碧がとなり、白がとなり、赤がとなって、表情を増してくる。

やがてその文字たちが、語り、舞い、思いを口にする。
固くわだかまっていたものが、次々と饒舌に語り、思いを打ち明け始める。

そして、やがてふかーく息をすうと、力をみなぎらせるのではなく、リラックスする。

そして、一番大事なところに差し鰍ゥると、息を吐いて、クライマックスへの準備は、静かな、とても充実した間。

充実した間は、無音だけれど、饒舌に語りかけてくる「間」でなくてはいけない。
そうでないと、ただの間抜け。

豊かであるからこそ、次のクライマックスが、本当のクライマックスになる。

それが本当の「転句」。

本当の深い息を操れるようになったら、豊かな「間」を自分の物にして、最強となる。

それは、整体の施術であれ、吟詠であれ、元は、同じ。

今日の、先生とのテーマは、「間」。「豊かな間」。

そのためには、いかに、力を抜くか、抜かせるかが、命題となる。

また、今日も、共通点を見つけた。気が通じたのか。




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