風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

特別練習会

2018年05月07日 | 詩吟
教場を離れた練習会に、お誘いを受けて参加しました。

主に、コンクール出場者のための練習でしたので、それならと、思い切りのコメントをさせて頂きました。

教場の指導者の節調を、失わないで、基本の基をお伝えしたつもりですが、やんわりと、訂正された部分もあり、それぞれが大事にしているところ、私とは違うところもよくわかりました。

教場を離れているとは言え、その教場の会員さんであることはまぎれもないことですから、指導者とそれに続く方たちへの敬意を忘れてはいけないのです。

私なりの最大の敬意を払いつつ、辛口に、言葉を繰り出していきましたが、受け取る方たちは、どうだったのでしょう。

そのことは、さておき、特訓対象になった方は、よく頑張って、短時間に効果を上げられたと思います。
外から来て、これで二度目になる助言は、かなりきつかったと思うのですが、まだ、私が言葉を差し挟む前に吟じた時の表情と、どんどん投げかけられる言葉を、受けつつ、先輩との合吟も交えながら出てくる声と表情が、生きたものに変わっていくのを見るのは、嬉しいものでした。

遠慮していては、気を使わせて邪魔になるだけですから、言いすぎて、嫌われたとしても、次回からお呼びがかからないというだけのことと、開き直りました。



日頃、この教場の先生は、何を大事にしていらっしゃるかを考えながら、今日、積極的にご指導をなさろうとしているその教場の先輩の言葉を、汲んで、スキルアップにつなげるのは、とても面白い作業でした。
その先輩は、理論的でした。そして、私は、実践、感覚的でした。

良いコラボができたと、一人悦に入っていました。

もし、次があるとしたら、もう一人のこの練習会をはじめられた先輩の考え方をよく把握して、何ができるかを、探りたいと思います。

そんなことよりも、基本の基は、どこに行っても同じなのですが、ちょっとした言葉の綾で、違うように伝わります。

そのあたりは、受け手の、顔を見ながら、音のなり具合、声の表情を読んで、真意が伝わったかどうかを、探ります。

あれこれ気を使っているつもりですが、それが功を奏しているかどうかは、本当のところはわかりません。

唯一、ターゲットになった吟者の、吟詠に、改善点が見られたかどうかです。
それも、私の自己満足かもしれませんが、今回も、手ごたえありでした。

参加のみなさんの、熱意と、指導者の先生のバックアップと信頼あってこその、この半日の成果です。

事前にも、事後にも、ご丁寧に、ご挨拶とお礼を頂いて、恐縮しています。

本当は、夢組いずれかの教室に来ていただきたいのですが、夢松風は、2時間しかない練習時間、夢青葉は、遠と言う障害があり、結局気になっているところへは、乞われば、行くことになってしまいます。

教場の会員は、その教場の指導者の節調をまがうこと無く、再現することが、東京芦孝会としてのあり方です。
他教場の指導者のやり方や節調の違いを口にすべきではありません。
まして、その違いを、どちらかが正しくて、どちらかが間違っているなどという判断もするべきでもありません。

どっちが正しいのと問われるなら、どっちも正しい。
そして、守るべきは、「自分の教場師範の節調を唯一のものとする。」


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