駅へ向かう道すがら、夜は街灯が、真後ろから当たって、その時の姿勢を
目の当たりに示してくれます。
夜は、その場所がそうであるということをあらかじめわかっているので、
ある程度身構えている節があります。
ある日の昼下がり、それとは、逆方向に歩いている時、突然大陽が、
後ろから当たって、今の姿勢を道路に映しました。
それは突然だったので、無防備な様子をあらわにして、おもったよりも
かなりひどい状況を目の当たりにしました。
あっ、たいへん!左肩が、異常に下がってる!
今日は、何時になく疲れて、意気が上がらない。したがって、息も浅い。
楽しいことがある先に向かっているのに、これはどうなのと、思っていた時。
あぁ、そうか。
この姿勢の悪さは、左の支えが無くなって、左肩にショルダーバッグが重く
食い込んでいるだけの影響ではないなと、分かる。
此の処、姿勢が良いよと山田先生に褒めて頂いていたのになぁ。
そうそう、今の時期は、呼吸器に影響が出る時期なのだ。
深い息をして、丹田から抜けがちな力を補充しなくちゃいけないんだと、思う。
その数日後の今日、山田先生の施術の日。
その事を告げると、体調への意見より前に、「それはいい場所がありますね!」ですって。
その日の操法は、こうもり様体操の私に合わせたオリジナルバージョン。
太ももの後ろを延ばすのに、細かい指摘がありました。
整体を始めたころでは、分からなかった体の内部の問題点が見えるようになる。
そうなると、やっと、体操が効果をあげるようになる。
そして、左肩の下がりについて、肩甲骨の下あたりの堅い部分をようやく意識する
こととなり、その部分に向けての手の動かし方、角度がはっきりとわかってくる。
するとさらに、腰の支えが、良くなってくるのを感じる。
腰の支えが良くなってくると、歩く姿勢から、声の出し方にまで、良い影響がある。
人体力学・井本整体 genten 10月号
「要(かなめ)」ということを、良く使うけれど、これが「要」なんだなと、頭と言葉で
わかったつもりになっていたことが、はじめて、体のその部分が、「了解!」となる。