関吟流をこよなく愛する私は、譜を変えて吟詠することは、良しとしません。
指定吟題という制限のあるコンクール出場のため、詠いやすくするために、
あるいは、そのコンクールの志向性に合わせて譜を変えるということもよく
聞きます。
もともとバランスの取れている形を崩すわけですから、十分に納得する
変更をして欲しいと思います。
譜を変えたことで安心していてはなりません。
より、正しく吟じることが要求されることに、気がついてない。
関吟流の詠い方では、何か一本足りないと感じたら、譜を変えるのではなく、
ご自身の持てる楽器の調整を徹底的になさいませ。
完成されたメロディーラインを変えて表現できることは、少ない。
その場しのぎではない、切磋琢磨を致しましょう。