風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

練習

2017年07月15日 | 詩吟
締め切りの書類を提出を口実に、2年ぶりの教場を尋ねました。

それと、この吟剣詩舞道大会への一般の部のエントリーを迷っていたので、その、練習をして後押しにしようとの、非常に後ろ向きで姑息な、参加理由もありました。


新座の大会でも独吟をした 宮崎東明作 「秩vを、当分キチンと練習をしたいと思いました。

一人で、声を出し、録音して、他人の耳になって音を聞いても、「つもり」のほうが強くて、正確に聞き分けていなかったことが、今日の、練習で、露呈したので、かえってそれが、嬉しく、次へとつながる練習になったと思います。



教場の指導者は、誰よりも、権威を持って臨むべし。
格上、各下は関係なく、「一国一城の主」と、肝に銘ずべし。

このことは、芦孝先生自ら、とっくの昔から実践していらっしゃる。
去年、夢松風にお越しいただいたとき、「いつものように」と、おっしゃっていただきました。
その時の様子は、松風の会員に、深い感銘を与えました。

なかなか、そのようには行かないものだから、特に強く言わねばならないことだと思います。


その自由を、気ままに利用したのがこの私、しげしげと通っていた教場にぷっつりと行かなくなって、そして、今日、久々に、当たり前の顔をして、訪問し、お稽古を付けてもらう。
今日、私は、一会員としての扱いをしていただきました。


なんというおおらかな詩吟の会なんだろう「東京芦孝会」は。

私も、負けずにおおらかになる。


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文字が立ち上がって色を

2017年07月14日 | 体を整える
山田先生の指導の下、毎日の体操が、その時によってアレンジされたり、種類を変えたりして続けています。

ちょっと前から、先生は、膝の後ろを延ばしましょう。
関節の間を開けるようなつもりでと、サメ[トしてくださっています。
まさにそれが、テレビの健康番組で、どこかの医師が実践し効果を上げているそうです。

物事の本当のところと言うのは、結局同じところに落ち着いて、繋がっているのだと、わかります。


喉の調子が悪いとき、呼吸が深くはいらないときは、首の付け根が滞っています。
先生の操法により、咳がじゃんじゃん出てきます。
我慢しないで、しっかり出し切りましょう。
そう、何時も先生がおっしゃる。
そして、自分では、蒸しタオルを当てましょうとおっしゃる。

出てくるものは、出しきる。とても大事なことです。

そこから、先日の涙した人の話に及びました。
「涙も出しきりましょう。そして、その方は、心の奥の何かを出しきっているといいですね。」と。


白い紙に、黒々と書かれた文字は、漢詩であれば、画数の多いものがほとんどで、それを見ただけで、難しいと心が叫ぶ。

ところが、須藤先生が、お話を始めると、漢字がゆらゆらと縛られた紙の表面から、はがれて立ち上って、自由に動き始める。
碧がとなり、白がとなり、赤がとなって、表情を増してくる。

やがてその文字たちが、語り、舞い、思いを口にする。
固くわだかまっていたものが、次々と饒舌に語り、思いを打ち明け始める。

そして、やがてふかーく息をすうと、力をみなぎらせるのではなく、リラックスする。

そして、一番大事なところに差し鰍ゥると、息を吐いて、クライマックスへの準備は、静かな、とても充実した間。

充実した間は、無音だけれど、饒舌に語りかけてくる「間」でなくてはいけない。
そうでないと、ただの間抜け。

豊かであるからこそ、次のクライマックスが、本当のクライマックスになる。

それが本当の「転句」。

本当の深い息を操れるようになったら、豊かな「間」を自分の物にして、最強となる。

それは、整体の施術であれ、吟詠であれ、元は、同じ。

今日の、先生とのテーマは、「間」。「豊かな間」。

そのためには、いかに、力を抜くか、抜かせるかが、命題となる。

また、今日も、共通点を見つけた。気が通じたのか。




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夢青葉

2017年07月13日 | 詩吟


今日の、学びは、昇格試験を前にして、「譜」を正確に吟じることでした。

例のごとく、とても分かりやすい板書をしてくれる会員さんが、すいすいと書いてくれました。


これを見たら、正確に吟じられるはずと思っていたのは、私の大いなる誤解でした。
この図を見ながら、声を出して、繰り返す。

オウム返しをしていたころはできていたはずのことが、、今は、思い込みでやっている部分を発見し、修正が受験前に間に合ってよかった。

どうしても、変化のある、高い音程の派手な譜は目立つので、すぐに訂正しますが、中音の地味な譜は、つい見逃していたようです。


試験を前にして、見つけることができてよかったねぇ。

譜ナンバーの4番と7番  しっかりと吟じ分けましょう。
   4番は、おおきなうねりを、7番は繊細な揺りを、表現しましょう。

譜ナンバー5番  
   きちんと止めましょう。そして、止める前の三の高さの音を安定させて引きます。
   三半から三への下りは、素早くストンあでやかに。
   地味な譜も、一瞬であでやかさが出ます。
   すると、三の高さの引く音を安定させてから、押し出せば、しっかりと止めができます。
   「おのおのがた、油断めさるな。あなどるべからず、譜ナンバー5番。」

譜ナンバー6番
   その名のごとく、平らにそして揺りましょう。そして、余韻を残しましょう。

譜ナンバー51
   メモ書きの通りに、吟じましょう。音を拾うだけではいけません。
   「しっかり」「ささえて」の、指摘は、まったその通り。

さて、問題は、幹を折ると(河野天頼作 坂本龍馬を思う)
   おなかの支えを、失わないで、支え続けること。ささえたまま、
   「お」を出すことができたら、七の高さのクリアな声で、「折ると」が出てきます。


おなかを支えるというのは、このところの大きな命題です。
以前は、力を入れるという表現をしていましたが、それは間違いです。
それを引きずっているものだから、支えるという表現に直しても、
どうしても力を入れる方向に体が反応してしまいます。

おなかの壁を、同じ位置に維持する(壁とは動かないものです)と言ったらいいのでしょうか。
息を深く吸うからと言って、おなかをぱんぱんに膨らませる必要はないのです。

これ以上は、今の私には、文章では、説明不可能。一緒に練習しましょう。
7月16日(日) 準師範の昇格試験
7月23日(日) 師範代の昇格試験
いずれも、大阪の総関西吟詩文化協会総本部にて、執り行われます。

しっかりね。



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夢松風

2017年07月12日 | 詩吟
松風は、お兄さん、お姉さんが、メンバーなので、吟詠については、先生然としていますが、そのほかについては、いろいろと、相談に乗ってくださったりしています。

人生の先輩からは、何かと、教わることがあって、ありがたいです。

このところメキメキ、詩吟になって来て、それこそ、人生の先輩を感じる吟詠をなさるようになりました。

こういう、楽しみ、喜びもあるものだと、感謝の思いが、湧き上がります。




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須藤先生

2017年07月12日 | 論語と
7月12日 7月19日 7月31日の三日間
足立区生涯学習センタ―5階 研修室Iにて

『四書五経』の世界に親しむ

                    講師 須藤明実  


所用で、後ろの半分の講義を聞くことができました。
去年までの、テーマの論語ではなく、今年は「四書五経」という大きなくくりの学びです。
こんなに大きなテーマでは、さぞ、語りにくいだろうと思ったのですが、そんなことをものともせず、いつもの自然体でお話をされていました。


先生のレジメの「中庸の第一章を読む」から、
天がその命として与えたものが、性。性とは、性分、本性。その本性にあるがまま従って行くのが、道。その道を治め整えたのが、教え。道は、しばらくの間も人から離れない。離れられるような者は、真の道ではない

本性の意味を間違えていると、この言葉は、正しく機能しないなぁ。
本性とは、天の命とは。

              
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杜甫作 絶句(二)

2017年07月08日 | 詩吟
ギャラリーでの楽しみは、お茶を頂きながら、作品鑑賞にいらっしゃった方たちとの語らい。
須藤先生ゆかりの方たちですから、何か共通するものがあるのか、穏やかに会話が進み、そして、その行く先は、漢詩の話題となり、漢詩の解説が始まり、その解説から、絵がどのように生まれたかが想像できるような気がしてきます。

そこへ、恵風のオーナーから、吟詠の所望があり、昨日の吟詠でアンコールに選ばれなかった「絶句」をさせていただこうと思いました。

やはり、意味を分かってから聞いていただくのが良いと、丸テーブルを囲んで、昨日の資料を見ていただきながら拙い解説をしていると、須藤先生の登場で、懇切な解説が始まりました。

そうそう、この、先生の生きた漢詩の解説に、驚き、柔らかな心で、漢詩を鑑賞すればよい。
決して、ねばならぬではないことを教えていただきました。
目から鱗の感動を味わったのが、足利での論語の会だったと、昨日のことのように思いだします。


その時の衝撃を受けた漢詩が、「絶句(二)」杜甫作でした。

今日も、須藤先生の解説、解釈を聞いてから、吟詠をさせて頂きました。
4人の観客は、難解な漢字が、俄然色や香りや感情がにおい立ってくるのを感じ、先生によって温かみををあたえられた言葉から、隠れていた、あるいは隠していた感情を呼び覚まされました。感性が柔らかくなって、ご自身の体験や今のことを思い起こしたようです。

気持ちがほぐされて、私の吟詠も、心安らかに始まり、豊かな声が出てくるようで、さらに響きの良い部屋で、酔うがごとくの、吟詠ができました。

お一人は、ご自身の思いを照らし合わせて、涙をおとしました。

須藤先生のお話は、なぜにこうも人の心を柔軟にしてしまうのだろう、後ろに隠していた思いを呼び覚ますのだろうか。
かたくなな心が柔軟になって、何でも受け入れることができるようになります。

そこまで、心の準備ができたら、そこに、人の声が響けば、その巧拙は抜きにして、心が揺すぶられることを体験しました。

こんな、場面は、作ろうとしてできるものではなく、そこにいたその顔ぶれだから、こんな風にでき上がったと、偶然でいて、偶然ではないと、思うのです。



陰暦の三月、江の水が、藍のように碧であるから、その水辺に飛ぶ鳥の白い色は、いよいよ白くみえる。
山々のみどりは深く青いから、紅の花は燃えるばかりに水面に映えて美しい。
今年の春も移りすぎようとしているのに、私はまだ、この地に逗留したまま。
何時になったら、果たして、故郷に戻れるのであろうか。
 他郷の春も美しいけれども、かえってそれが、ふるさとへの思いを
 強く深くさせるのでしょう。   (須藤先生 訳)
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恵風にて

2017年07月08日 | 徒然に日々のことを
昨日は、絵画と吟詠の誘いが首尾よく終えることができて、酔い心地のまま一日が終わりました。

今朝になって、その興奮から覚めてみると、もう一度ギャラリー恵風に行きたくなりました。
昨日置いてきてしまった資料をどのようにすればよいかも、尋ねてよしなにせねばなりません。

須藤先生は、その資料を興味のある方に手渡しをしてくださっていました。
関西吟詩文化協会東京芦孝会の宣伝もしてよいですよとの言葉を、ご自身でも手伝ってくださって、ありがたい限りです。


ゆっくり作品を鑑賞し、天籟さんの作品で童子の手を合わせた風情に魅せられて、何時かは、家に連れ帰りたいと思いました。


漢詩に題材を得た作品にばかり気持ちを奪われていましたが、論語を題材とした作品も書とのコラボ作品となっていました。



            述べて作らず『論語』より
                            
               書 太田順舟 画 須藤明実

述而第七 「子曰く、述べて作らず。信じて古を好む。」
  昔からの教えを大事にして、創作をしない。
  信念をもって古の教えを大切にしたい。
  なぜなら、そこにこそ、よりよいことを発見できるから。
                (須藤明実解説)


  


   魚不出淵  書 太田順舟
   名も無い魚 画 須藤明実






                       越谷ギャラリー恵風
   













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絵画と吟詠への誘い

2017年07月07日 | こたろう
絵画と吟詠への誘い
                       於ギャラリー恵風




1時間に、漢詩の鑑賞と吟詠そして詩吟の練習をと盛りだくさんになりました。須藤先生のお弟子さんで、詩吟に参加なさっている方とそうでない方たちが受講されたので、漢詩の鑑賞はもちろん、素読、吟詠鑑賞とはじめてあるいは知らない方たちへの吟詠の練習も欠かせない項目です。










仏師の太田天籟さんの作品と須藤先生の論語と漢詩からのインスピレーションを得た絵や書とのコラボレーションの作品とに囲まれて、とても響きの良い会場と、受講生さんたちの期待感に包まれて、四題の吟詠は、会場に響き、それぞれの満足感を呼び起こして、感動でした。

拙い進行役でしたが、先生や吟詠仲間に支えられて、無事終えることができて、とても満足いたしました。

ランチで乾杯の美酒は、ことのほかおいしかった。

絵画と吟詠のコラボ,第二回目があるでしょうか。




絵の写真は、ガラスに映りこみがないように、斜めから撮影しています、
満足な映像が撮れていません。
どうかご容赦を。

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通常に戻る

2017年07月06日 | 詩吟
昇格試験のための練習および、研究は、来週で終了です。
16日と23日にそれぞれ順師範、師範代の試験が、大阪本部で実施されます。

それに向けてのいつもとは違う練習ができるのも、少人数で、小回りよく動けるからです。

他教室の対象者たちは、自学自習で、受験に臨みますから、自立芯が養えますね。

それが、将来に良いのか悪いのかは、その時を経た人がまだ居ないので、わかりません。

せっかくですから、細かく勉強したり、意見を交換したり、答えを見つけたりしました。


やはり、二人の出席があるということは、楽しくありがたいことです。


珍しく、練習後のティータイムもあり、練習では話題が届きにくいことについても、話に花が咲きました。



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ちゃんとした練習

2017年07月04日 | 詩吟
久々にちゃんとした練習した気がする。

吟題は、「戊子の夏書生と月を見て偶成る」 中江藤樹

これは、7月6日から、ギャラリー恵風で開催される『太田天籟・須藤明実作品展』にお越しいただく方たちに向けての講座を、須藤先生が計画なさいました。

7月6日(木) 須藤先生の『論語』への誘い
7月7日(金) 芦孝会メンバー4人による『絵画と吟詠』への誘い

この7日の誘いには、須藤先生の描いた絵の題材としてインスピレーションを得た漢詩を四題吟じます。

漢詩の資料としては
その一 足利市で行った須藤先生の二度の論語の会の資料
その二 関西吟詩文化協会提供の「はじめようたのしい吟詠」の小冊子
その三 KANGIN TOKYO NEWS 8月号

その四題は、まず、漢詩といえば先生のお好きな杜甫と李白  
        「山中問答」  李白
        「月夜」    杜甫

      次に、先生のもとに集い、学び、楽しむ私たちのような
        「戊子の夏書生と月を見て偶成る」  中江藤樹

      最後に、なぜ選ばれたのか、先生のお話を聞いてから、

        「厳島」  浅野坤山
みなさんとともに、素読をしてから、吟じます。



吟詠をお聞きただいた後は、みなさんと吟じてみましょう。
 「初めよう楽しい吟詠」のテキストから、「春暁」  孟浩然

みなさんに是非お楽しみいただきたいです。


先日の伴吟に続いて、芦孝会からは離れて吟詠を行います。
楽しんでと須藤先生はおっしゃってくださいますが、やはり、緊張します。

それで、この処、練習にいそしんでいるのですが、独りよがりの吟詠になっているのでは?との思いから、やはり、他人の耳に頼ることにしました。


「何かの会があって」と言うのは、コンクールよりはパワーが小さいのですが、私の思いを汲んで、練習を付けていただきました。


今朝、2日の吟詠の音源が届きました。
私自身が一番こだわっている部分が、すべて、不完全で、よくぞこんな吟をしたものだと、がっかりですが、これで、迷惑顧みず、自分の練習を付けていただく理由ができたと、安堵して、ヨシッと、自分を励ましたり。


ありがたきかな詩吟仲間。朋友。できる限りのわがままを、言わせてもらおう。



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