風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

母を奉じて

2018年11月13日 | 詩吟
「母を奉じて嵐山に至る」何回目かの練習。
結句の「香雲暖かき処に眠る」に苦戦中。

音程が上がっては下がり、下がっては上がりと、目まぐるしく、変化し柔らかさ、優しさ、穏やかさを表現せねばなりません。

特に大山の「イ」の母音が強すぎるとの指示をいただきました。

お手本を吟じてもらったら、あまりに素晴らしくて、真似できませんでした。

柔らかく温かい音色は、私には、持ち合わせがありません。はぁ-、ため息。

この日、見学の方が、お二人見えていました。良いことになるといいですね。













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一方で、おめでたいことが

2018年11月11日 | 詩吟
記念大会が行われている一方で、同じ11日の大阪では、「平成30年度 関西吟詩 全国新人中間層競吟大会」が行われておりました。

芦孝会から、新人の部で出場された女性さんが、入賞されたとの報が入りました。

芦孝会初めての快挙に、東京ではさぞ盛り上がっていたことでしょう。

教場での様子をたまに垣間見させていただくときがありますが、先生のご指示を忠実に守って、あっという間に自分のものにしていました。
何よりも、姿勢がよくまっすぐに声を出されるのが、ご指導の先生そのままです。
ご自宅でも、熱心にお稽古を重ねていらっしゃったと聞きました。



ご指導の冨安芦芳先生もさぞ、お喜びのことと思います。
野田会長、小室幹事長も同様に、お喜びのことと拝察いたします。


       おめでとうございます!

              
               心よりお喜び申し上げます。


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80才目前で、男性が五本!

2018年11月11日 | 詩吟
学生時代の詩吟の先生は、岡山大学吟詩部の第三代と第五代の、永井厳照先生と鈴木睨照先生です。

岡大吟詩部の創設から現代の60周年を見守り続けてきたともいえるお二人の先生が、私たちを育ててくださいました。

11月11日(日)おかやまマラソンが開催されている同じ時に、すぐそばの岡山大学創立五十周年記念館にて、「岡山大学吟詩部創立60周年記念吟詩発表大会」が開催されました。


   お二人の先生のご縁のおかげで、
   岡山県立短期大学(現岡山県立大学)
   吟詩部OGの私たちにもお声がかかり、
   席も確保されて、応援と鑑賞することが
   できました。




現在日本一を誇る部員数の、今を盛りの吟詩部の姿を目の当たりにして、しばし、頭は白く、顔に皺をたくわえてしまったことをすっかり忘れて、声援を送りました。


いまだに、この吟詩部の世界では、伴奏CDはおろか、コンダクターは使用せず、調子笛の音さえしません。

それは、現役生だけでなく、OB OGの吟詠に至るまですべてなのです。

プログラムは、三回生までの独吟、構成吟と進み、圧巻は、吟詠その三です。

四回生とOB OG吟詠が交互に組まれていました。

これは、プログラムを見たとたんに、鳥肌が立ちました。
それだけの気迫を込めて、行われる吟詠であると一目でわかりました。

今思いだすだけで、目頭が熱くなる思いです。

そして、何といっても、圧巻は、四回生のトリと永井、鈴木の連合吟「登高」のオオトリの吟詠。


トリの吟詠を務めた4回生の吟詠は、なかなか堂に入ったものでした。
しかし、80才になろうとするお二人の五本の連合吟に、年齢を感じること無く、気迫さえ伝わってくるオオトリの連合吟に、しばし我を忘れて聞き入りました。

五本とは、永井先生には、高すぎる音程でしたが、私たちが現役の時に教えられた、「出てしまった高さに負けない吟詠」をいまだになさる。
そしてやり切った魂に魅了されました。

私たちって、この先生たちに、この精神をたたき込まれたのだと、改めて、思いだし、身を引き締めました。

ここには、年だからとか若いからの言葉は、ありませんでした。

お招きいただいて、ありがとうございました。

そして、その仲介をしてくださった、後輩のさん、お手数をおかけしました。
おかげで、懐かしい顔に出会えて、旧交を温めることができました。

この次は、どんなことで、会えるでしょうねぇ。


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池上文化センターまつり

2018年11月10日 | 詩吟
吟詠池上サークル吟詠発表会にメンバーとして参加させていただきました。

新人さんが入ったら、もう行かないと言いながら、結局、文化祭のプログラムにも参加してしまうほど、教場のゲストになり切っています。

頂いた吟題は、最後まで手こずりました。
これは何なのだ!
わたしのどこがわるいんだ!と、叫びながら、手を変え品を変え、戦ってきました。

漢詩一題200吟と簡単に言うけれど、連続吟詠をする気になり、しても良い吟詠になるまでは、簡単には行きません。

どうしてこうも寄せ付けて暮れないんだろうと、考える。

こんなに、てなづいてくれない吟題は今までありませんでした。

そして、やっとのことで気が付いたのです。
今まで、何かの形で、吟詠してきた漢詩には、たっぷりと、貯金があったと言うことです。

だから、数回の練習で、滑らかにほぼ満足の行く吟詠ができていました。

今回の吟題は、去年初めてテキストを手にして、吟じ込んでいないのです。
まさに、貯金の無い状態で、自転車操業で、吟詠をせねばなりません。

だから、吟じても吟じても、馴染んでこない。まだ、まだと拒否されて、「おとといおいで」と、突き放される。

今までに、初めて習う吟題に、こんなに手こずることはなかったのに。

なんでだろうと、頭をかしげる。

腕が鈍ったか、完成度のレベルを知らずのうちにあげてしまったか。

たしかに、完成度の高い吟詠をする人が周りにいて、今までの通り一篇のおさらいや、数度の練習では、どうにもならないくらいハイレベルになってきています。

耳が、育ちすぎて、手の届かないところに居てしまいそうです。
私もまだ、上達したいとの願望が、そうさせたのだなぁ。

うかうかしていて、気が付いたら、置いてけぼりだねぇ。


だからというわけではないが、昨日は、カラオケに行った。

最近、歌謡曲も少し歌えるようになったので、発声練習代わりに、うたをうたい、喉が滑らかになったら、吟詠に取り組む。

明日を控えて、やっとのことで、連続吟詠ができるようになった。

締め切りを控えて、無理やりできるようになったのか、しかるべく時期が来て、しかるべくなったのか。

よくわからないけれど、長い道のりだったねぇ

やっと、吟が流れ始めると、今度は、感情が動きすぎて、泣けてきてしまう。
こんなこと初めて。

本番で、落涙なんてみっともないことはできないから、伴奏を良く聞く方へと気持ちをシフトして、一番望ましい位置で、言葉を言えるように、注意を払う。

はぁーーーー。

あら?3時間の練習で、何が良かったかというと、腰の痛みが無くなったこと。
姿勢を正して、丹田に意識を当てていたら、まず、悪いところは、無くなっていくんだなぁ。


おかげ様で、明日の長旅も、難なくこなせることだろう。


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夢組

2018年11月08日 | 詩吟
昨日と今日、夢組の教場の日でした。

このところ、ゲストを迎えて、11人定員の部屋が、満席状態なのは、夢松風。

そして、お二人コンスタントに訪れていたゲストさんが、お休みがちになったのは、夢青葉。

それぞれ、順調にここまでよくぞきたものだと思う。

今年は、一挙に4人の新人さんが参加してくださったので、にぎやかになりました。

「4」という数字を見てしまうと、「5」にしたい気分が、湧いてきました。

少人数を丁寧にと考えてここまで来ましたから、一挙に、5人も増えると、対応不可能です。
ですから、「5人」の条件には、永久に当てはまる日は来ないと、思ってきましたから。

一人ずつバラバラでは無かったので、何とか、練習がはかどっています。

ちっとも興味がなかった「1年で、5人」という数字が、俄然、私に迫ってきてしまいました。

なんだかねぇ。

賞状という名の紙1枚に、心乱されるとは、思っても見ませんでした。
そして、そのことを口に出すようになった私自身は、どこへ向かうのだろう。

どうあがいても、足りない能力を要求されるようなところにだけは、行ってはいけません。

先日の五似ん会でも、そのことが話題になりました。
それぞれが、それぞれに応じたことをしているから、平和で、美しい。


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進み具合

2018年11月07日 | 詩吟
20周年に向けて、着々と準備が整う中で、当日の構成吟について、具体的な案ができ上がって来ています。

非公式ながら、伝わってきた、夢組の担当吟題を教えていただきました。

何分にも、初心者さんたちが、割り当てられた吟題をこなすには、一日も早く練習を始めることで、不安解消となると思います。

それで、担当幹事さんに、次回中央会で公式発表される情報を教えていただきました。

今日の、松風では、その吟題をお伝えして、次回には、練習に取り鰍ゥりましょうとお伝えしました。

それで、今日は、次回から20周年の課題吟に取り鰍ゥれるように、「川中島」に続いて二つ目の漢詩の仕上げ作業に入りました。

川中島には出てこない譜は、譜№の7番です。
繰り返し吟じてもらいました。

三半から三に降りる音程のつかみが希薄でした。
音が下がるのは、きちんと下がろうとすると、間延びしてしまって、限りなく譜№4番にちかづきます。

初心者さんには、間延びしても、滑らかでなくても、しっかりと音階を踏まねばなりませんよ、と、言い続けます。。

先輩たちには、間延びしないように、見かけだけを似せた吟法にならないように、あなたなら、もう少し滑らかに吟じられてもいいはずですよ。と、言葉をかけます。

『「川中島」では、「わからない」、「できない」が、頭の周りをまわり続けていたのが、二番目の漢詩になると、すっと肩が軽くなった気がしたでしょう?」と問いかけて、無理やり、「はい」と言わせてみる。

「そう言われたら、そうかも」という顔をする。
最初に習う漢詩を懇切丁寧に練習すると、そんなことが起きる。

一から十まで覚えなければならなかったのが、同じ形が随所に出てきて、お馴染みさんにあった気がするのだもの。


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次のャCント

2018年11月06日 | 体を整える
痛いのは、悪いことではない。
風邪をひくのは、いけないことではない。

体の出す信号を、正しく受け止めて、正しい処置をする。

それを山田先生の手をお借りしながら、おかげさまで、解決できました。

旅も快適に過ごせて、心地よく帰ってきました。


今日の、体操のャCントは、脇。

両脇の腕に近い部分に、焦点を当てて、腕を動かしていくと、引っかかる箇所があって、そこにほどほどの力が加わるように、腕を動かしていきました。

力をめったやたらに入れすぎると、その周辺に筋肉痛がおこります。

最近、そのあたりの力の入れ具合がなんとなくわかって来て、ちょうど良い加減を体感することができました。

背骨の鋭い痛みは、解消されたものの、その時周辺の筋肉が強く働いたために起きた筋肉痛は、なかなか解消されません。

まだ痛みのあるうちは、無理をすると祖の痛みを解消するために、また違う部分へと波及するため、大事に扱ってあげなくていけません。

キャスター付きだからと迂闊に引っ張りまわしていたのがよくわかり、段差や持ちあげる時に体の使い方を工夫する必要があります。
まだ、体に十分柔軟性があるときは、それでもよかったのですが、たまりにたまっていた疲れが、とうとう表面に出てきたということなのでしょう。

10年近く無防備に引っ張っていたスタイルを反省して、腰に負担のかからない鞄の引き方を見つけましょう。
そして、可能な限り、荷物を軽くしましょう。


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五似ん会

2018年11月03日 | 徒然に日々のことを
今年は、下呂温泉で一泊の旅。

この処、体調の優れない一人が参加できないので、四人でのお楽しみ。

三大名湯と呼ばれる下呂温泉を満喫。

名古屋から、単線の特急に乗り、警告の美しい水の流れを眺め、まだ早い紅葉をながめ、1時間半、げろにつきました。

旅館は、床暖房のおかげで、どこにいても心地よい暖かさで、快適でした。
そして、こじんまりした旅館を幹事さんが選んでくれたので、静かで落ち着いた雰囲気で、大人のおだやかな空間を楽しめました。

気の置けない四人旅は、ここちよく、いつもの私のままでいられるので、安心感たっぷり。

長旅の影響もなく、腰は治ったようです。

今年は、吟詩部時代にキャプテンだったさんの活躍ぶりを聞いて、さすが、卒業後の活躍と還暦後の転身とを知っているだけにとうとうやったね!との思いを深めました。

そして、現役時代の、あの雄姿と重なって、私もさながらその時代にいるかのように感じました。

この快挙とさらにこれからも続くであろう牽引者としての彼女をほうふつとさせるものでもありました。

今回の、旅が、収まりの良い感覚をもって、終了したのは、そのためだったのかもしれません。

それぞれが、卒部後選んだそれぞれの道は、70才をして、こんなところに落ち着いたのねぇ!との感慨もありました。

まだまだ、先があるはずの私たちは、この先、どういう変遷をしていくかは、わかりません。

まず、過去を振り返って、懐古物語をする顔ぶれでは無かった私たちが、70才という節目だったのか、それともたまたまだったのかはわかりませんが、この道すがらを、しばし語りあいました。

あの2年間の激しい部活を経験して、60才を期に、再会し、今まで続いてきた五似ん会が、再出発した感を強くしました。

一人関東へ居を定め、他の四人とは、物理的距離はありますが、心理的距離は、ほとんど大差なく、却って近くなってきた気持ちでした。

来週は、また、岡山へと飛んで、懐かしい現役時代にご指導を頂いた二人の先生の連合吟を聞きに行きます。
(10月11日は、岡山大学吟詩部60周年記念大会です。
このニュースは、ローカル局で、報道され、その録画を旅の宿で、見せてもらいました。)

当日の現役生の発表は、午前中で、午後からは、OBたちの吟詠になるそうです。
1時からは、自由に会場に入ることができるようです。

私は、そのOBの教え子ですから、神聖な現役生の周年行事には、立ち会うことができません。
1時に会場へ行って、目指す先生の連合吟を聞かせていただいたら、速やかに、会場を出ようと思います。

吟詩部現役時代は、日々戦いであったのが、時を経て、こんなしっとりとした思いで、気持ちに迫ってくるとは、思いもしなかったことです。

ご指導くださった岡大吟詩部OBのお二人の先生と、その他お世話になった諸先輩に改めて、感謝をお伝えしたいと思いますが、お手を煩わすことはせず、思いだけを会場に残して帰ろうと思います。

その節は、ありがとうございました。
おかげで、今も、ささやかに、吟詩の世界に、身を置いています。

もっとも、二人のうちの一人の先生とは、来年の五似ん会では、会う予定ですけれど。



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