ある日の朝ごはん。

2008/1/10 麦がゆ
七草がゆの時節ではあるけれど、七草はないので麦がゆです。
というのも、お米と丸麦半々でごはんを炊いたらなんだか固め。ぷちぷち感がおいしいとはいえアゴが疲れます。
なので(冷凍しておいた)1膳分を前日から水に漬けて、翌朝しばし炊いて二人分のおかゆに。冬の朝、温まるおかゆはなかなかよいものです。
麦とお米1:1のごはんを炊くには麦は「えまして」から炊かないといけなかったのかな?
「えます」というのは本で読んだ表現です。農文協の『日本の食生活全集』のあちこちで見かけたような気がします。
昔はお米は大変貴重で、普段は麦飯だったそうです。
麦は「えまして」おく必要があります。ごはんを炊く前日、麦と水を鍋に入れて沸騰させ、そのまま一晩おくのだそうです。
翌朝にはびっくりする位膨らんでいるので、それをさっとゆすいで、米と一緒に炊くとか。
(前にも書いたかもしれませんが)各都道府県の明治・大正~戦前くらいの食生活とそのレシピをまとめた『日本の食生活全集』(農文協)は、とても面白いのでお勧めです。
当時は流通が発達していないので、材料といったら基本的に自分の土地近傍で穫れた農作物だけ、「何を食べたらいいか」なんて悩む余地は全くなく、必然的にそのとき穫れるものを食べるしかなかったのです。
なので「おふくろの味」と言われているような料理―(お肉を買わなくてはいけない)肉じゃがとか―は殆どない感じです。
逆に外国料理より見慣れない料理が沢山あってカルチャーショックでした(地方性もあるかもしれないけれど)。
例えば「しとぎ」。ゆでた青大豆をすりつぶして米粉と混ぜて、それをなんとそのまま食べるそうなのです。米粉は生のままなのですよ。どうも神様にお供えするものなので加熱しないらしいです。一体どんなものか一度食べてみたいと思っているもののひとつです。
勿論おいしそうな料理も沢山載っています。
当時の(農家の)女性はいわば職業婦人(夜なべ仕事という残業有)だったわけで、普段は料理にかけられる時間も少なく、ある意味合理的な料理の数々です。現代の働く女性にとっても結構参考になる本ではないかと思います。
穢(ケ)がシンプル素朴な一方で節目節目の晴れの日は手をかけたごちそうがずらり。待ち遠しかっただろうな、と思います。

2008/1/10 おかず
麦がゆのおかずは・・・。
小梅の梅干し(上の写真。aiwhasさんありがとう!)、ふろふき大根と父特製ゆず味噌、電子レンジポーチドエッグ、右上にちらっと写っているのは生姜と昆布とおかかの佃煮(ユウコちゃんありがとう!)。そして何故かカボチャプリン。
実はふろふき大根ではなくて、水でゆでただけの大根です。
出汁の味も何にもしないのだけれど大根そのままのほんのり甘い植物性の味わいで、結構好きです。
この大根は実はこのあとおでんに変身したのでした(つまり下ゆでの大根そのままということ)。

おでんにつきもの
大根の皮のきんぴら。大根1本を一度で使い切る場合に登場するメニューです。
きんぴらの分量を増やしたくて、いつになく面取りなんかもしてしまいます。

2008/1/10 麦がゆ
七草がゆの時節ではあるけれど、七草はないので麦がゆです。
というのも、お米と丸麦半々でごはんを炊いたらなんだか固め。ぷちぷち感がおいしいとはいえアゴが疲れます。
なので(冷凍しておいた)1膳分を前日から水に漬けて、翌朝しばし炊いて二人分のおかゆに。冬の朝、温まるおかゆはなかなかよいものです。
麦とお米1:1のごはんを炊くには麦は「えまして」から炊かないといけなかったのかな?
「えます」というのは本で読んだ表現です。農文協の『日本の食生活全集』のあちこちで見かけたような気がします。
昔はお米は大変貴重で、普段は麦飯だったそうです。
麦は「えまして」おく必要があります。ごはんを炊く前日、麦と水を鍋に入れて沸騰させ、そのまま一晩おくのだそうです。
翌朝にはびっくりする位膨らんでいるので、それをさっとゆすいで、米と一緒に炊くとか。
(前にも書いたかもしれませんが)各都道府県の明治・大正~戦前くらいの食生活とそのレシピをまとめた『日本の食生活全集』(農文協)は、とても面白いのでお勧めです。
当時は流通が発達していないので、材料といったら基本的に自分の土地近傍で穫れた農作物だけ、「何を食べたらいいか」なんて悩む余地は全くなく、必然的にそのとき穫れるものを食べるしかなかったのです。
なので「おふくろの味」と言われているような料理―(お肉を買わなくてはいけない)肉じゃがとか―は殆どない感じです。
逆に外国料理より見慣れない料理が沢山あってカルチャーショックでした(地方性もあるかもしれないけれど)。
例えば「しとぎ」。ゆでた青大豆をすりつぶして米粉と混ぜて、それをなんとそのまま食べるそうなのです。米粉は生のままなのですよ。どうも神様にお供えするものなので加熱しないらしいです。一体どんなものか一度食べてみたいと思っているもののひとつです。
勿論おいしそうな料理も沢山載っています。
当時の(農家の)女性はいわば職業婦人(夜なべ仕事という残業有)だったわけで、普段は料理にかけられる時間も少なく、ある意味合理的な料理の数々です。現代の働く女性にとっても結構参考になる本ではないかと思います。
穢(ケ)がシンプル素朴な一方で節目節目の晴れの日は手をかけたごちそうがずらり。待ち遠しかっただろうな、と思います。

2008/1/10 おかず
麦がゆのおかずは・・・。
小梅の梅干し(上の写真。aiwhasさんありがとう!)、ふろふき大根と父特製ゆず味噌、電子レンジポーチドエッグ、右上にちらっと写っているのは生姜と昆布とおかかの佃煮(ユウコちゃんありがとう!)。そして何故かカボチャプリン。
実はふろふき大根ではなくて、水でゆでただけの大根です。
出汁の味も何にもしないのだけれど大根そのままのほんのり甘い植物性の味わいで、結構好きです。
この大根は実はこのあとおでんに変身したのでした(つまり下ゆでの大根そのままということ)。

おでんにつきもの
大根の皮のきんぴら。大根1本を一度で使い切る場合に登場するメニューです。
きんぴらの分量を増やしたくて、いつになく面取りなんかもしてしまいます。