6月上旬のこと、気温も上がってきたことなので、玄関部屋にぶら下がっているクラテッロを冷蔵庫にしまうことにしました。
大きい方がクラテッロ、小さい方がフィオッコ。よく熟成して、小さく縮んでいます。
お肉の面は、膀胱の上からパテを塗ってあります。パテ表面はけっこうカビてきますが、中にはカビは沁み込まないです。まずは膀胱とパテ剥がし。膀胱は再利用しないので、ビリビリと破いてしまいます。
小さい方は、膀胱の内側はとっても綺麗。こちらは、膀胱詰めの際にひとつ実験してみました。それが、この面に見えている脂身。別の場所から脂身を切り取って、肉の面にくっつけて膀胱の内側に閉じ込めてみたのです。脂肪でカバーすることで、肉の乾燥を防ぐことが出来るのではないかと思って。肉の面全面をカバーすることも考えましたが、今回は、まずは実験ということで、細長い脂肪のカケラのみ。
貼り付けた脂肪をちょっと剥がしてみました。肉はものすごく乾燥して縮みますが、脂肪はさほど縮みません。なので脂肪をはりつけたところは、なんだかとても深い谷になっています。一番気になっていたのは、脂肪の下にカビなどが発生しないかということでしたが、くぼみの奥は、とってもキレイ!後付けの脂肪はよく密着していて、カビの問題は大丈夫そうです。乾燥防止効果については、この谷の奥は、多少は水分が保持されて柔らかかなーという気はしました。肉の面全面に、薄くでも脂肪を敷き詰めたら、かなり効果はありそうな気はします。
右側、大きいクラテッロの方は、膀胱を剥がしてみたら、なんか白く粉っぽくなっていました。このあと、水洗い。よく拭いてから、一晩お酒をしみ込ませます。本来は白ワインなのかもしれませんが、クラテッロの粉っぽい感じなども気になり、もうちょっと強いお酒がいいなあ。うちにあるやつ、ということで、今回は焼酎。邪道かもだけど、まあいいや。
一晩の予定が3晩くらいお酒でマリネしてしまいましたが、特に問題なかったみたい。(ぶよぶよにふやけるようなことは全くなし)半分にカットして、真空パックします。上の写真はクラテッロの方。
こちらはフィオッコの方。親指で指しているのが継ぎあてした脂肪。肉が露出している部分は、かなり強く乾燥して色も黒ずんでいるのに比べ、この脂肪の奥側はそこまで乾燥していないように見えます。(スライス後、この脂肪はつまんで外す予定ですが、食べてしまっても問題ないと思います)
早生タイプで、静岡うす紫と呼んでいる品種。
この、右側の品種です。完全抽苔早生に比べ、皮に艶感があっていいかなーと思っているところ。
収穫はこんな感じ。今年の状況にしては、比較的ましな方なのかもしれません。
花茎先端には、こんな風に珠芽が出来ます。
上の写真のツヤがある方を植えたつもりだったのだけれど、なんかちょっと様子が・・?これなどは、割れかけていますよね。
左が完全抽苔早生、右が静岡うす紫。なんかとっても似ているような????
玉の感じも似ているような・・・。(左側の完全抽苔早生がピンク色がかっているのは、土を掘って露出させたため)乾燥させてから、再度比較してみます。
早生グループのひとつ、紫。背の高さは中ぐらい、固い花茎が出て、先端には大粒の珠芽がいくつかつきます。乾燥した皮にはシルクのような艶があって綺麗なのですが、鱗片数が時により非常に多くなることがあって、厄介な品種です。今年の収穫はこんな感じ。
まあ、ほかに倣って小玉傾向。
鱗片数がどうなっているか、試しに剥いてみました。
この手前の粒などは、中で鱗片が分かれていますよね。
こういう粒も。
1枚の皮の中で分かれているならばいいのですが、1枚剥いたら中にさらに皮つきのが2粒入っていたりするとガッカリです。
これは、ひとかたまりの中に、皮つきの小さな鱗片が5つも。これはちょっと・・・。さあ料理しよう、というときに困るなあ、これでは。
くるりん。
極小クズニンニクは、ひとつぶが、珠芽と同じくらいだったりします。
大玉になってくると鱗片数が不安定な紫ニンニクですが、小玉サイズだと、鱗片はきちんと放射状に配置され、数もほぼ一定。見た目が綺麗なので、捨てきれない品種です。畑友から、この小玉をタネとしてもらったので、来年まき直してみようかと思います。
フォロー中フォローするフォローする