目指すのは自発性と思考力・判断力の向上

夏休みにほぼ毎日、バレーボール練習を入れましたので、子どもたちの宿題のことも考えてあげなくてはなりません。宿題の中で一番頭を悩ませるのが「自由研究」と「読書感想文」でしょう。「読書感想文」については、6月にマインドマップで設計図をかいてから文章にすることを教えましたので、あとは本を読めるかどうかですね。子どもたちよ、がんばれ!

今日からは「自由研究」の方にもテコ入れしました。写真のようなものです。

「名言集」を作ってみなさいという課題です。

毎回の練習では私から2枚の「名言カード」を渡す予定です。
今日を含めて夏休み中に14回の練習がありますので、25~30回の名言集になります。5年生の一人に「何も書いていないカードを渡したら、自分で調べて書くことはできそう?」と聞いてみると、「はい、できると思います。」と言っていましたので、一人10枚は未記入のカードを渡そうと思います。それを書ければ40枚程度の名言集にはなりますから、十分な自由研究レポートになるでしょう。これを担任の先生に見せて、辰巳ジャンプは良い子を育てられるチームだと認識してもらいましょう。


もうひとつ。バレーボールの「個人練習ドリル」も用意しました。本当に基本的なことばかりですが、このドリルに書いてあることができなければバレーボールになりませんので、夏休み中にすべて達成できるようにしてもらうつもりです。


このように2つのカードを考えてみました。その目的は次の3点です。

(1)自発性を伸ばす
 「練習ドリル」を見ながら計画的に練習をすることで、子どもたちが自ら向上する=自発性を伸ばそうと思いました。実際にドリルを手にした子どもたちは、スキあらばドリルの目標を達成するためにボールを使っている状態になりました。

(2)思考力を伸ばす
 「名言カード」には名言を読んでから「バレーボールにつなげて考える」というコーナーを設けました。例えば、今日の名言は相田みつをさんの言葉でした。

  「本気」

なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
        みつを


この詩を読んで、子どもたちからは「バレーボールの練習も本気でやれば楽しくてつかれない。だから頑張ろうと思います。」というような言葉が聞かれました。思考力を鍛えるためには、良い文に出会って、刺激を受ける必要があります。「そうそう!だから私もそうやって頑張ってきたんだ!」と裏付けを得ることができる子は一気に自信と思考力が伸びていきます。「へ~、そうなんだ!ならば頑張ろう!」と気づきを得る子も、その知識が財産となって伸びていきます。

思考力(考える力)を高めることで、見通しを持つことが増えていき、状況判断力まで格段にアップしていきます。


私は毎年、目標にしていることがあります。

「スポーツバカを作りたくない。自ら考え、判断し、行動できる子を作りたい。」

そのために毎年、毎年、新しい何かを作り続けます。


「練習ドリル」と「名言カード」は他チームの指導者にもおすすめできると思っています。

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