【教師必見】 映画 『おじいさんと草原の小学校』

現在、岩波ホールをはじめ、全国各地の一部映画館で上映されている『おじいさんと草原の小学校』を鑑賞してきました。

ケニアの独立戦争にたずさわり、体制側にとらえられて、妻子を殺されたり、長い間の牢獄生活を送ったりしてきた84歳の老人が、2003年にやっと実現した「無償教育制度」をきっかけにして小学校で学び始める。こうした実話をもとに製作された映画です。

若いころに1度も教育を受ける機会を持てなかった主人公のキマニ・マルゲ氏は、2004年に世界最年長の小学生としてギネス認定もされたそうで、さらに2005年9月には国連の議会で「学校へ通えない子どもたちのため」のスピーチを行ったと。彼の残した名言は、
「私にとって自由は、学校に行き学ぶこと。私はもっともっと学びたい。」

映画の中では、記憶に残るたくさんの箴言がありました。

「教育を愛すること。そして私たち以上に子どもたちが幸せになるようにすること。それが教育だ。」

「過去から学び、未来に生かす。そのためには教育が必要だ。」

「過去から学ぶべきだ。過去を忘れず、さらに前進しなければ。」

「学ぶことに遅すぎることはない」

私自身、高校3年の11月に、「教育の目的は子どもたち自身が一生をかけて幸せをつかめるようにすること(=教育の目的は幸福である)」ということを心に留めて、ずっと教員生活を送ってきましたので、映画の中で語られた言葉がずっしりと響きました。とくに「教育を愛すること」という言葉は、これからの私の生き方に大きな影響を与える言葉になります。なぜならば、教育を受けられることがどれほど素晴らしいことなのか、学べるということがいかにすごいことなのかを、教師の立場で温かく包んでいくようなぬくもりを感じたからです。

「教育を愛すること。子どもたちがもっと幸せになるようにすること。」
この核心を心に秘めている教師を次々と育てていきたいと思います。


最後に、この映画の中でジェーン校長役を演じていた、ナオミ・ハリスさんの言葉を引用します。

「84歳の老人が、学びたいという意欲を持っている事実に胸を打たれたわ。人生に終わりはない。学びに遅すぎることなんてなくて、その姿勢を持つことが大事なのね。これは素晴らしいメッセージだわ。」

『おじいさんと草原の小学校』予告編


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