仕事は忙しい人に頼むのが一番の法則

矢口タートルズは、今日も練習日でしたが、井上不在となりました。お隣の学校で特別な打ち合わせがあったからです。そのことは後で書きます。

今日は4年生の遠足。葛西臨海水族館に電車で行きました。結論から言うと、子供たちの行動はとてもお上品でした。朝の東京駅方面に乗るという、かなりのチャレンジ(間違いなくラッシュアワー)でしたが、ラッキーなことに蒲田駅発の始発電車に乗ることができたため、すでに乗っている小学生団体を避けて、大人の乗車客が他の車輌に乗ってくれたのです。
それでも教員から事前指導を受けたことを真面目に守り、人に迷惑をかけないように整然と行動できた4年生でした。
今回は、都内フリーパスという切符を使うという利点を生かして、葛西臨海公園のみではなく、帰りの東京駅でも下車することができ、レンガ造りの駅舎を正面からながめるという、社会科見学的な内容ももりこむことができました。遠足は、子供たちも担任たちも満足のいく行事となりました。解散式では雨が降ってきたこともあり、私からは「今日はみんな頑張りました。100点満点です!」と一言伝え、短い訓話を終えました。

帰校はちょうど午後3時。
私は副校長時代から、教員、職員が、私に即時的な判断を求めることが多いと心がけて、必ず居場所が分かるようにしてきました。
校長になってもそのことは変わりません。校長室の入り口には、私の毎日の予定をホワイトボードシートに書いて公表しています。今日も、帰校後1時間以内に出張してしまうことを知っている教員は、その1時間以内に決済を受けようと、次々に校長室に現れます。そのひとつひとつを決済し、お隣の学校に出向きました。

さて、お隣の学校では何をしていたかと言いますと、この学校では11月に「生活科・総合的な学習研究会 全国大会」を開催することになっているのです。私はお隣の学校の校長であり、さらに私の学校が、この学校が研究発表しようとしている「未来ものづくり科」について、同じように自治体の研究指定校になっているので、全面的に「生活科・総合的な学習研究会 全国大会」を支援することをお約束しているというわけです。11月全国大会に向けて、どのように運営していくか打ち合わせをしてきたのです。

校長の仕事というのは、自分の学校のお仕事は当然ながら、それだけではダメなのですね。他校への協力や自治体、東京都、日本国、さらには民間団体といった、教育関連のすべての組織を相手にしているといってよい状況です。

そこで19歳の私に戻ります。
この頃、私は社会で活躍する先輩に助言されたことがあります。
「仕事は忙しい人に頼むのが一番だというのが常識なんだよ。君は今、本当に忙しいだろうけど、みんなに信頼されているからこそ、何でも任されるんだよ。すべてのことを受け止めて、すべてやり遂げていけば、君は指導者として力をもつと思うよ。」
「その対応力の早さは指導者に向いている。きっと君は、自分の進む道で指導的立場になる。」
「大変だと思うけれど、与えられたこと全ての壁を破り、君の道を切り開きなさい。」
こんな若い時から、このようなことを意識化されたら、私のような変な人間になるということでしょうね。自分でも珍しい人間だと思っています。

私は忙しいからといって、仕事を後送りにはしません。頼まれた仕事は30分以内に返すという信念を続けています。それによって、副校長をしていた前任区では「東京都で一番仕事の早い副校長」と言われてきました。このことから今でも仕事を頼まれたら、「私、早いので。」というキーワードで、即時対応でお応えしています。

今では笑い話ですが、この仕事の早さによって、私の20代の頃には女性のファンクラブがありました。けっこう手作りのプレゼントをいただきましたねぇ(苦笑)
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