地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

上信電鉄・3年半前の200系探訪

2006-06-05 20:15:47 | 地方民鉄 (関東北東部)


 先日上毛電鉄のイベントを立て続けにご紹介したついでに、同じ上州の古くからの私鉄である上信電鉄の画像をちょっとアップしてみたいと思います。そういえば上信はまだ扱っていないな……ということで (^^;)。
 しかし、実は上信電鉄は一度しか訪れたことがありません (^_^;;;)。半鋼製釣掛式電車に夢中だった中学・高校生時代、すでに全車がオリジナルor元西武の全鋼製車となっていた上信は訪問候補にすらならなかったのでした……。加えて、90年代の末から撮り鉄趣味に復帰して以来、高度成長期の全鋼製車まで対象に含めるようになっても、派手な広告塗装・ラッピング車の比率が高い上信はなかなか興味が湧かなかったのでした (派手な広告は鉄道車両本来のデザイン的な魅力を大いに削ぐと考えておりますので……)。
 とはいえ、タラコ色に塗られたオリジナル車・200系や、まだ辛うじて地方私鉄が輝いていた70年代後半から80年代初頭にかけての傑作である1000・6000系・250形を撮ってみたいという誘惑、そして如何にも古き良き終着駅らしい下仁田駅を眺めてみたいという欲求は止みがたく……18きっぷが1枚余っていたのを良いことに、真冬のある日、ぶらりと上信を訪ねてみました。



 すると、偶然の極みとしか言いようがないのですが、何とその日のラッシュ終了後から午後2時頃にかけての間、元西武の広告塗装車は全て高崎の車庫に引っ込んでしまい、上信オリジナル車のみで運用されていました! そこで、下仁田駅に憩う車両はしばらくのあいだ全てタラコ色の200系や250形で占められるという素晴らしいひとときが目の前に展開したのでした (^^)。背後に山を背負った行き止まりの終着駅にて、地味な電車や貨車が冬の陽光を浴びながらひっそりと佇む光景……眼福の限りでした。
 今や、200系の最初の編成であるデハ201+クハ301 (上の画像) は西武新101系=500系の導入によって廃車になり、他の編成も「富岡製糸場を世界遺産に」というスローガンを大書されてしまいましたので (レンガ模様まで……-_-;;)、このような幸せな風景は二度と味わえないものと思います。それでも、上信らしいストライプを身にまとった西武新101系の活躍を眺めがてら下仁田の山の幸を味わいに、またいずれ訪れてみようかと思っています。果たしていつのことやら……(^^;;;)。

 ※それにしても、個人的に西武という会社とは非常に縁が薄く (せいぜい秩父に行く際の移動手段)、西武線内で撮り鉄した経験は多摩川線以外皆無なのですが (^^;)、西武から他の地方私鉄に移った車両は割と好きで、あちこち撮りに行っているなぁ……という事実を改めて思い出しました (^^;;;)。