地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ワンマン化まもない流山電鉄

2006-06-07 23:46:49 | 地方民鉄 (関東北東部)


 上信ネタで話が元西武車に及んだところで……先月中頃、約1年ぶりに訪れた流山電鉄を扱ってみたいと思います。
 常磐線のルートからイマイチ外れてしまった流山の街のまさに「一地方都市鉄道」として長らくトコトコと走り続けて来た流山電鉄は、周知の通り昨年夏から市域を縦断する形で営業を始めたTXに大幅に客を持って行かれてしまう事態に見舞われ、経営がかなり苦しくなりつつある……と伝えられています。
 そこで窮余の策として、去る5月から始められたのが昼間のワンマン運転。流山電鉄の駅は、確か昼間の小金城趾駅を除けば基本的に有人ですので、車内で運賃収受を行わない、いわゆる「都市型ワンマン」です。もっと早くから実現していてもおかしくなさそうですが、恐らくTX開業までは終日ツーマン運転でもコスト的に余裕があったのかも知れません。
 そして、主に昼間の運用を担当する2両編成の「なの花号」「青空号」がワンマン対応となり、行先表示もLED化されました (-_-)。約1年前のアップでは「青空号」にご登場頂きましたので、今回はそのとき車庫で寝ていた「なの花号」をフィーチャーしてみましょう (^^;)。
 久しぶりに訪れたのは、そんなワンマン運行が始まって間もない日ということで……まだ習熟段階のためか、一応車掌も乗務しています。というわけで、まさに過渡期のカットです (^^;)。



 ところで、今回訪れた印象としましては、元西武701系のモーター音とコイルバネの揺れはやっぱり良いなぁ (*^^*) というのもさることながら、思ったよりは客が減っておらず、気軽な足としてそれなりに利用されている、ということです。まあ、基本的に客が決して多くなく、運転間隔も約20分となってしまう土日の午後における印象ですので、決して正確な数字に裏付けられているわけではありませんが……(^^;)。
 何はともあれ、TXの開業は鉄道網の充実拡大という点からみて大いに歓迎に値する出来事でしたが、その一方では流鉄といい、関鉄&鹿鉄といい、奮闘を続ける個性的な地方私鉄に大きな打撃が生じているというのは残念なことです。今後もこのミニ私鉄が着実に生き残りますように……。