地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

松本電鉄の熱い一日 (6) アルピコ3000を撮る

2010-07-01 00:00:00 | 地方民鉄 (甲信)


 さて、約10日前の話となってしまいました松本電鉄訪問記のつづきです。
 地方私鉄の車庫公開イベントの常として、開始後しばらくの間は頑張って「あれもこれも」と撮りまくるものですが (笑)、それが一段落しますと新たな動きがあるまではちょっとした手持ち無沙汰に (^^;)。しかも、そういうタイミングを狙ったかのように腹がグゥと鳴るという……(笑)。とはいえ、新村駅周辺は田んぼに囲まれた駅前集落であり、それらしいメシ屋は無し。そんな食料調達上の不安は、有り難いことに松本電鉄が「峠の釜めし」松電スペシャル掛け紙バージョンを用意して下さったことにより解消しました。居並ぶ車両群を眺めながら、信越線・横川界隈で食べるものと全く同じ釜めしを頬張る幸せといったら……(*^^*)。
 その後は少々駅周辺を散歩し、適当な場所を探して3000系を撮ってみることにしました。先日も記しました通り、架線柱は総じて線路の南側に立っているため、2両編成を撮る際にはだいたい後部1両に架線柱がかかってしまいますが、カーブであれば何とかかからないアングルとすることも可。もっとも、バックの風景との兼ねあわせで、架線柱を車体にひっかけて撮影したカットもありますが (1枚目)、これはこれで悪くない感じです♪



 それにしても、アルピコカラーの3000系、撮ってみると意外とハマるものです♪
 釣掛式電車にどっぷり浸っていた10代の自分であれば、「何だよこの超ハデハデ車両……」と切って捨てるのみで、間違っても撮影することはなかったでしょうし(そもそも貧乏高校生にはポジフィルム代が勿体なさ過ぎ……)、撮り鉄趣味に戻った当初も、新宿駅前で日常的に見かけるアルピコカラーのバスと全く変わり映えのしないカラフルぶりには「何だか井の頭3000系が哀れだ・・・」としか思わなかったのでした (^^;;)。しかし、自分も歳をとったためでしょうか……この心境の変化は一体何故なのか曰く言い難いのですが、とにかく「ミ○ーカでなければ (爆) 大体の車両の塗装は許せる」という虚心坦懐な視線で眺めてみますと、アルピコ3000系もこれはこれで高原の風景に良く似合うような気がしてきました……。そう、国鉄185系の登場時斜めラインと同じようなものだと思えば良い……と (笑)。それに今や、アルファベットのロゴも珍しくも何ともなく、眼に刺激にならないという……まぁそれだけここ10~20年の車両デザインの変化は大きく、私自身も飼い慣らされたということなのかも知れません (^^;
 そんなことを思いつつアルピコ3000系を撮っていると、ある極めて重大な事実に気づきました。何と、一部の編成は松本方のクハに霜取り前パンが!! (*^^*) これはますます、北アルプスが白銀に輝く厳冬の朝に撮らずにはいられないではないですか……(笑)。