関西ネタは、約1ヶ月前の話題も同時並行で……というわけで叡電です (^^;)。
二軒茶屋にて、出町柳へ戻るデオ722を見送って間もなく、鞍馬行のデオ813+814が到着しましたので、早速乗り込んでいざ鞍馬へ! 二軒茶屋から先は50‰の急勾配が連続し、とくにニュータウンが駅周辺に広がる市原を過ぎれば一気に深山幽谷の雰囲気となりますが、かつてデナ21が車体を激しく揺らしながら (釣り革が網棚に激突してバチバチしまくり。しかもニス塗り内装+白熱灯の車内でしたので……バラバラに分解しないか心配になったものです ^^;)、強烈な釣掛の雄叫びを上げて急勾配に挑んでいたことを思い出すにつけ、デオ800は何と軽々と登ってしまうことか……とびっくり (笑)。いっぽう、武庫川車輌製のシンプルな側面デザインの車体は、中と外のどちらから眺めてもいとをかし。ほどほどに大きく正方形に近い窓と片開き扉が並ぶその出で立ちは……そう、京急1000形を何となく思い出させてくれます (実際には阪神7801形を思い出すべきなのでしょうが……^^;)。そして、青みがかったクリーム色の化粧板とブルーのモケットは、まるでJRC静岡支社の113系を彷彿とさせるような気がします (*^^* →私だけでしょうけど)。
そんなデオ800は編成ごとに異なる帯色を採用しておりますが (最終編成は「こもれび」ラッピング)、個人的な一番のお気に入りはといえば、同系色のブルーと薄紫を配したデオ813+814! 何と申しますか……目に優しい雰囲気がありますので……(嵐電も紫をあのような車体まるごと単色に用いるのではなく、こんな感じのアクセントとして用いれば良いのに……と思います)。そんなデオ813+814にたまたま乗ってしまった以上、ここは是非二ノ瀬で撮影を……というわけで、二軒茶屋から僅か2駅で下車 (笑)。
すると、思いもかけない幸運が! 二ノ瀬駅は相対式ホームを持つ交換駅で、日中は全ての列車がここで交換するようダイヤが組まれていますが、出口は出町柳行ホームにあり、鞍馬行から降りた客は遮断機も警報機もない鞍馬方の構内踏切を渡る必要があります。これはうっかりすると、鞍馬行電車と下車客の接触事故が起こる可能性が大であることは想像に難くないでしょう。そこで叡電では最近ダイヤを修正し、(1) まず鞍馬発出町柳行が到着して交換待ち (2) 出町柳発鞍馬行は到着して客扱い終了後すぐに発車し、下車客に踏切を渡る時間的余裕を与えない (3) 2本の列車が去ってのち初めて踏切を横断可……という要領とした旨を知らせる掲示が構内踏切脇に掲げられています。この結果、通常では鞍馬行から下車したのちすぐに出町柳行ホームから鞍馬行を撮影することは出来ないようです。しかし……私が下車したときに限って鞍馬からの電車が遅れており、貴船口との中間にある踏切(ホームから遠望可)が鳴る気配もない……。これはチャンス! そこで速攻で踏切を渡って撮影したのが1枚目の画像です(*^O^*)。
その後、鞍馬から折り返してきた出町柳行813+814も、山里の風景をバックに撮影成功!♪ 平日30分間隔の電車が来るまでの間、鳥のさえずりを除けば森閑として静まりかえった二ノ瀬駅の雰囲気を満喫して深呼吸するのもいとをかし……。日常の煩わしいあれこれをしばし忘れるひとときとなったのでした。