以前、満鉄ジテを改造した撫順の電車っぽい車両を製作した過程をご紹介してきましたが、その際に最もキモとなる流線型先頭部をGMクモハ52板キットから流用しますと、クモハ52の車体の大部分が必然的に余ります。先頭部をもがれた無残な姿の側面板を眺めていますと、まさに「もったいないお化け」が……(滝汗)。
そこで何とか活用策を講じようとすると、浮上する選択肢は2つ……。ジテ電車を2両製作したため2両分の側面・妻面・屋根が余っており、車体中央部で切断してニコイチ中間車とするというのが一案。そして、別の板キットから顔や一部側面を流用して隙間はパテで埋め、丁寧にヤスリで整形して全くのフリーランス車両をつくるのが一案。あるいはさらに、クモハ53007を作るというもう一案があるのかも知れませんが、GMストアに半流顔パーツって売ってましたっけ……。いろいろ思案した末に結局、ヘンテコ顔を自作してフリーランス架空電鉄車両陣に編入することに落ち着きましたが、張り上げ屋根のモールドに合わせて先頭部をヤスるなど、筆舌に尽くしがたい苦労がありました (@o@)。
それだけに、思いの外カッコ良く (?) 仕上がって大満足♪ 台車もDT13ではなくDT16として、他の既成フリー車両と比べて多少グレードアップです (笑)。
いっぽうこちらは中間車二題。上は、前にも少々ご紹介した「国鉄101系板キットの余り部分かき集め車両」でして、撫順FK1っぽい車両の製作の際に101系ドアを大量に使用した後の亡骸を鎮魂するため (?)に誕生したものです(^^;)。窓の間隔が一定ではないことから、そのまま等間隔でベンチレーターを載せた場合、全体の見栄えがどうもなぁ~という気がしまして、特に窓間隔が広い部分については「超豪華サロンカーとして生まれた名残り」と位置づけ、屋根に分散クーラーを載せてみました。「昭和34年、沿線では超VIPを招いて植○祭が挙行され、国鉄駅から会場および宿泊予定の温泉まで超VIPの御乗用が決まったことから、思い切ってクーラー搭載・デラックスソファー装備のサロンカー(一部非冷房・一般用座席)を新造。御乗用の目的を立派に果たしたのちは、国鉄特急から乗り換えて温泉へ向かう客へのサービスとして設備を存置し、サロンカー料金を設定するも、利用客の減少により全車一般座席に格下げ」という架空ストーリーで……(^^;;
下の車両は、クハユニ56の板キットを使って奇っ怪なワイドドア5扉車を製作した際に発生した余りをつないで中間車を作ったというだけのシロモノに過ぎませんが、毒のない車両を無心の境地で作るのもなかなか良いものです (笑)。