5月末の長電撮影、うっかりしているとあっという間に過去の話となってしまいアップしそびれそうですので、忘れないうちに続編を……(^^;
長電3500系のうち冷房改造を受けたN編成は、O編成と比べますとやはり日常的に長野市中心部に向かうためか、どことなく丁寧に保守され華やいだ印象があります(車内広告の多さにもよるのかも知れません)。実際の活躍も、朝のラッシュピークは8500系に任せているとはいえ、その直後の午前9時台に長野に到着する各駅停車はもっぱらN編成の独壇場! 日中も、とくに最も空く12時前後の時間帯はなるべく3連の8500系を使いたくないという方針があるようで、去る5月末に訪れた際にはこの時間帯の8500系の出庫数は2本のみ (8500系を楽しみに長野を訪れる人間としては複雑な気分 ^^;)。2000系が午前中の運用を終えて須坂に入庫したあとの沿線は、なかばN編成天国の観すらありました。
そんなN編成、編成ごとに細かな違いがありますが、個人的に圧倒的超弩級ハズレである床屋編成(ドア脇に床屋のラッピング)はラッシュ後須坂に入庫しましたので万々歳(^^)。それ以外の編成は基本的に来れば撮るという姿勢で臨んでおりますが、幕にローマ字が入らないN5編成は一番のお気に入りです……(*^_^*)。
一応この日は、まるで乾燥した高山地帯のような澄み切った晴天だったもので、鯨の車体にドピーカンな光線が照りつける最高の順光カットを狙ったのですが……N編成を撮る度にちぎれ雲が太陽を隠すという間の悪さ (滝汗)。手前がやや暗く奥が明るいという中途半端なカットを量産してしまいました。が……これぐらいの明暗差でしたらレタッチで救済でき、何とも便利な世の中になったものです (^^)。
こんな感じで大活躍を続けるN編成ですが、既にN1・N2編成は8500系の導入と朝ラッシュ4連の廃止により廃車されており(N1編成はメトロに返還されてクーラーを外し綾瀬にて保存)、クーラーがあるからといってO編成よりも安泰であるとは断言出来ないのが実情……。21世紀に入って冷房改造を受けているにもかかわらずの早々の廃車ですから、今後もN・Oを問わず状態次第で廃車が進むのかも知れませんし、2連用の代替冷房車が導入されればその動きは加速するのでしょう。傍目で見ていても、長野付近ではN編成は輸送力不足ではないか……最低でも20m2連が欲しい、と思うシーンを眼にします。というわけで、鯨の楽園を味わっておくのも今のうちなのでしょう。