京王競馬場線で臙脂帯を楽しんだあとは、東府中から2駅移動して武蔵野台へ。さらに徒歩数分で、西武多摩川線・白糸台駅南側の踏切に到着しました。
周知の通り、西武多摩川線ではJR中央線との渡り線が復活して以来白い新101系の流入が相次ぎ、現時点では勢力がちょうど黄:白=1:1で拮抗しています。そこで、黄色い101系が数を減らし始めて以来、辛うじて走っているあいだにもう1度乗って撮っておこうと思っていたのですが……今年の春以来府中界隈を度々訪れてはいるものの、神奈川県民にとってアプローチしづらい西武多摩川線の再訪はどうしても後回し気味に……(^^;)。しかしこの日は新宿に戻って宴会ということで、競馬場線のあと西武多摩川線を選択して撮影するのはある意味極めて自然な (?) 選択であったりします。
そこで駅の方を眺めると、あらら、黄色い101系は1本入庫中……。運用所定数3本のうち2本は白い新101系であることがただちに判明し、しかも訪れて最初の交換シーンは見事に白&白でした (汗)。そこでもう12分待って、いよいよやって来ました……黄色い101系・223Fの是政行!
その後は、是政から折り返して来た223Fに乗って新小金井へ。僅か数分の小さな旅であり、しかも多磨墓地前……じゃなくて多磨からは外語大の学生さんがドドッと乗り込み、走行音を純粋に楽しむことは出来なくなりましたが (まぁ走行音自体は新101系も同じですね ^^;)、昔気質でシンプルな車内に響き渡るモーター音に耳を傾けつつ「こうしてまた一つ、高度成長期スタイルの電車が首都圏大手私鉄から消えて行くのか……」という感傷にふけったのでした。とくに西武多摩川線といえば、ここは長らく黄色101系の天下であっただけに、白い新101系が僅か (?)2本入っただけで雰囲気が激変しているのは些かショックでもありました……。
しかし考えてみれば、今は過渡期の西武多摩川線を味わう最後の旬なのかも知れません。白い新101系があともう1本入線すれば、3運用全てが白で運行されるのが日常となり、黄色い101系はもっぱら白編成が検査・洗車を受ける際の予備に回ってしまう可能性は高いでしょう。あるいはそこまで厳密に区別されず、最後の1本も日常的に運用に入るのかも知れませんが、ともかくもフラリと訪れたら黄色い編成は1本も走っていないという事態は当たり前のように起こり得るわけで……。そんなことを考えながら是政行を新小金井で撮影した後は武蔵境に至り、中央線で新宿へと向かったのでした。